SAV-Over100 4月24日(土)
皆さんこんばんは。奥野です。いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。
今週はG1の谷間。でも平場やオープン特別も見どころ豊富で、良くも悪くも馬券参加したくなってしまうかもしれません。
今日は「競馬の教養」として、一つ、「ハミ」のお話を少しだけ。
ハミとは馬具の一種で、馬の口に含ませる主に金属製の棒状の道具です。
先週の皐月賞のコラムでハミについて取り上げ、予想に組み込みました。
人から手綱、手綱からハミ、ハミから馬。人体においては、いわゆる神経系と同じ関係性にあるわけです。乗り役(騎手)の”気”が馬にダイレクトに伝わり、馬はそれに鋭敏に反応します。
ズブイ馬にはより鋭く伝わるハミを、うるさい馬には制御力の強いハミを、神経質な馬には柔らかいハミを…、また、優しい騎手を…(笑)
福永騎手はスタート上手で知られています。それは、馬の神経にソフトに命令が伝わる形で信号を送っているからだと想像します。
バイクを乗る方なら理解しやすいのではないでしょうか。スロットル(アクセル)をゆっくりと開きながらクラッチを開けてゆっくりとクラッチを繋いでいく操作。硬いクラッチだと、握力が無いとゆっくり開けないから、ガツンと入ってしまいエンストする…。馬力が弱いと特に気を使いますよね。
福永騎手は、難しいハミを使う(そういう馬を任される)こともありますが、概ね、当たりの柔らかいハミで確かな成績を残しています。
ルメール騎手も同じく。
比較するために、M.デムーロ騎手も出しておきましょう。
Dハミは当たりがキツいハミだと言われています。そういう馬を走らせているのはそれはそれで立派ですが、普通の優しいハミで成績が残せていないところに不信感を覚えます。
先週の皐月賞で、G1を初制覇した横山武史騎手はこう。
目を疑いました。この素晴らしい成績に。騎手の技術はこういうところに出るんだと思いますよ。
というわけで、"ハミデータ"は騎手と一対で分析することをおすすめします。
なお、ハミデータは、JRDBの直前情報データ・成績拡張データから取得することができます。
では、4月24日(土)のOver100を見ていきましょう。
今日は先週と打って変わって、多めの頭数が抽出されました。条件クラスは、2勝目、3勝目を目論んで早めに勝ち上がらせたい時期。6月に入って3歳が混じってくると、どうにもなりませんからね。
3歳未勝利馬はもういよいよ鞍数が減ってきますので、今のうちに使えるレースで賞金を稼いでおきたいところ。ここで勝利しておけば、6月からの古馬との混合戦で少し楽ができますから。
重賞は福島牝馬ステークス。1番人気のドナアトラエンテが115で上がってきました。前走の中山牝馬Sを1番人気で敗退。不良馬場に苦しんだとはいえ、体力不足を露呈しました。今回は立て直しての川田騎手。オープンでまた連対すらない身で、タフな馬場に変貌した今の新潟芝コースで勝ち切れるかどうか…。馬場がしっかりと整備されて時計が普通にでるコンディションならまだ期待できるのですが。
本日は以上です!
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