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東の『超怖』、西の『新耳』、合体するってホント?【中山市朗ブログ】

中山市朗です。

1990年9月。
扶桑社から『新・耳‣袋/あなたの隣の怖い話』が出版。
実話に基づいた現代怪談を百物語形式で発表しました。

翌年6月、安藤薫平、樋口昭雄、加藤一による『「超」怖い話』が勁文社より出版。
こちらも実話に基づいた現代怪談ということで話題になりました。
『新・耳・袋』はこの後の続刊は無く、『「超」怖い話』は著者、編集者を代えながら、続々と刊行されました。
そして1998年、メディアファクトリーから『新・耳・袋』が『新耳袋第一夜・現代百物語』として復刊。同時に書き下ろしで『第二夜』が出版され、十夜までのシリーズとなり、角川ホラー文庫より文庫本化もされました。
いつの頃からか、西の『新耳』、東の『超怖』、な~んて、かつて怪談ファン、マニアは言うておりました。どっち派やねん、とか言うて。
実話に基づいた現代怪談本というのは、当時はあんまり無かったんですな。

ところが昨年の10月28日、いたこ28号氏をゲストに迎えての『Dark Night』の楽屋に、


『「超」怖い話」の現在の編著者、松村進吉氏が訪れて、『「超」怖』に書いてほしい、という依頼があったんです。
『新耳』の著者が『超怖』を書く???
いやいや、とんでもないことですわ。
思ったことも無いですし。

楽屋にやってこられた松村進吉さんと。

でもこれが本当に実現するとなると、こりゃ、怪談界の一つの事件です。
おもろいかも知れんな~、と。

依頼を受ける私。
松村氏は私のデビュー2作目の著書『妖怪現わる』を持参して来られました。


しかし、私はKADOKAWAから『怪談狩り』を毎年出版しています。ほんとのところ、担当編集からは「できれば冬にも出しましょうよ」と何度も催促されておりますが、怪談蒐集が追い付かない、ということでお断りしているんです。
そんな状況で「超怖」に書く余裕もストックも無い。あればKADOKAWAを優先する、そういうことを松村さんに言ったわけです。ただ、『新耳』の著者が『超怖』に書くってことは、私も考えたことも無かったと思いますな。
だからこれって、話題にはなるな、と思ったわけです。
当然、これは版元の竹書房さんの思惑もあってのことでしょう。

条件を出しました。
『超怖』に書くための取材、蒐集の場を設けてくれ、と。
そしたら今年になって、私の書斎に松村進吉さん、深澤夜さん、それに竹書房の編集さんが来られて、改めて依頼をされ、『超怖』のためのプライベート怪談会を開催する、と言われたわけです。
それを言われたんじゃ、断れませんわ。
それで、先日の「プライベート怪談界in東京・両国』が竹書房主催で行われたということなのでした。まあこの時点で、私が竹書房でなにかを書く、ということはバレバレだったわけですけどね。

そして、昨日、7月の出版登録がされ、amazonでも予約が開始されましたので、情報公開となりました!!
書斎に来られた、松村さんと深澤さんと一緒に動画を撮っております。
明日と明後日、土曜日、日曜日と2回に分けてアップします!!
まず、明日。私のこの度の挨拶。その後「新耳袋VS超怖い話~これは事件だ!」を配信します。
明後日は「新耳袋VS超怖い話~せっかくなので怪談を語ろう(仮)」を配信予定。

中山市朗YouTubeチャンネル



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