【中山市朗ブログ】「西の新耳袋」「東の『超』怖い話」、明日合体!! 『DarkNight in 東京』開催!!
中山市朗です。
『DarkNight in 東京』、いよいよ明日の公演となりました。
29日発売予定の『「超」怖い話×中山市朗』の見本も私の手元に届きました。
解説を『「超」怖い話」の最初の刊行から携わっていた加藤一さんが書いておられていて、まさにその怪談本の誕生秘話や「西の新耳袋」「東の『超』怖い話」とネットで騒がれていたころのエピソードなどに触れられております。
お互い影響し合って、『新耳袋』も『「超」怖い話』が存在したということであり、また1990年代はまさに、『新耳袋』と『「超」怖い話』が怪談文芸の中にあって、特別な存在であっていたのだろうというのは私も同感であります。この時期、オウムをはじめとした新興宗教、霊感商法などの問題もあって、コンビニから怪談本が消えた、ということもありましたしね。
怪談やっているだけで、詐欺師扱いされたこともありました。
しかし、1999年に新宿ロフトワンで、木原浩勝との『新耳袋』トーク。北野誠さんとのラブリーホールでの『百物語』もこの頃スタート。『ダ・ヴィンチ』編集部協力による、京極夏彦、東雅夫、木原浩勝、私による『怪談之怪』』もこの年に結成され、怪談の書き手を掘り起こし、各界著名人を招致しての座談会などを開催し、怪談文学復興を旗印に活動をいたしました。
⇧この本は、怪談之怪のメンバー4人とゲストとの対談本となっております。
ゲストメンバーは、春風亭小朝、中島らも、山岸涼子、佐野史郎、山田誠二、岩井志麻子、露の五郎、高橋克彦、佐伯日菜子。
とにかく各界著名人を怪談の世界へおびき寄せよう、という企画です。
⇧こちらは『ダ・ヴィンチ』で当時連載していた怪談の投稿作品をメンバー四人で添削指導する企画。これが後の雑誌『幽』の発刊につながりました。
それまでは怪談は書くにしても語るにしても、忌み嫌われる存在だったんです。露骨に!ね!
吉田悠軌さんが怪談会では、場所が借りづらいので「とうもろこしの会」としたという気持ち、わかりますわ。
今は怪談本もいっぱい出版され、数えきれないほど怪談の語り手がいますけれども、そうなるには、いろいろおましたんやでぇ。そして、ほんまにええ時代になりました。
1990年9月1日に扶桑社から産声を上げた『新・耳・袋~あなたの隣の恐い話』
⇧こりゃ驚いた!! 中古本で、82399円やて!!
1991年6月1日に勁文社から産声を上げた『「超」怖い話』、安藤薫平編著
こちらはAmazonヒットせず!!
『新耳袋』はその後、メディアファクトリーより復刊、シリーズ化。そして角川ホラー文庫より文庫化。十巻で完結し、木原、中山は別々に著作活動となりました。
私も本日発売の『怪談狩り・まだらの坂』で怪談狩りシリーズは十巻目ということになりました。
『「超」怖い話』も勁文社の倒産により竹書房より復刊。こちらは編著者を変えながら今も続刊。
そして今年、その『新耳袋』の著者の一人が『「超」怖い話』に作者の一人として寄稿。
ちょっと私自身、考えたことも無かったことです。
そして、現在の『「超」怖い話』の編著者である松村新吉さん、深澤夜さんとの怪談トークライブを開催できるというのも、やっぱり怪談界に身を置く者としては、感慨深いものがあります。
ということで、明日の『DarkNight in 東京』。
実は『新耳袋』という怪談本は、著者、編集、そして読者をも巻き込んで、奇妙なエピソードを数多く生んでいます。そのあたりの怪異エピソードをまとめて語らせていただく予定です。
『「超」怖い話』に関するそんなエピソードも披露されるかも。
そして、書籍にはまだ未発表の大作も、最後に語らせていただく予定です。
■『Dark Night in 東京』
7月27日(土)
開場 23:55
開演 24:15
終演 5:15(予定)
前売4000円 当日4500円
場所 新宿劇場バティオス(新宿区歌舞伎町2-45-4)
出演 中山市朗、松村進吉、深澤夜
MC のの(オフィスイチロウ秘書)
物販あります。
中山、松村、深澤、3人そろってのサイン本をゲットできる貴重な場ですよ!!
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もちろん『怪談狩り・まだらの坂』も!!