重賞VISI👁N💨天皇賞・春（ＧⅠ）

奥野憲一：ストライド競馬

2021年5月2日 12:05

奥野です。いつもご覧いただきありがとうございます。

さて、今週から春ＧⅠ戦線も佳境に入ります。まずは天皇賞・春。今年は条件変更によって、例年以上に苦戦を強いられます（汗）。

Youtubeや競馬サイトの方々で、阪神芝外３２００メートルコースの解説をしてくれているので、今更感はありますけど、簡単に触れておきたいと思います。

コース解説＞阪神芝３２００ｍ

使用コース：Ｂコース

スタート位置：向こう正面、内回りの中間地点。

第１コーナー：外回りの３コーナー

最後の直線：長さ約470m　／　坂あり　（勾配約2%）

スタートして最初のコーナーは外回りコースの３コーナー。３コーナーから４コーナーまで、緩く下りながら大きく回り、ホームストレッチを抜けて、内回りコースに入ります。そこからは普通に内回りコース。

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＜京都コースと阪神コースの比較＞

あまり上手くないですが、京都コースとは新コースの４コーナーの比較を図にしてしました。

京都（外）コースは、急な下りがあるうえに、コーナーも急です。2012年のビートブラックが逃げ切った年が一番わかりやすいと思います。断然の１番人気だったオルフェーヴルが、３コーナーから４コーナーに掛けて後方から猛追を試みましたが、４コーナーで大きく膨れて距離ロスし、無駄に脚を使った分、直線で脚が止まってしまいました。対して逃げたビートブラックはゆったりとコーナーを回り、直線では溜めていた脚を爆発させ、後続との差をぐんぐん広げて圧勝。これが京都コースの特徴です。

阪神（外）コースは、４コーナーまでの下り坂が緩やかで、コーナーも緩やか。コーナー角と半径が大きい分、外を外を回されると距離ロスが大きくなります。よって内ラチに寄ったポジションが理想。京都コースとは対照的に、ゆったりとコーナーを回れるため、差し馬勢は勢いが付けやすい。結果として、決め手がある馬がその力をフルに発揮できる状況が生まれやすいわけです。

上表は、SAV80～100の、４コーナーの順位における成績比較です（新馬・未勝利以外、良馬場）。

上から、京都外回り、阪神外回り、阪神内回り。

京都（外）は、極端な先行有利な状況が見て取れます。

阪神内回りもそれに近い状況。まだ差し馬が勝ち切っているところもあり、完全先行有利とは言い切れません。

一方、阪神（外）は、11～13番手が勝ち切れているように、差し馬にも十分チャンスがあることが伺えます。

👉 ストライダービジョン

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👉 勝ち負けのボーダーと各種アビリティ

ストライド指数（ST指数）の勝ち負けのボーダーラインは76。クリアーしている馬は…、おりません。ディープボンドが75で、次点のワールドプレミアとの差が1ポイントとわずか。ここからも、今年の天皇賞春の難解さが理解できます。

阪神芝外回りのアビリティ比。土曜は稍重になったこともあり、追走力タイプが若干好走率が高くなっています。とはいえ、先行力、持続力、瞬発力も20％ほどあり、日曜の馬場状態を考えると、ほぼフラットとみてよいかもしれません。

👉 SAV指数

馬番馬名　　　　　　　 SAV　基準単オッズ基準人気放牧先
02番アリストテレス　　　 124　 3.7 ① ノーザンファームしがらき
12番ディープボンド　　　 106　 4.6 ② 大山ヒルズ
17番オーソリティ　　　　 95　 11.0 ⑤ ノーザンファーム天栄
01番ワールドプレミア　　 86　 5.5 ③
05番ディアスティマ　　　 72　 12.1 ⑦ ノーザンファームしがらき
15番オセアグレイト　　　 68　 20.9 ⑩
03番カレンブーケドール　 67　 6.9 ④
07番ユーキャンスマイル　 66　 11.4 ⑥
14番ウインマリリン　　　 64　 34.3 ⑫
13番ナムラドノヴァン　　 51　 20.8 ⑨ チャンピオンヒルズ

抜けているのが②アリストテレス。減点材料もなく、純粋な120オーバー。

次点のディープボンドも100超え。実をいうと、100ちょっと超え馬の実績はそんなに悪くありません。むしろ110前後の馬よりも良かったりします。

👉 SAV指数・追走力・瞬発力チャート

混戦ではあるものの、力のある馬とない馬の差が明確です。ただ、力がある馬たちの指数差がわずかで、展開がかなり重要になってきそうです。

瞬発力も高く、追走力もそこそこある、①ワールドプレミアがこの状況では最有力ということになります。

②アリストテレスは、追走力が低いならば、もっと瞬発力が高く出なければなりません。⑦ユーキャンスマイルや⑮オセアグレイトのほうに目を向けたくなります。

👉 展開を読む

勝負どころでは、⑤ディアスティマ（坂井騎手に変更）がハナ、２番手が④シロニイ。状況的に良いポジションをとっているのが③カレンブーケドール、②アリストテレス。⑦ユーキャンスマイルも悪くありません。

強風に、（極端ではないにせよ）外差しの馬場、壁を作って上手く上がってこられる馬を探すことが攻略のポイントとなりそうです。

しかし、正午現在、天候が不安定でレース直前の馬場状態がどうなるか全く読めません。

こんな日は、資金をいつもの半分以下にして、ガチで狙って取れる来週以降のG1レースのために資金を繰り越しましょう(笑)