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薄板軽量形鋼造

これに惚れ込んでしまっているので、
しばらくこの話題が続きます。しばし、お付き合いください。

でも本当に面白い構造です。よく出来ています。
鉄骨造の一種として指定されていますが、
「薄板軽量形鋼造」という日本では最新の構造形式となります。
登記の上では「軽量鉄骨造」と表示されますが、構造的には全くの別物です。

重さが木造より軽い。

基礎部分は一般的な木造よりも大きくなるので少し重くなりますが、
各階の重さは木造と同じか、もっと軽くなります。
トヨタなどにも鉄材を供給している「鉄を知り尽くした日本製鉄」が開発しただけあります。
強度を出しつつ軽量化するという離れ技をやってのけます。

軽いので軟弱地盤でもOK。4階建共同住宅(鉄4共)も可能。

アパートやマンションを建築する時、都心部は地盤が良いのですが、
お値段を考えると、なかなか都心部で土地から購入できるものではありません。
東京都の外縁部がターゲットとなります。
その中でも、特に城東地区。ここは地盤が弱いところが多い。
足立区・葛飾区・江戸川区のあたりです。
重量鉄骨造やRC造であれば、30m以上の杭が必要になる様な土地でも、
こちらの工法を採用すると4階建を建てる場合でも
数百万円の地盤改良で大丈夫なケースが多いです。

もう、見た目からして高強度。

軽量鉄骨造のアパートを上棟時に見ると、
微風程度の日でも、ゆーらゆーらと建物全体が揺れています。
厚み2〜3ミリの鉄材で10cm角程度の柱と10cm幅程度の梁を作り、
それで構造体を構成しているのだから、
外壁材や内壁仕上げをするまではどうしても揺れます。
それに対し、薄板軽量形鋼造の建物は上棟時、「鉄の塊」と呼べるようなパネルが次々と現場に搬入、設置されていきます。
ボルトを締め付けた後はガッチリ、びくともしません。

憧れの外断熱

RC造でも木造でも外断熱を採用することはできますが、コストは相当上がってしまいます。
それに対して、薄板軽量形鋼造は外断熱が標準。
日本製鉄(超大企業)系列のパネルメーカーから供給を受けますので、その部材自体はそれなりに高価ですが、
外断熱建築を実現するという点で見たときに、
トータルでは非常にローコストにそれを実現できる手段となります。

劣化等級3

住宅性能評価の劣化等級では3となります。
賃貸住宅の場合、募集サイトでもマンション表記が認められます。
鉄骨造の評価では主に、鉄材の塗装の耐久性で劣化等級が決まりますが、
NSスーパーフレーム(NSSF)工法で使用されるスーパーダイマは、傷がついても自己修復作用のある最高品質のメッキ塗装をされており、超長期の耐久性を持ちます。



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