テレビの修理の本を買う
お給料が出たので、大好きな古本屋に行った。最近流行りのお洒落なお店や文学なお店ではなく、昭和の時代から変わっていない、店の半分はビニ本、後の半分は文芸あり画集あり宗教書あり哲学書あり漫画あり何でもありの小汚ない店だ。
そこで見つけて思わず買ってしまった、この本。
私は電気屋さんではない。家のテレビはプラズマテレビだ。実際にこの本を使ってテレビを修理することは一生ない。
なのに「うわぁ!こんな本はじめて見た!」というテンションのみで即買いした。
中を見ると、私には一生理解できないであろう謎の図面が並ぶ。
意味は分からないが、なんとなく印刷の感じがレトロ可愛い気がする。
奥付を見たら、自分が生まれる前の本だった。さらにシリーズ化されていたようで
こんなにたくさん刊行されていたらしい。
インターネットのない時代、街の電気屋さんはこうやって情報を得て、壊れたテレビを修理していたのだ。歴史を感じる。そして先人の生活や仕事の気配のようなものを感じる。
こんな買い物ばかりしている。
周囲の人に話しても絶対に理解されないので、ひとりでこっそり楽しんでいる。
あと今日はこんな可愛い表紙のレトロ本にも出会えたので、大満足。
街の古本屋は、シブければシブいほど楽しい。