「織田作之助賞」受賞作家の小林長太郎と彼が残したブログ「負荷」と記事を忘れない為に〜#3

【お詫び】
タイトル冒頭に
太宰治賞と書いていましたが
織田作之助賞のあやまりでした
深くお詫びして訂正致します
どうもすみませんでした
ちおよそ2年半のあいだに1842本もの記事がアップロードされています
ブログにアクセス出来なくなったので
読むことがで出来るのは「負荷」読者の手によって残されたわずかな記事と
私が記録した未コメントの記事のタイトルだけ
このマガジンはそれらに出来るだけコメントしようという試み
【参考】
第2回 小林長太郎まつり
https://manyo1000.blog.fc2.com/blog-category-7.html
BUNGAKU@モダン日本
https://nonajun.hatenablog.com/

『風の歌を聴け』の「風」とは何か

【コメント】

改めて考えてみると、村上春樹の『風の歌を聴け』の「風」とはなんなのか、解からなくなる。

記事冒頭部分の引用
私には面白い書き出し
「風とは何なのか…」という単純明快
そして率直な問い掛けに
作者の小気味よい体質を感じる
このあと著名な作家の名前が出てくる
と言うのは超有名な村上春樹を筆頭にそれ等の作家について書いている自分は孤立した存在になってしまったと…
その認識も面白い
芸人のヒロシ的な自虐ネタなのかな…
こんな文章もある

「大体私は、現実の私は、こういう文体からは想像もつかぬ程の小学七年生なので、メールというものに不慣れで、今までプライベートでは五本くらいしか送ったことがないから、そもそもそのメールが関係者に届いたかどうかも定かではないが。

「小学七年生」と言う表現も信じてはいけない
メールにかこつけたきっとそれは反意語的表現
念の為に確認〜goo国語辞書による

かこつ・ける【▽託ける】 の解説
[動カ下一][文]かこつ・く[カ下二]直接には関係しない他の事と無理に結びつけて、都合のよい口実にする。他の物事のせいにする。事寄せる。「来客に―・けて酒を飲む」

以下の記述も面白い

沼正三、深澤七郎はともに戦後最高の人気作家、三島由紀夫に見出されたと言ってよい。

稲垣足穂もそういう意味では三島に再発見される一人か。

庄司薫はやはり三島由紀夫につらなる。

なのに何故、私は孤立してしまうのだろうか。

沼正三の名はかすかに知ってる程度深澤七郎もそうだが
深沢でないのが気になるところ
深澤で検索すると深沢七郎につながる
同一人物なので安堵した
ギターリストだったとは知らなかったし
亡くなったのが73歳のとき
私は昨年の暮で満74歳になった
だから他人の死亡年に敏感になっている
ちなみに私のブログ名は
無名居士の 男70代は死に時 死に支度
敏感になっているの死が怖いからではなく七十代に無くなる人が多いことへの
単なる好奇心からだ

さてこのあと作家の名が出てくる
稲垣足穂
原秀雄
三枝和子
庄司薫
大江健三郎
等など…
上三人は知らないが調べる気にならない
記事の最後に作者・・・小林長太郎氏はこう結んでいる

ま、それはそれとして、この中で桐山襲という人に、面白い作品がある。

『風のクロニクル』

『風の歌を聴け』と『ねじまき鳥クロニクル』をパロったような題名だ。

つまり…。

これは関係ないだろう。

それにしても三枝和子って…。

「それにしても三枝和子って…。」
面白い終わり方だが
どんな意味を込めているんだか…

無責任にも
三枝和子って知らない
三枝某と言う作曲家は居たが…
一応調べるのが礼儀かと思い直して検索

三枝和子は日本の小説家。兵庫県神戸市出身。夫は文芸評論家の森川達也。『葬送の朝』で注目されて以来、反リアリズム的手法を用いた実験的作品を書き続けた。日本ペンクラブ女性作家委員会初代委員長。 ウィキペディア
生年月日: 1929年3月31日
死亡日: 2003年4月24日
パートナー: 森川達也
書籍: 薬子の京(みやこ)、 鬼どもの夜は深い、 恋愛小說の陥穽、 ギリシア神話の悪女たち、

「1991年刊行の『恋愛小説の陥穽』では、まだあまり例がなかったフェミニズム文学批評を実践した。」
こんな記述を見ると興味が湧いてきた
2022/01/09

『アフターダーク』

【コメント】

ウィキペディアより
『アフターダーク』(afterdark)は、村上春樹の11作目の長編小説。

2004年9月7日、講談社より刊行された[1]。装丁は和
田誠。写真は稲越功一。表紙と扉には「afterdark」という英題が記されている。2006年9月15日、講談社文庫として文庫化された。
村上は執筆のきっかけのひとつとして、ロベール・アンリコ監督のフランス映画『若草の萌えるころ』(1968年)を挙げている[注 1]。

そもそも『アフターダーク』が何なのか私は想像もつかない
記事に少し目を通して村上春樹の作品だと分かってウィキのお世話になった
それがやっと分かったので記事を一通り読んだ
そして私は何を書こうかと思案した結果
例にょって記事本文から離れる事にする
春樹とその作品についての内容にはとても私は付いて行けないからだ
春樹が村上では無くて「雪村」なら…
つまり緊縛師幸村春樹なら何か書けぬ事も無いが…
そこで書く手掛かりを下記の中に見つけた

私は『アンダーグラウンド』を単行本で読み、『ポスト・アンダーグラウンド』を月刊誌で読んだ。
 そして『アフターダーク』を、『ポスト・アンダーグラウンド』の題名が改められたものだと思い込んでいた…。

『アンダーグラウンド』から『アンダーワールド』を連想した
正直に言うと『アンダーグラウンド』を 『アンダーワールド』と思い違いしていた
例によって早合点…それに気付いたのは
『アンダーグラウンド』を検索した結果が目当ての映画ではなかったから
でもその映画も面白そうだったので記事に埋め込まれてあった予告編の動画を観た
そしていよいよ『アンダーワールド』の予備知識を確認するために検索した…目当ての映画がヒットするか?!
例によって困った時のウィキペディアと言いたいが今回は…
3.4/5 · Yahoo!映画 - Yahoo! JAPAN から

ビルの屋上から楽々と地上に降り立つ一人の美女。彼女の正体は吸血鬼<ヴァンパイア>の女戦士セリーン。ある時、彼女はヴァンパイアの宿敵、狼男族<ライカン>が人間の青年医師マイケルを追いかけていることに気づく。不審に思ったセリーンはマイケルの行動を追跡。そして、彼に直接尋問している最中、ライカンたちに急襲される。
公開日: 2003年11月29日 (日本)
監督: レン・ワイズマン
映画シリーズ: アンダーワールド
原作: ロミオとジュリエット
出演者: ケイト・ベッキンセイル

この映画については何度か書いたことがある
その記事が見つかるか検索ゲームをしてみる
何を書いたか記事本文を知る為というよりも記事が果たして見つかるかという遊び
一つは自分のブログの記事だったけど見つかった
もう一つはtwitterをまとめた記事
読んでみるとまあまあだった
書いたことさえすっかり忘れていたが…

ここに戦う女性がいた~この出会いがMuragonブログなのだ
https://ichiro1947.muragon.com/entry/443.html
ショートショート~過去の twitterから 1
https://note.com/ichiro70/n/n3a90b55e5337

上記のブログ以外にもいくつか有るのですが
その中の「それぞれの『一握の砂』」でのブログ内検索
いい記事が見つかった…書いた内容に感動を覚えた
あるコミュへの投稿から・・・
2007年06月19日
https://manyo1000.blog.fc2.com/blog-entry-6097.html
日記の記事にリンクしていますが
せっかくなので関係する一部をコピペしてみます

このところDVDを続けて借りてきました。その中に以前から気になっていた映画がありました。いつもは観ない恋愛もの・・・「セレンディピティ」をやっと見つけたのでした。
どうしてこの映画を観ようと思ったのかはすっかり忘れていました。当然誰がでているの、どんな内容かも覚えていません。ただ映画の題名だけは覚えていたのです。

クリスマスプレゼントを買う人で混雑していたある店で、偶然ひとつの手袋を同時に手にした男女の出会いから映画は始まります。また逢えるかどうかお札と本にそれぞれの電話番号を書いて別れます。数年後、それぞれ結婚が近づくのですが、どちらも以前偶然に出会って別れた相手のことが気になり、どうかして居所を探そうとする・・・。さて偶然に出会った二人は再び出逢って幸せを手にすることができるかどうか・・・。

映画を観終わって女優の名前を確認しました。ケイト・ベッキンセイル・・・馴染みの無い名前・・・検索してやっと思い出しました。なぜこの映画を観よう思ったのかも・・・。
時間つぶしにTOHOシネマズ二条で観た映画・・・「アンダーワールド」のヒロインでした。この映画・・・狼男とバンパイアの闘いのようなホラーもの?はほとんど観ない私です。
一番時間の都合がよくてポスターからヒロインアクションものだと思って観たもので、映画の内容などは知りもしませんでした。
内容はともかくなんといってもヒロインがクールでかっこいい。特撮も違和感なく見事だった。そんなわけでこのヒロイン役の女優役が気になって検索。それがケイト・ベッキンセイルで「セレンディピティ」に出ている・・・というわけでこの映画を観てみようと思ったのでしょう、その題名だけが頭に残っていたわけです。そもそもの「アンダーワールド」のことはすっかり忘れていましたし、「セレンディピティ」を観ていてもその女優が「アンダーワールド」のヒロインとは結びつきませんでした。私の記憶のいい加減さが分かりますね。

いい加減さはまだまだあります。これもつい最近DVDで観たのですが「ウルトラヴァイオレット」・・・例によって私好みのヒロインアクションもの・・・。主役のミラ・ジョヴォヴィッチが「バイオハザード」のヒロインだったこと、そのたもろもろの作品での彼女と結びつきませんでした。
私の映画的関心の浅さが分かってしまいますね。そんなところです。

どんな映画も観てみるものですね・・・いいもんです。

引用転載ばかりになったが
わたし的には検索ゲームが面白かった
すっかり忘れていた記事を読む愉しさもあった
2007年だから14年以上前に書いたもの
ちょうど還暦を迎えた頃…
せっせと何やら書いている自分が愛おしくなった
2022/01/07

ても書かなくてはならない
もの

【コメント】

「人は、どうあっても書かなくてはならないものだけを、書かねばなりません」
次に挙げる本の冒頭で、フランツ・カフカはグスタフ・ヤノーホに対してこう述べている。

この記事の書き出しの部分を引用してみた
これまで取り上げた記事は短文なので全文をここにコピペして紹介してコメントしてきた
今回の記事は長いので本分にリンクしましたのでお読みください
「どうしても書かなくてはならないもの」…気になるタイトルです
何故なら私の一日の大切な時間と思っているのが書いている今
書く為に生きているみたいになっています
それは書くのが仕事と言う意味では無く
書くこと自体を自己目的化していると言うこと
書く事から何かが生まれる…何かにつながる…
その事にかすかな期待をしている
何らかの結果につながらなくてもいい
結果が問題なのでは無く
その過程…つまり書く事が大切なのだと
だから長太郎氏が提起した
「どうしても書かなくてはならないもの」とは別物なのです
書く材料としての長太郎氏のブログ記事
たまたま縁あって彼の「負荷」というブログに出会った
その縁に離れ難いものを感じたのは事実
その全記事では無いが出来るだけのコメントしようと思ったのは
その作業が私に何らかの試練を与えてくれる…私をさらなるステージに引き上げてくれる…そんな予感がしたからです
折しも同じような作業を他のブログ記事を材料にしている事もあって
このnote作成となった
果てしないと思えるこの作業の中で
「どうしても書かなくてはならないもの」が見つかれば幸いだ
その時の為の準備が今やっている書く作業なのかもしれない

私は『悪霊』の作家に関するグルーゼンの書物から、「ドストイェフスキーは血なまぐさいメルヘンだ」という一文を引用した。
フランツ・カフカはこう言っていた。
「血なまぐさくないメルヘンなどというものはありません。

長太郎氏の記事から中盤の引用
メルヘンについてのカフカの言葉
このあと庄司薫の話が出てくる
そしてノーベル賞候補への期待として毎年名が挙がる村上春樹の話も出てくる
それからTVの『ライアーゲーム﹁』の話につながる展開
だが最後にはシモネタを持って来て終わる
私などの凡人には理解不能
せめてメルヘンの下りで感じた事を書いておこう

「血なまぐさいメルヘン」とは…一見似ても似つかない相反する二つの言葉の合体…結合にも見えるが
カフカの言葉からの引用

メルヘンは、そのひとつひとつが血と不安の奥底に根ざしたものです

メルヘンを童話に例えるなら
確かに残酷なものもある
怖いものもある
その例に『不思議の国のアリス』が挙げられるようだ
詳しい内容も知らないので伝聞的知識だけ披露して終わる
ならば書かなければいいのに…それが出来ないのが中途半端な小市民的性格
童話の世界に憧れていたが
「血と不安の奥底に根ざしたもの」であるならば
おとぎ話的な空想力が不可欠と信じていた私は
さらなる洞察力も必要なのかと絶望の世界に追い落とされた気分だ
自分でも何を言ってるのか分からなくなった
この辺で終わることにしよう
2022/01/06

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