【競馬を学ぶ】B=ブリンカーっていう認識は間違い?
奥野です。いつもご覧いただきありがとうございます。
今日はブリンカーについて少しだけお話をしたいとおもいます。
ブリンカーとは
一般の競馬ファンでも、見たことはぐらいはあると思います。ブリンカー装着馬には、スポーツ新聞や競馬専門紙の柱のどこかに「B」とか「BL」というマークが付けられていますね。JRAがこれを公表するようになって20年以上経つと思います。
ブリンカーとはこういう馬具です(画像)。視界を狭めるために眼の縁に装着します。神経質な馬、集中して走らない馬、ビビりな性格をした馬などにしばしば装着されます。
深いタイプ、浅いタイプ、長いタイプ、短いタイプ…、いろんな形があります。
詳しくは「JRDBアラカルト馬具図鑑~ブリンカー」をご覧ください。
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これほど重要なのに、割と軽視されている気がします。だいたいの方は、「ブリンカーを付けてるのかぁ…」って思うぐらいではないでしょうか?
でも実際は、ブリンカーにしても他の馬具にしても、装着している事実よりも、どう使ってきたかが重要なのですね。
先週の事例から解説したいと思います。
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2020年5月24日(日) 新潟最終レース
⑮オウケンドーン(3番人気)が出走していました。馬柱には「B」のマークはありません。
「ブリンカー装着馬じゃないから関係ないんじゃない?」
そう思われますよね? いえ、そうではありません。今回はブリンカーを外していたのです。
着いていたものが無くなる…。不安じゃないですか?
ストライダービジョンの出馬表には、「外B(ブリンカーを外す)」と表記してあります。
パドックをみれば、
これ…。エライことに馬っ気を出してますやん…。2歳新馬じゃないんだから…。それだけ気難しいタイプだということです。(必ずしも馬っ気が悪いと言っているわけではありません)
チャット形式の競馬サロンの開設にあたって、ずっとサポートしてくれているAさんにその説明をしたうえで、「もし⑮から買うなら馬券を買うなら投資金額を抑えましょう」とお伝えしました。
サポーターA:投資対象人気馬だから買いたい! でもそういう事情があるなら、金額を控えめにして買います。
結果は7着。勝ち馬に0.7秒も離されました。
道中の雰囲気は悪くなかったのですが、4コーナーで他馬に外から被されて怯んでしまいました。
こういうことがあるからブリンカー外しは最も注意しないといけないのです。
なにより、馬券の損失を最小限に抑えられことが良かったかなと思います。
2020年5月24日(日) 東京最終レース
それを加味した上で、当日の東京最終レースをみていきます。
⑦ロードストライクです。全然人気がありません。11番人気。
注目すべきは「初B」のマーク。今回初めてブリンカーを装着してきたことを示してます。
短期放牧明け(千葉ケイアイファーム)。これも気になる材料です。
さっきの新潟の一例もあり、逆に考えれば、これは好走のキッカケになるのでは、とも取れます。
これが1番人気のような注目馬なら逆に不安になりますが、こちらは11番人気です。嵌ればラッキーといった軽い感じで馬券を買うことができます。
また、ストライダービジョンをみると、「先行力が1位」となっています。
スムーズに先行して集中して走れば逃げ切ることもありえる? という考え方もできます。
サポーターA:面白そうですね。ここから少しだけ買ってみます。
結果は2着。惜しくも勝ちきることはできませんでしたが、イメージ通りの走りで粘り込みました。
まあまあゴツイ配当です(笑)。
手堅く複勝とワイドをゲット! 馬連に手を出してないところがいいですね。僕の教えが良かったんじゃなく単にAさんの馬券が上手いだけじゃないのか?(笑)
B=ブリンカーっていう認識は間違い?
競馬新聞等で、BやBLの表記は統一されていても、中身はさまざまです。
ブリンカーの使い方には、多くのパターンがあり、それを気にすることで、損失を抑えられることにもつながり、逆に儲けを生むきっかけにもなるわけです。
ブリンカーだけではなく、チークピースも同様に重要な馬具ですね。これらを理解することで、予想のパターンが広がり、より競馬予想が楽しくなると思います。