花物語~秋のバラ

花の行商をしていたおかあさんから
お花の話を聞いて育った少女は
大きくなって念願のお花屋さんを開きました
少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
おかあさんがしてくれたように・・・

ナショナル トラスト

画像提供:「花ねこ日記」

お花さんは歌が好き

2008/10/19(日) 午後 11:24

お花さんはね
みんなといっぱいお話したいと願っているのよ
それからお花さんは歌が大好きなの
お花さんに「歌を聴かせてくれる」ってお願いしてごらん
きっとあなたのために歌ってくれるから

 私は今日もあなたを待っています
 あなたと逢えるのは年に一度だけ
 あなたは何も言わずに
 私を見つめるだけ
 それだけでも私は嬉しいのです

 最初に好きになったのは私
 ずっとあなたの姿を追っていました
 あなたを一目見たときから
 あなたを好きになってしまったから
 好きになるのは理屈じゃないのです

 花は見られているだけじゃないです
 花も人を見ているのです
 花を本当に愛してくれる人を
 そして愛したいと願っているのです
 花を愛する人を  私は今日もあなたを待っています
 あなたに逢いたいと願っています
 でも心のどこかで思っているのです
 あなたに逢えない方がいいと
 あなたにとってはその方がいいと

 私があなたを愛して
 あなたの心を癒せるのは
 ほんの短い間だけ
 あなたの心をずっと支えてくれるのは
 私じゃないって分かっているのです

 あなたが私を必要としなくなったときこそ
 あなたが本当の幸せを見つけたときです
 あなたのためには
 あなたに逢えない方がいいのです
 その方がいいのですその方が

 私は今日もあなたを待っています
 まだしばらくは時間があるから
 逢えずにお別れすることになっても
 そのときはあなたが幸せになったとき
 あなたを愛した私も幸せになるときなのです


  まぐまぐ!「花を歌うかな」'08/10/17 No.1239

藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676

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