本展は、西洋美術の伝統を覆した印象派の革新性とその広がり、とりわけアメリカ各地で展開した印象派の諸相に注目している。アメリカ・ボストン近郊に位置するウスター美術館は、1898年の開館当初から印象派の作品を多数収集。今回、ほとんどが初来日となる同館の印象派コレクションを中心に、モネ、ルノワールなどフランスの印象派にくわえ、ドイツや北欧の作家、国際的に活動したサージェント、さらにはアメリカの印象派を代表するハッサムらの作品が一堂に会し、各地に伝播した印象派、なかでもアメリカ印象派の魅力を再発見する機会となった。本稿は、2024年1月から4月に東京都美術館で開催された同タイトル展覧会の巡回展(八王子展)の記憶。
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/1202407061/
https://www.fujibi.or.jp/wp-content/uploads/2024/05/frontiers_of_impressionisum_release_3.pdf
https://www.fujibi.or.jp/assets/tfam/files/pdf_worklist/1202407061_1.pdf
大西洋を渡った印象派|ウスター美術館所蔵
常設展示|東京富士美術館所蔵西洋絵画 ルネサンスから20世紀まで
Permanent Exhibition: From the Renaissance to the 20th Century—500 Years of Western Paintings
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/8202410121/
https://www.fujibi.or.jp/collection/gallery/detail/?cpid=dpkc60ovr
《タヴォラ・ドーリア》特別展示
Special Display—Tavola Doria
https://www.fujibi.or.jp/exhibitions/8202501113/
2015年5月より2016年5月まで東京・京都・仙台の3都市で開催、続いて2017年6月より2018年6月まで北海道・広島・愛媛・愛知・福岡で開催され、好評を博した東京富士美術館企画の「レオナルド・ダ・ヴィンチと『アンギアーリの戦い』展」。本展示室では、そのメイン作品であり、レオナルドが描いた壁画「アンギアーリの戦い」を知る最良の手掛がかりとされる16世紀の油彩画《タヴォラ・ドーリア》〔作者不詳(レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく)、16世紀前半、ウフィツィ美術館所蔵(2012年、東京富士美術館より寄贈)〕が展示されていた。