花物語~オリエンタルリリー
花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・
オリエンタルリリー “カドーレ”
画像提供:「花ねこ日記」
オニヒトデのこころの姿
2009/1/18(日) 午後 6:21 童話『花物語』 小説
海の生きものの神様が嘆いていました
こころを込めてつくった生き物が人間に駆除されているというのです
それはオニヒトデのことでした
大発生したオニヒトデがサンゴを食べているからです
オニヒトデはみんなから嫌われ者になっているのです
神様はつくる生きものみんなに役割を与えています
オニヒトデも大事な役割がありました
成長の早い種類のサンゴをオニヒトデは好んで食べていました
そうすることで成長の遅いサンゴも生き残ることが出来るのです
オニヒトデがいなければ成長の早いサンゴだけがはびこることになります
もともとオニヒトデはサンゴ礁の中では目立たない存在でした
それが問題となったのはオニヒトデが大発生するようになったからでした
もしその原因が人為的なものだったならそれを抑えるのは人間の責任です
オニヒトデはオニヒトデで嘆いていました
どうしてこんなにトゲだらけで毒があり醜いからだなのかと
身体全体のトゲも毒もオニヒトデ自身を守るためのものです
オニヒトデがもし可愛いかったら子どもがすぐ手で触ってしまう
そうなると子どもたちは毒で苦しむことになります
子どもたちに嫌われ手で触らないように神様は醜くつくったのです
神様がつくったオニヒトデは実は子どもにやさしい生きものだったのです
海の生きものの神様やオニヒトデの嘆きを知った花の神様は
オニヒトデのこころを花の形にしてあげようと思ったのです
その花を見て人がオニヒトデのこころを少しでも知って欲しかったのです
そしてオニヒトデのこころも癒されることを願ったのです
オリエンタルリリーはオニヒトデのこころの姿なのです
まぐまぐ!「花を歌うかな」'09/1/18 No.1293
「花を歌うかな」で発表していたものです
そのメルマガはすでに廃刊しましたが
ブログに保存していたものを再掲しています
藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676
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