《再開》 高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【375】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化〜その他いろいろ作品化できればなんでも・・・なんて途方もない夢を観ています

高山近影

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📖 無名居士のたわごと

「無名魂」と高山の近況について
以前は毎日のように彼から電話があって
かなり長話をしていた
電話の子機のバッテリー切れで
やっと話を終えるきっかけになった
時には私が寝てしまう事もあったり
その頃は頻繁に作品が送られて来て
「無名魂」のブログ作品が増えていった
代表的な作品で映画化したいと思った「ガーターベルトの女」を始めとして
高山の本業のトンネル工事で働く坑夫たちの
個性的な群像劇的な作品へとつながっていった
タイトルは意識的に読み手の興味をそそるものになっているが
「濡れる女子事務員」シリーズ 39篇
「濡れる穴の中」シリーズ 20篇
その他に彼は政治に関心があり
時事的なことを含め
かなりのエッセイを書いている
しかし昨今のコロナ禍
その対策に追われる中で
作品を書く時間も余裕も無くしたようだ
電話もたまに掛かってくるだけ
作品はストップしたまま
そして私も書く気力が失せ
このマガジンもストップ
1年以上経ってしまった
もう一つ私の事情を書けば
長年の連れ 同居人を亡くしてしまった
また経済的にも高山を支援するのが難しくなった
高山にすればわずかではあるが
原稿料という思いで
書く意欲になっていたのだろう
そんな1年以上の空白状態ではあったが
私としては再開する意欲を取り戻した
「無名魂」やこのマガジンを始めた時の思いも
当時の文章を読み 気持ちを新たにしている
幸い動画やドラマ鑑賞に飽きてきた
また書くことを愉しみに出来ればと思う
高山が書いた作品への私の思いを
もっともっと書きたい伝えたい
そんな気持ちが強くなっている
そのことに力を注ごう
私に出来る事はそれしかない

📖初心を忘れないために

FC2ブログ「無名魂」投稿記事から

龍の如く
2013/02/05 無名居士の日記など
ケイタイ小説サイトでの創作活動
才能なしにはあれだけの作品を
残すことはできません
作品の全部を読んでいなくても分かります
あなたの才能を認め尊敬したのです

なにかと制限があるなかで書き続け
読者を獲得していったのでしょう
さまざまな条件の中で
自分を生かすすべも知っている
それもあなたの才能

ケイタイ小説サイトで
これまで通りに創作活動を続ける
それは今のあなたにとって
まだまだ必要なことかもしれません
私が準備している場はその延長線上

書きたいことを制限なく書く
そういう場と思ってください
取り上げる作品の取捨選択は私がします
かといって私好みの作品だけを
選ぶというのではありません

むしろ私には理解できないくらいの
空想力想像力に満ちたものを選ぶかもしれません
だからけっして私好みに合わせることはないのです
あくまで自分が書きたいものを書く
私の準備する場ではそうあって欲しい

闇の天空を自由自在に
雄々しく荒々しく
激しく優しく
飛翔する龍であってほしい
やがて雷鳴を呼び込む龍の如く

📖 高山の作品から


「濡れる穴の中4 泣く女」
「濡れる女子事務員」シリーズのえり子ちゃんですが、このところ強くトンネルの作業の方をやりたいと言い出してます。

一時的に入って、ダイナマイトの挿薬を手伝ったりダンプや重機に乗るのは、まあまあ上手くなってます。

時間的にもっと割ければ、才能有ると思いますよ。

だけど、本格的にやらせても仕方ないかなと思ってました。

本人は、それでは満足が行かないようです。

最終的には、トンネルで最もきつくてお金の良い掘削班にも、負けない位になりたいようです。

今は、ヘルメットに二本の線をあげました。

ヘルメットに二本の線が有ると言うのは、現場のトップレベルって事です。

所長や僕しかしてないのをあげたのは、彼女が実際に僕の右腕になりつつ有るからです。

社員も他に数人居ますが、今のところ皆一本線です。

全部の現場を合わせると百人程の作業員が居ますが、ほとんどが線等有りません。

一本線も、班長とか何かの責任者しか付けないですからね。

そういう中で二本線を与えたのは、最初は正直早いなあでしたが、段々と事務面を主に活躍します。

周りにも何かしら起これば、現場の事は所長や他の社員にと言いますが、他の雑務に関しては彼女が仕切れるようになりましたね。

特に事務面を現場の全部を見てて、ここが無駄とかを良く見分けて来ました。

僕が事務は出来ても大して上手く無いし、やはりどんぶり勘定なんですよね。

そこを彼女は、細かく見始めました。

本人に、本当の意味での僕の右腕って自覚が出来たのは良いんですがね。

えり子ちゃんは、時間的にも朝は早くから来て、夜も遅く帰ってます。

本人に欲が出て来てますね。

良い意味でね。何れは僕を、本気で抜くと言ってます。

そうなると足らないのが、現場経験なんですよね。

しかし、現場経験は毎日少しずつやってもなかなか伸びないし、女の子ですからどうしても難しいです。

僕が現場経験が有るのは、最初は父の会社の社員で事務と現場を手伝ってて、会社が潰れて三十代から本格的にフリーになります。

それまでの経験が無くてフリーならしんどかったでしょうが、経験が有りましたし、最初はおじさんの所に行ったのも大きいです。

それでも、毎日毎日作業員と同じになるってかなりキツイですが、色々な運にも恵まれて数年で駆け上がったと思います。

とにかく、僕は、才能タイプでなかったから父の会社にいる頃からひたすら動きましたし、機械も覚えるのに何度も何度も練習しましたね。

三十代であちこちの班長を任されたのは、腕よりそういう努力と二つあったと思います。

一つは、何かしら起これば、何時でも誰とでもやってやるって覚悟です。

荒い連中が多いから、トラブルになれば何時でも行くぞって気合いです。

もう一つは、人との上手い交流です。

特に、年上の腕の良いのに可愛がれましたからね。

才能で駆け上がったのではないですね。

僕の事は置いても、今の僕をえり子ちゃんが抜こうと思えば、現場を知って実践が出来るかは分かりますが、彼女はもう二十七歳です。

少し遅いんですよね。

高卒で来る連中も多いけど、大体、上に立ってる連中は二十代前半でこの世界に来てますね。

僕も二十三歳位ですからね。

その上、女の子となると厳しいなあですが、そんなにやりたいなら一日中坑夫と同じように中に入ってやるか、と冗談混じりに言いました。

すると、やって良いですかと返って来たので困ったなですが、それならやるかです。

しかし、やるなら僕が鍛えてやると言いました。

僕は、三十代から何故か人に頼まれたりして、人を何人も鍛えて来ました。

中には耐えられず逃げた人も居るし、僕の方から帰れと言ったのも居ますね。

耐えられず逃げた連中や、僕から帰れと言われた人は、この世界に残ってないですよ。

僕の鍛え方は激しかったけど、これまでの僕よりベテランの連中と違いました。

時間を見ては、機械に乗せたりですね。

それと、宿舎に戻ったらプライベートですから、お酒を飲んでグダグダ言わなかったです。

それまでのほとんどのベテランは見て覚えろでしたし、宿舎までそれを持ち込みましたね。

飲んでの説教とか多かったです。

厳しい時は殴ったりもしましたし、首根っこ掴んで投げたりもしましたよ。

緊張してないといけない時に、気が抜けてたりやる気が抜けてたりすると、大声で怒鳴りましたね。

今の仕事場の人は、僕の若い頃のそれを見てますからね。

えり子ちゃんに、僕が鍛えるってなるとお前が女とか関係ないよと言いましたが、そうして欲しいとなりました。

周りの一部からえり子ちゃんに、辞めておいた方が良いよとの忠告もあったようですね。

そうして始まった、えり子ちゃん現場で鍛える計画ですが、まあ疲れますよ。

一つ決めてたのは、女の子だから重いのを持てないとかは仕方ないです。

七割から八割、僕が付いて鍛えます。

どうしても僕は、営業とか業者に会わないといけないので、その間は他の社員が付きますね。

それでも、一週間程やると決めたんですが、昨日で三日目かな。

ダンプも上手くはなりましたが、やはり状況判断が甘いから、僕から何度も違うと言われますね。

彼女が一番苦労してるのが、ダイナマイトの挿薬ですね。

これは、ジャンボと言う機械で孔を開けて、そこにどんどん機械の篭に乗って行ってダイナマイトを込めるんです。

そして、電気で繋がってるから電気のコードのようなのを繋げて行くんですね。

これが下手です。何故下手かは本人がジャンボに乗れないのと、どういう形で今回は孔を開けてるかを理解出来ないからです。

何度も黒板や地面に書いて教えたけど、頭で理解しても体で理解してないですからね。

周りは、二人が汗だくで僕が大声で、お前なあと言いながら説明してるのを見てて驚いてるようです。

一つは、久しぶりに僕にそういう火が点いてる事と、相手は女の子なんだからもっと高山さん優しくですよ。

えり子ちゃんも朝から入ってるから汗だくですし、どろどろです。

それでもボーッとしてるようなら、足を払って軽く転かしたりしますよ。

篭に乗って行くのも僕が付いてるけど、本人にやらせてます。

それが、篭の操作が遅いのと、次に何処に行くか分からない時が有ります。

一人だけ本当の掘削班の作業員を、外の雑工に回してます。

給料は掘削班の給料ですが、えり子ちゃんが遅れれば全体が遅れるんですよ。

特に、請け負いになってるから全体が遅れたら、皆の給料に響くんですね。

篭で何処に行くか分からない時に、昨日は不安げに後ろに居る僕を見てきたので怒りました。

自分自身で決めろと、遅いと皆が困るです。

掘削班の連中はもう了解済みで、あの子がやりたいならやらせようよと、高山さんが厳しくやるのは慣れてるです。

昼御飯を食べるために外に出ようとする時は、なるべく冗談を言ってリラックスさせてますが、本人に長靴を脱いでひっくり返して見ろと言います。

汗でタブダブなんですよ。

思わぬ量の汗が出たから本人驚いてましたが、僕は自分自身のもやって見せて、同じ位の汗が長靴から出るのを見せました。

それを見て、えり子ちゃん笑ってましたね。

少しでも、怒ってばかりじゃなくて笑わせるってやってますよ。

これは、男の時も同じでしたね。

例えば何かをしてて、どうしてもえり子ちゃんの身体が後ろに密着する事が有りました。

僕は、お前の貧乳が当たっても興奮しないな、とか言いますよ。

一歩間違えたらセクハラと言われるでしょうが、もう長いし、僕が本気でイヤらしい事を言うとは思ってないですからね。

時々、笑わせてリラックスさせるって、重要ですからね。

そうして歩きながら出てたら、コンクリート班の若い作業員が前に来ました。

若いと言っても三十位ですね。

身長は一メートル七十位ですが、がっしりしてます。

仕事は、トンネルは初めてで、他のコンクリート班の作業員の紹介で来てます。

外の建設業はやってて体力は有るけど、汚れるのを嫌うと言われてて、次は雇わないなと思ってました。

そいつが、高山さんのやってるのはいじめですよ。といきなり言って来ました。

コンクリート班の班長が聞こえたようで、上から降りて来ようとしてましたね。

僕は、そう思うなら思えば良いけど、違うから別に気にしてないよと笑いました。

えり子ちゃんに、早く飯に行くぞと言うとそいつを無視して通り過ぎようとしましたが、後ろから、偉そうに!!と言って来ました。

えり子ちゃんが振り向くと、苛められてないし、自分自身が志願したから色々言わないで下さい!!と言いました。

するとその男は、おおー!偉い人の犬になって、と言ってきましたね。

コンクリート班の班長が既に降りて来てて、後ろからそいつを思い切り蹴りましたよ。

そして、倒れた所に二三発更にけりを入れました。

そんな偉そうに言うなら、お前もコンクリート位はもっと根性すえてやれよ、と怒りました。

コンクリート班の班長は、えり子ちゃん鍛えるの一時期反対してましたが、えり子ちゃんの気持ちが分かったようで、今は応援してます。

それに五十過ぎですが、元々は掘削班でも通用する腕が有るのに、コンクリート班のまとめ役を良くやってくれてます。

他の会社なら充分掘削班の班長が出来るんですが、大きな仕事のコンクリート班をまとめるのに、今回は特に頼みましたね。

僕はコンクリート班の班長に、あとは任せたねと言うと外に出ました。

えり子ちゃんは、良いんですか?と聞いて来たけど、コンクリート班の事はあの人がまとめれば良いし、困れば相談して来るだろうです。

休憩室で昼御飯を食べますが、えり子ちゃんも最近はお弁当作る余裕が無いようで、作業員と同じの食べてます。

掘削班に居るからには、それが良いとも言いましたね。

皆と同じものを食べてって、大事だと思います。

昼は、皆食べれないんですよ。

えり子ちゃんは急いで着替えて来ると、皆と一緒に食べようとするけど食べれないんですね。

掘削班の、他の連中が食べれないのは仕方ないです。

彼らは慣れてるから何処かで補給するし、スタミナがあるしベテランですから、何処で休めば良いかを知ってますからね。

えり子ちゃんが食べれないのは、それとは違って問題ですね。

掘削班のベテランとは違うのと、元々が細いのが夏になって更に痩せましたからね。

僕が、とにかく麦茶かけてご飯だけでも無理に押し込めと言います。

自分自身もそうしますからね。

流石に、この歳で若い女の子を鍛えるってなると、色々な部分に気を付けてますから疲れますよ。

怪我をさせないとか、やはり女の子だからとか実は考えてますからね。

僕の食べるのを見て、何とか押し込んでますね。

あとは、本人がウィダーインゼリーを持ってきてて、それを飲んでますね。

栄養ドリンクも自分自身で持ってきてます。

自分自身の身体は自分自身で守るってのが鉄則ですから、僕も昔は栄養ドリンクを使いましたね。

掘削班は、今はお金になってるから食べたら直ぐに出ます。

えり子ちゃんも僕も、歩いて中に入ります。

他の連中は、軽トラで中に入りますが、僕らは歩いて入りますね。

その間に、次の工程の話しをするんですよ。

次はどうなってとか、何処を注意するかとかね。

そうしてたら、コンクリート班が出てくる軽トラに会いました。

班長が止めると後ろから降りてきて、僕にさっきのやめさせるから夜でも相談すると言ってきました。

そして、リュックから栄養ドリンクを二本出すと、僕らに投げて来ました。

お礼を言う前に、軽トラは去りましたけどね。

栄養ドリンクを見ると、高いユンケルなんですよね。

多分、自分用のを僕らにくれたんでしょうね。

コンクリート班は体力勝負ですからね。

えり子ちゃんがそれを開けながら、鼻水すすってるからまたかよでした。

この子、悔しいと泣くし嬉しいと泣くんですよね。

例えば、仕事が自分自身の納得が行かないと悔しくて泣きます。

人に優しくされると、嬉しくて泣きますからね。

僕は、栄養ドリンクを飲みながら、お前は笑えると言いました。

すると怒ったように叩き返して来ましたが、僕は、おかしくて笑ってましたね。

ある意味、この若い女の子と僕の勝負なんですよ。

体力的に五十歳になると、昔のようには行きません。

どちらが倒れても、おかしくないんてすね。

それでも、この子が頑張るならやらせてみようじゃないかですし、僕ももう一度奮起してやろうですよ。

まあ、良く泣くけどガッツが有りますよ。

偉いものですよ。

しかし、本人にはお前の本分は作業員では無いんだから、本当に駄目だと思ったらきちんと言えば良いからと言ってます。

本当にえり子ちゃんの場合は、そう思ってますからね。

彼女が、果たして何処まで付いて来れるのか、果たして僕が根をあげるのかの勝負ですね。

コンクリート班の、文句を言った若いのは次の日辞めさせましたが、どうやらえり子ちゃんに対して気があったようだとの事です。

女の子を使うのは難しいけど、この子ならある程度までやるだろうと思いますね。


おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のために
エッセイをお読み下さい

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