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『里恋詩くて・・・熊野・高野』紀伊を愛した怒涛詩人さとちゃんを忘れない【468】

さとちゃんがYahoo!ブログに書き残した詩や文章そしてさとちゃんの紀伊の山里の暮らしを愛する心を記憶するためにブログ『里恋詩くて・・・熊野・高野』の全記事(2935)にコメントをする

里恋日記2/26・からすとんぼ104と歩く

里恋日記2010/02/2618:42

画像は一枚だけ
無人直売所

以前住んでいたのは大宮学区
すぐ北が西賀茂
東が上賀茂
どちらも加茂野菜の栽培地
大宮学区に引っ越して来た頃
まだ近所に畑が多かった
『絶対土地は売りません』
そんな看板もあった
週3回ほど開けている直売店があった
バス通りの脇には毎日開けている
大きな直売店もあった
もう放置され朽ちかけた
無人直売の棚もあった
直売店の脇にいつの頃から
無人販売機が置かれるようになった
朝方…軽トラックの荷台に野菜を積んで
馴染の家の前に車を停め販売していた
皆…女性だった
また軽自動車にパンを積んて
回っているのも見る
食品全般を積んでいる車もあった
様々な販売形態が今もある
様々な人のつながりがある

大宮学区に30年以上住んだ
昨年の10月に隣の紫野学区に引越した
『絶対土地は売りません』の
看板があった畑は駐車場になった
幼稚園児が農作業体験していた畑は
コンビニになった
古い家があった場所に
新しい建売住宅が出来た
高い煙突の向こう側に
比叡山が見えた銭湯があった
いつか広い更地になった
いつか一区画に家が建った

様々に移り変わった
変わらないのもあった
私はいつしか一人になり
70も後半になって
六畳一間のアパートに引越した
まだ入っていないが
近くに銭湯ある
以前は農地だっただろう広い土地がある
スーパーは近くにあるから
やはりマンションが建つのだろうか
建売が建つのだろうか

舗装されていない路地がある
その路地はおそらく
いつまでも変わらないが気がする
バス通りから一軒入ったアパートだが
朝方…ヒヨドリの鳴き声が聞こえる
静かだ
終の住処になるのだろうか

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