伊東、レトロ看板の夜
先日、熱海・伊東へ一泊二日の旅に出た。
ディープスポットばかり行って濃すぎる旅になったので、その話もゆっくり書きたい。取り急ぎ、伊東の夜の街のレトロ看板がめちゃくちゃ可愛かったので、その話。
まずは夕方にみつけたこちら。
明らかにもう営業していない様子。
窓口やドアの様子から察するに、たぶんピンクな映画専門の映画館だったのではないか。
とても好きな建物と看板だけれど、やはり営業していないのは寂しい。余所者の勝手な感傷ではあるけれど、現役のときも見てみたかった。
そんな伊東で日が暮れて、元気に営業している昭和なスナックをいくつもみかけて嬉しくなった。
こういうお店からカラオケの歌声などが漏れ聞こえてくるのはたまらない。下手な歌であればあるほどいい。知らない土地の誰かの人生を感じる。
私は下戸なうえに、通りかかったときは真夜中近かったのでどこにも寄れなかったけど、いつかこういうところにふらっと入って一杯飲んで演歌の一曲も歌える旅人になってみたい。
どこかの店から流れてきた、誰かの下手くそな中島みゆきに合わせて、私も歌いながら夜道を歩いていった。
「ファイト♪」