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プロンプトエンジニアリングの台頭とAIの進化×OpenAI公式ラーニング(英語)

近年、新たな職業として注目を浴びている「プロンプトエンジニア」。2023年3月末、米ブルームバーグが報じたところによれば、この職種の雇用市場が急速に成長しているとのことです。さらに、プロンプトエンジニアとして働くことで、年収が33万5000ドル(約4500万円)以上にもなる可能性があるとされています。

では、まず「プロンプト」とは何でしょうか。プロンプトとは、生成AI(人工知能)に与える指示文のことを指します。プロンプトエンジニアリングとは、このプロンプトを工夫することによって、AIが生成するコンテンツの質を向上させる作業のことです。

従来のIT系エンジニアの代表的な職種といえば「プログラマー」でしょう。プログラマーは、人が話す自然言語とは異なる「プログラミング言語」を使用し、コンピューターが理解できるプログラム、つまりコンピューターに対する指示文を作成する仕事です。

しかしこの仕事は、将来的には自然言語生成AIである「ChatGPT」などによって置き換えられる可能性があると考えられています。つまり、プロンプトエンジニアこそが、生成AIを上手く活用するための職業なのです。

もしかすると、ChatGPTがプログラマーの役割を果たすと聞いた時、プログラムコードを生成できるのかと思ったかもしれません。しかし、実際にはプログラミング言語やプログラム自体、人がコンピューターを利用する上で本当に必要な要素なのか疑問に思うこともあるでしょう。

プログラミング学習の初心者向けの例題としてよく使われるのが「フィボナッチ数列」です。この数列は「0、1、1、2、3、5」といったように前の2つの数を足して次の数を作っていくものです。この数列を出力するためのプログラムは、繰り返し処理を使ってスッキリと書くことができます。

さて、ここでChatGPTにこのプログラムを書いてもらいましょう。例えば、「100までのフィボナッチ数列を出力するプログラムを書いてください」と指示すれば、ChatGPTはその処理のプログラムと内容を説明する文章を返してくれます。

しかし、フィボナッチ数列を知りたいだけであれば、実際にプログラムを書く必要があるのでしょうか?プログラムを頼む代わりに、ChatGPTに対して「100までのフィボナッチ数列を教えてください」と指示してみましょう。すると、プログラムの代わりに100までのフィボナッチ数列そのものが返ってきます。

これはプログラミングの基本的な概念や処理を学ぶための例題としてフィボナッチ数列がよく使われる一方で、実際にはプログラムを書かずに目的の情報を得ることができるということを示しています。

プロンプトエンジニアは、生成AIの出力を最適化するためにプロンプトの設計や工夫を行う専門家です。AIが生成するコンテンツの質を向上させるためには、適切な指示や文脈が重要です。プロンプトエンジニアは、AIの出力結果を監視し、必要に応じてプロンプトを調整することで望ましい結果を引き出します。

将来的には、プロンプトエンジニアがますます重要な役割を果たすことが予想されます。生成AIの進化により、より自然で的確な応答やコンテンツが生成されるようになりますが、それには適切なプロンプトの設計が欠かせません。プログラミングの代わりに、生成AIを活用することで効率的に情報を得ることができる一方で、AIに適切な指示を与える能力がますます重要になるのです。

プロンプトエンジニアリングの台頭とAIの進化によって、私たちはより効果的に生成AIを活用できるようになります。プログラミングが必要な場面もあるかもしれませんが、それ以上に的確な指示やプロンプトの設計が求められる時代がやってきているのです。

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※英語ですのでハードルが高いですがチャレンジしてみてください。ただ、英語が苦手な方も、MacのChrome+Google翻訳で修了できます。


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