重賞VISION💨スプリンターズＳ（ＧⅠ）

奥野です。

スプリンターズＳを予想するに当たって、必要な項目をさらっと見ていきたいと思います。

👉中山競馬場の芝コース

中山芝1200ｍのスタートは向こう正面の先端。

スタートから約600ｍ地点にかけて、緩～いカーブで高低差４ｍの下り坂。よって必然的にテンの３ハロンが速くなります。１勝クラスでも、平均的な馬場差において、33秒中ばぐらいで走ってきます。

速い馬は普段通りにスピードを生かすことができ、遅い馬はより楽に追走できるわけです。

そして４コーナーが小回りのスパイラルカーブ。それをより上手く利用できる外枠のほうが有利になることがあります。

ちなみに、中京芝はその逆。詳しくは前回の記事にて（→神戸新聞杯の予想記事）。

高松宮記念でグランアレグリアがモズスーパーフレアらを差し切れなかったのは、不利な後方待機からの外差しだったからです。それでハナ差2着（3着入線）。グランアレグリアの秀逸さを示した一戦でした。

☟集計＞　中山芝1200ｍ　枠番別成績・　SAV80～100　未勝利除く（2017年以降）

テンから行ききれる脚があるなら、外枠から勢いよく飛び出して、そのスピードを殺さずに４コーナーを回ることが理想。（🙆追走力が高いタイプ）

概ね５番手以降の先行や差しのように、相手に合わせて競馬をしなければならないタイプは、それが難しいため、瞬発力が要求されます。

追込みは、ある地点から何も考えずに追いまくるだけ。最後の直線の坂で止まる先行馬たちを食っていくイメージです。

ただし、残念ながら中山芝コースの直線は、たったの310ｍしかないので、勢いよく行った逃げ馬たちはその流れのままゴールまで行ってしまいます。ハイレベルな戦いになればなるほどその傾向が強くなります。馬場状態が悪くスピードが活かせない状況になら無い限り、追走力の高い逃げ先行馬が有利という事実は覆りません。

👉中山競馬場外回りのアビリティをチェック

前日は持続力型の好走が目立ちました。過去1年、今開催を通してみても、その傾向が現れています。スプリンターズＳは比較的追走力型が有利なのですが、今年はそうならない可能性があります。例年よりも時計が掛かる馬場なのかもしれません。

持久力型も好走しており同様にチェックが必要。

👉各馬のアビリティをチェック

持続力が高い順に見ていきましょう。

⑩グランアレグリア　　　持続74　SAV116
⑯アウィルアウェイ　　　持続61
③ダノンスマッシュ　　　持続60
⑭エイティーンガール　　持続57
⑥ライトオンキュー　　　持続57
⑨ダイアトニック　　　　持続55

１番人気グランアレグリアは、持続力のみならず、瞬発力も１位で、追走力も高い。SAVも116でています。盤石と言わざるを得ない…。

なお、今年のG1でSAVが110を超えた馬の成績は、【3・1・0・2】で、勝率50％、単勝回収率101.7％です。

それ以下はどんぐりの背比べ。いくら持続力が高いとはいっても、60そこそこでは、フルに発揮したところで、高い追走力馬を捕らえることはできないでしょう。

持久力型は、⑦ミスターメロディ、③ダノンスマッシュが該当。ミスターメロディは昨年の春のスプリント王。ダノンスマッシュはG1となると本来の走りができず、苦汁をなめ続けています。今年こそ状況が向きそう。

ゴール前の脚色チャートはこういうイメージ。

②モズスーパーフレアが追走力が高いだけあって、最後もまた伸び返していますが、勝つのはやはり⑩グランアレグリア。

今年の状況から、持続力型のポイントあげるなら、ダノンスマッシュやミスターメロディが、上位2頭にもっと詰め寄ってきてもおかしくありません。

いずれにせよ、上位と下位の力差が大きく、堅く収まるのでは無いかなぁというのが、現段階での見立てです。

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本日は以上です。

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