大学病院での精密検査と結果
2019年2月12日(火)
先日の駅前にある内科クリニックで、腹部エコー検査で肝臓に影が見つかったという診断を受け、大学病院で精密検査を受けるようにと紹介状を書いてもらったが、
その後、電話予約をして、この日に妻は大学病院に来院する予定にしていた。
平日ということもあり、私はいつも通り、仕事に向かい、妻は有給を取得し、ひとりで大学病院に向かった。
正直2人ともこの時はあまり重く受け止めておらず、「結婚前のこの機会に色々検査してもらってスッキリさせよう。」くらいに捉えていたと思う。
とはいえ、結果が気になった私は、「結果が分かったらすぐに連絡をして。」とLINEを送っていた。
駅前の内科クリニックの医師によると、肝臓の影は、子宮か大腸から由来しているとのことだった。
AM10:39
妻から衝撃のLINEが届いた。
子宮に異常がないか確認する超音波検査の検査の結果、子宮自体には問題はなかったらしい。
だがしかし、なんと、「妊娠」していたことが分かったのだ。
この時、私はこの報告のLINEを見てとても喜んだのを覚えている。妻も喜んでいた様子だった。
誰でもそうだと思うが、妻も35歳を超え、ちゃんと自分が妊娠できるのかどうか多少なりとも不安を抱えていた中で、「妊娠ができた」という事実自体に喜びと安心感を覚えていたのだと思う。私も妻に対して、また自分自身に対して同じ思いだった。
しかし、その喜びは、あまりにも一瞬のものだった。
PM16:11
再度、妻からLINEが入った。
精密検査を全て終え、診察を受けた後だった。
診察の結果、「良くない結果だった。」と書かれていた。
治療のため、まずは「中絶」しなければならないとも書かれていた。
今週末の日曜日に入院して、来週の月曜日には手術だという。
この時、妻はどんな気持ちだっただろう。
まだ妊娠1ヶ月程度とはいえ、自分の中に宿った命を喜び、そして一瞬で諦めなければならない、あまりに残酷すぎる宣告。
その後、すぐに電話をしたのか、すぐに帰って話を聞いたのか、記憶が曖昧だが、妻はいつもと変わらない様子だった。
僕も妻もショックではあったが、2人とも妊娠できたという事実を前向きに受け止めることにして、「治療をしっかりと受けて体を治した後、また頑張ればいいよね。」と、そう捉えることにした。
しかし、
その治療が「何のための治療」なのか?私たちは、この時は想像すらできていなかった。
この時、結婚式まで残り30日。準備はいよいよ大詰めという頃だった。