重賞VISION💨菊花賞（ＧⅠ）

奥野です。

土曜の今日は、ひさびさに晴れて（新潟は朝から雨で一時大雨に見舞われましたが）、比較的良い結果を生めた方が多かったように思います。

京都芝は、金曜日の朝方に降った雨が残っていたようで、ダートは不良スタート。午後には一つ回復して重に。芝は稍重から良に回復。

絶好の良馬場に回復することは無いと思いますが、程よく時計が掛かる、まさに体力勝負の菊花賞になるような予感がします。

👉京都競馬場の芝3000ｍコース

重賞は菊花賞しか行われないため、データでみせづらいコースです。

POINT1⃣　外回りを１周半

　スタート位置は、バックストレッチの少し3コーナーより。３コーナーの200mほど手前になります。

　スタートが上り坂で、最初のコーナまでが短い分、先行馬が有利な状況においては、外枠は相当不利になります。今回は先行馬が有利な状況とはいえませんので、外枠からゆったりと出て後ろ目のポジションを取るスタイルが理想となります。

POINT2⃣　二度の坂越

　京都芝外回りといえば、３角から４角にかけての下り坂。私は言うまでも無く騎手でもなければ、その下りを何かに跨がって降りたことがあるわけではないので、どれぐらい難しいのか分かりかねます…。ただ、以前、馬場解放のときに徒歩で回ったときは、大変な上りからのドえらい下りに驚いた記憶があります。

　また、３角から４角が、緩い曲線になっているためスピードが出やすいのも特徴。騎手が非常に気を遣う部分です。スピードアップしたいけど、そしたらコーナーを曲がりきれない、抑えすぎるとコーナーを出る際にモタつく…。非常にやっかいです。

👇2015年以降　京都芝外2400・3000ｍ・3200ｍの騎手成績

　京都を得意としている松山騎手ですら、この成績です。デムーロ騎手も成績の割に回収率が低いと言うことは、人気での取りこぼしが多々あると言うこと。当然人気薄ではほとんどが圏外。福永騎手も良績とは言えませんね。

POINT3⃣　平坦な最後の直線

　大きな山越えのあとはフラットな直線が待っています。キレる脚からスピードを生み出すタイプは、特に力を発揮しやすいと言うことになります。対して、坂があるコースで、道悪で、ゴリゴリの力業で勝ちきってきたタイプは場違いといえるかもしれません。

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以上をまとめると、京都芝3000ｍは、

☑ 体力勝負でありながら切れる脚も要求される
☑ 騎手の経験値は必須
☑ 折り合いをつけにくいタイプは苦労する
☑ 追走力はさほど求められない

👉各馬のアビリティをチェック

土曜の京都芝は、ここ２週の悪天候による開催と、土曜未明に降った雨の影響で、芝生の傷みが激しくなっています。

コースのアビリティをみても、先行・追走型よりも、持続・瞬発型の好走が多く、最後の直線は、馬場の内側よりも外側の伸びが目立っていました。

では、瞬発力値が高い順にあげていきましょう。

03番 コントレイル　　　 62　SAV126
09番 アリストテレス　　 60　SAV 75
06番 ヴェルトライゼンデ 59　SAV 84
18番 ビターエンダー　　 58
14番 ヴァルコス　　　　 58　SAV 70 
13番 ロバートソンキー　 58　SAV 74 
15番 ブラックホール　　 57　SAV 63
05番 サトノインプレッサ 54

次は、持続力値が高い順。

07番 ダノングロワール　 63
03番 コントレイル　　　 62
05番 サトノインプレッサ 62
18番 ビターエンダー　　 61
15番 ブラックホール　　 58
04番 マンオブスピリット 56　🌟
14番 ヴァルコス　　　　 55 
06番 ヴェルトライゼンデ 54

コントレイルのSAVは126と他を大きく引き離しています。しかしその割には瞬発力も持続力もそれほど高くありません。意外に頼りないです。

その他も、目立って強調できる値ではなく、どの馬にもチャンスがあるという見方ができます。

そこで！注目していただきたい馬が一頭だけいます。

④マンオブスピリットです。

この馬、実は左回りが大の苦手。ダービーのときも神戸新聞杯の時も、最後の直線では内ラチのほうにピュー！と斜行。逆に、右回りは非常にスムーズで、京都新聞杯2着の実績が示し通り、多少時計が求められる状況にも対応できます。

また、神戸新聞杯当時の指数をみてみると、持続力の素点（絶対値）が3位となっていました。ダービーが2着だったヴェルトライゼンデよりも上でした。

それだけ持続性に長けているわけです。でも左回りが超苦手…。よって前走の神戸新聞杯も、２走前のダービーも、力を発揮できずにボロボロの結果となってしまったのです。

今回は神戸新聞杯の結果を参考にしていると思われるので、持続力の値自体はそれほど高く出ませんでした。しかし、差は僅かです。右回り調整をすれば、もう少し高くなるはず。

👉ゴール前展開図・脚色チャートをチェック

完全に③コントレイルが抜け出して勝利しています。しかし２番手以下は大混戦。位置取り次第では、まったく違った結果になる可能性があります。

注目は外から差してきている馬たち。

⑭ヴァルコス、⑩サトノフラッグが伸びてきそうでもいささか頼りない印象。⑮ブラックホールのほうがまだ脚が残っていそう。

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本日は以上です。

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