高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【244】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

高山の作品から
随筆「
『風立ちぬ』雑感

2017/02/11 

宮崎駿監督の『風立ちぬ』を久しぶりに見ました。

当時は、宮崎さんの最後の長編映画と言われてましたね。


四度目か五度目ですね。宮崎アニメにしては観てない方です。

初めて観た時はある程度予想はしてたけど、絵は綺麗だけど随分地味だな、でした。

宮崎アニメの中ではそれほど高い評価は僕は出来ませんが、今回また観て、あー!そうかと思って評価も上がりました。

宮崎駿を思想やポリシーで語るのは辞めようと思いますが、一言って言うか、言いたい事は沢山有るんですよね。


ネットで検索したり、Twitterを見てたら非常に右寄りの人達が支持されたり、右寄りの記事がかなり出てる。


宮崎さんに対しては原発反対なのに、ジブリは電気を大量に使うとか環境保護なのに煙草を吸うし、古い車に乗って排ガス出してるとかね。

それに軍事オタクだとかです。


もう無理にでも批判したいんでしょうね。

人間は単純ではないんですよ。二面性三面性が有るのは当たり前なんですよ。


ネット内の情報なんて、あてにしてはいけないですよ。

自分自身で調べたり体験したり感じたりです。


ネットは一つの便利なツールって考えて下さい。


あくまで補助ですよ。

例えば、自分自身の好きな作家やミュージシャンが新作を出す。


ネットでは叩かれてるけど、自分自身が良いと信じてたら買うでしょう。


それとAmazonレビューで時に見かけるのが、明らかに中身を読んでないで反論だけを書いてるとかね。


特に歴史を扱うとそうですね。


読んでないじゃないです。


それと人気作家とかね。

村上春樹が新作を出すけど、出る前から批判してやろうって人は多いと思いますよ。


だけど、僕らファンはきちんと読んでから今回はこうだったと書くでしょうね。


批判レビューがいけないのではないんですよね。

身銭切って買ってるんだから批判しても良いんですが、まあ、かなりの数で馬鹿じゃないのってレビュー見かけますよ。


自分自身が好きとか嫌いとか抜きでね。

それと雨トークかなで、読書芸人が挙げたらレビューつきますね。


人気番組ですし注目度高いからね。
 

だけど、読書芸人って人は良く本を読んでますよ。


本を読む習慣がない人にエンターテイメントでも文学でも、ハードルの高いのを紹介したら分からないから批判するんでしょうね。


本を読む習慣が身に付いてる人間から見たら、何でなの?とか良く見かけますよ。


Amazonで本を買いますからそういうのを見てたら、本を読む習慣から始めようです。

僕はレビュー滅多に書きませんし、出来たら不快なレビューしたくないってタイプです。

Amazonレビューは参考だけですよ。


物とかなら参考にするけど、本とか音楽って趣味嗜好が違うからね。


それと歴史物を書くと日本がやった悪いことを書くと、明らかに読んでないだろう的な妨害レビュー出ますね


このところの若い人やなんかの言動は怖いですよ。

平気で民族差別的な言葉を言うからね。


それがネットだから言えるのであって、実際に会っては言えないでしょうです。


僕は、中国も韓国もそれほど好きではないけど韓国映画は好きだし、中国を非常に批判するけど新興国家ってあんな感じでしょです。


日本がバブルの頃にアメリカから批判されたような物ですよ。


国家の体制としては危ういし、好きではないですよ。

しかし、やたらに挙げ足取りをしても仕方ないじゃないです。


話しは逸れたけど、ネットはあくまで補助です。


自分自身で感じてよ、です。


宮崎駿監督の風立ちぬの感想に入る前に、某売分作家の零戦作品を宮崎さんが暗に批判してますね。


あれは分かりますよ。


零戦を美化してはいけないし、同じ土俵には上がりたくないでしょう。


零戦は初期には非常に優れた物と言われたけど、後期は使う人間が悪いのと、乗ってる人間の事を考えてないですよ。


零戦の評価は別れるし、それはおきます。

吉村昭の零式戦闘機とか、柳田邦夫の零式戦闘機読んで欲しいです。

エンジニアや物作りって視点で読むなら柳田さんのでしょうね。

当時の堀越二郎の苦労や、チームで作ってる様子が分かります。


零戦の評価は軍事関係の詳しい人が書けば良いけど、使い方については後半は特にむちゃくちゃですね。

飛べば良いになりますね。

特攻隊を美化しない事ですよ。

特攻を行った若い人達を弔うのと、美化するのは違いますからね。


話しは更に逸れるけど、某零戦作品の作家は元々放送作家だった事からか、売れなかったから駄目と言ってますね。

視聴率の世界に居た人だからね。


この人を僕は色々な事情から売文屋と呼んでます。

この人に対して宮崎さんが怒るのは分かりますよ。


作家とは何か?ですね。

もちろん生活が出来なければいけないから、ある程度のリサーチはして売れるかを考えるのは良いんですよ。


エンターテイメント作家はそうでしょうね。


だけど、宮崎監督も当然それを考えるかも知れませんね。


宮崎監督が考えると言うよりジブリやプロデューサーがその辺りは考えるでしょう。

だけど、作家とは何かを考えると、個人的には売れないといけないばかりを考えるのはおかしいですね。


作家とは、自分自身が書きたい物を書いて行く。


だけど、当然プロなら編集者なりがこれでは売れないとなりますね。


特にエンターテイメント作家はね。


それでも何処で折り合いをつけて、自分自身のオリジナルを通すかでしょう。


このオリジナル性と何処で折り合いをつけるかに、作家なのか売文屋なのかが別れると思います。


人のをパクらないとか当たり前なのですが、プロでもそんなのするのって有りますからね。

零戦作家は僕は売文屋だと思うし、あの人の作品が好きな人って日頃本を余り読まない人じゃないのかと思ってます。

そのくらい読みやすいし、適当に読み捨てるには良いのかもです。


旅行中とか入院中には向いてるかもです。


宮崎監督は作家ですよ。


話しが逸れてばかりですが、その監督が当時は最後の作品として出したのが『風立ちぬ』です。


零戦を作った堀越二郎を中心に描かれてます。


僕は今回見て思ったのが、堀越って言う一つの天才を描いてるの、一人の職人を描いてるんですね。

恋人も犠牲にしてと言うとおかしいけど、とにかく美しい飛行機を作りたいってとりつかれた人間を描いてますね。


そして宮崎さんの好きな飛行機です。

そう考えたら、堀越二郎を通して自分自身を描いたのではと思うんですよね。


堀越の経歴は、皆さんが知ってるくらいしか知らないです。


宮崎監督は、堀越を通して自分自身の半生を描いたのではと思います。

一種の天才で、少し変わり者。


だけど、飛行機に賭ける情熱は凄まじい。


宮崎さん自身がアニメの天才で変わり者だけど、アニメに賭ける情熱は凄まじい。


何だか見てて、非常に似てるなと思えるんですよね。


奥さんの所とかはそれほど重要でなくて、困難な時代に飛行機に賭けた男を描きたかったのでは、と思います。


宮崎さんも宮崎アニメがたまたま時代にあって巨大になるけど、非常に困難な時代も抜けてるんですよね。


一人の職人、或いは物作りの情熱を描いたのですね。


思想とか抜きで、その部分を描きたかったのではと思います。

ある種、飛行機の事以外は社会性は当時の常識からは外れてる堀越二郎を、宮崎自身に重ねてるのではです。


自分自身にとって飛行機が全てな堀越と同じように、宮崎さんもアニメや創作が全てなのではと思わせます。


堀越が身勝手とかの批判ではないんですよ。


宮崎監督が、どうしてこれを最後に描きたかったです。


最後は自分自身を相当重ねて描きたかったのでは、です。

娯楽性を何とか出そうとしてるけど、それより強く出るのが堀越の生き方のように思いますね。


一人の男の生き方ですね。

それは善悪を越えて、出てる気がします。

宮崎監督流の私小説のようでも有ります。

あくまでこちらの身勝手な見方ですけどね。


作品としてはジブリ独特の娯楽性を欠いてますが、非常に丁寧に描いてて良いと思いますよ。


子供向けかと言われたら、うーんですが、最後くらいある程度自由にやりたかったのではです。


宮崎監督復帰説出てるけど、どうなるかですね。

復帰して欲しいし、多分最後までアニメにとりつかれて描いて行くのが、宮崎さんらしいと思うんですけどね。

少なくとも零戦を美化した話しでは無くて、堀越って人の物作りの情熱を描いた作品だと思いますよ。

右寄りとか左寄りとか関係なくね。


良い作品だと思いますよ。


途中熱くなってしまい、色々言いましたが『風立ちぬ』は、そういう視点で観ても良いのではと思います。

途中の売文屋は百田尚樹を言ってますが、読む人を否定してる訳では有りませんからね。


僕は認めません、ってだけですよ。

宮崎アニメを、思想抜きで感想書こうとしたら全然そうならなかったかもですね。


思想と言うより僕は、宮崎駿監督が大好きなんですよ。

百田尚樹を好きな人を否定はしませんが、自分自身は数作品読んで呆れてます。

好きな人は読めば良いと思ってますよ。

それを辞めろ等とは言いませんよ。


そして、作家とは何かを考えましたね。映画監督でも小説家でもね。

作家とはと言うか、作家性とは何だろうと考えます。


売れたら勝ちでは無くて、自分自身の書きたいのをいかにマーケットに届けるかでしょうが、その辺りでのバランスでしょうね。


一つのパターンが売れたからと言って延々そのパターンをやる人よりも、読者は離れても良いからと自分自身を出して行く人が居ますが、僕は後者がやはり好きですね。

筒井康隆や北方謙三は、そうやって変わってますからね。


それと純文学の人達は全然売れなくても、何とか次の作品が出せる程度って人は沢山居ますよ。

芥川賞取っても食えないとか有りましたからね。


小説家でそれだけで食べてる人なんて一部ですよ。

しかし、こういう論理的に書くのは難しいですね。

自分自身書いてて時間もかかるし、果たして伝わるのだろうかと思います。しかし僕の熱だけは伝わると思います。

途中、百田尚樹を叩く文章有るけど、僕が非常に好きだった人は入院中に読んでたし、叩く事が目的ではないんです。対比の為に書きました。


ご了承下さいね。

風立ちぬを観て欲しいです。

おわり

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