高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【462】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の映画化芝居化・・・
その他いろいろ作品化できれば
なんて途方もない夢を観ています

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📖 高山のエッセイ〜「映画『3-4×10月』(英題 "Boiling Point") 北野映画 雑感」

このところ新しい映画を観ても外す事が多いのと、春になると鬱が出てなかなか気分が優れず、古い前に観て良かった映画を観てますね。


金銭的にも厳しいのも有りますけどね。

去年の読んだ本はメモしてたけど、観た映画はメモしてませんが新しく観たのは、多分二百本は行かないでしょう。

何度も同じの借りて観てますね。


その度に新しい発見が有るのは、やはり映画に力が有るからでしょう。


映画『3-4×10月』、北野武監督の二作目です。


一作目は『その男、狂暴につき』は、確か深作欣治監督がするはずが、諸事情で出来なくなってますね。


脚本も変わってるし最初は、武は主演ってだけで話しが進んだと思います。


だから、全てが武のコントロールに置かれたかは難しい所でしょうね。


良い映画ですが、僕はこの『3-4×10月』を、北野武の本格的デビュー作だと思います。


『その男、狂暴につき』は良いんですけどまだ、武の暴力と笑いと静謐が完全では無いですね。


実は、僕の中では武の映画は、『ソナチネ』と『キッズ・リターン』が最高だと思ってました。


『ソナチネ』で、完成されたなあと思ってたんですよね。

その後の映画も好きですが、『ソナチネ』の世界は余りに凄くてですね。


『キッズ・リターン』は、武が出ない映画では一番ですね。


『あの夏、いちばん静かな海。』も良いんですけどね。


何度も見てるから、どうせ順位とか変わるんですけどね。

やはり、観た時の年齢や気分で変わりますが、何度も観る事が出来るのはストーリーの魅力、プラスアルファがないと観られませんね。

それが、出来るのが日本映画では宮崎駿監督と北野武の映画です。


しかし、『3-4×10月』は、今は新しいのを借りて外すならと古い観てるのを何本か必ず借りるんですが、見直して非常に優れてるなと思いました。

何がと言えば、武の映画のエッセンスが見事に詰まってるのと、非常にシンプルって事です。

贅肉のついてない、武映画の初期の傑作ですね。

良く作家とかは処女作に全てが出てると言うけど、これが処女作だと考えたらなるほどと思います。


脚本もシンプルだし、音楽も無いんですよ。


それでも久しぶりに観たら引き込まれて、眠らないといけないなと思いながらも全て観ましたよ。

ストーリーは、草野球チームの冴えない若い男がふとした事からヤクザがらみの事に巻き込まれて、って話しです。


冴えない若い男を柳ユーレイがやります。

主要な役をほとんど武軍団がやってます。


妙に演技に拘らずにやってるからリアルですね。


ガソリンスタンドに勤める柳ユーレイが、ヤクザに絡まれて思わず殴り返してしまいます。


それを聞いた野球チームの監督的な存在のガナルカナルタカが元ヤクザで、因縁を付けてる所の組に兄弟分が居るってので話しをつけに行きます。

ガナルカナルタカ上手いですよ。

元ヤクザで、今はスナックのマスターってのが似合ってます。


話しをつけに行くけど、お前はもう堅気だろうで追い返されます。


しかし、ガナルカナルタカはその時に生意気な態度を取った、元は自分自身の下に居たヤクザを呼び出して殴ります。


この辺りの緊迫感と、そして笑いが上手いです。

ガナルカナルタカの役が井口って名前なんですが、かつては自分自身の下に居たヤクザが、今度会ったら井口さんじゃなくて井口って呼ぶぞって言うんです。


ガナルカナルタカは殴った後に、何度も自分自身の名前を呼ばせます。


相手のヤクザ、これをベンガルがやってるんですが、井口さん井口さんと答えますが、何度も井口だろうと聞きます。


こうして文章だけを読んでたら面白くも何とも無いでしょうが、間と演技で暴力から笑いに変えてますよ。


柳ユーレイは、何を考えてるのか分からない無口な青年を演じます。

しかし、無口ながらも柳ユーレイ演じる青年は、喫茶店で働いてる女の子をガールフレンドにしてます。

それが、若き日の石田ゆり子です。


今でも歳を取らないと言われるけど、とても可愛いですよ。

柳ユーレイとの交流は、ほとんど言葉は使わないんですけどね。

この映画はシンプルなだけで無くて、極力台詞が少ないです。


多分ですが、武軍団を使ったのは予算的な事もあっただろうし、武自身の本格的初監督ならなるべく身内で好きにやりたかったのではと思います。


そうすると下手に台詞を多くしても、役者としては皆が素人なのでボロが出ると思ったのかもですね。


そこの所は分からないけど、結果的に台詞を極力少なくする事で研ぎ澄まされた映画になってます。

その後に、ガナルカナルタカはヤクザに報復されます。

かなりエグくやられますよ。

沖縄で拳銃買ってきて、あいつら殺してやると言ってると聞いて柳ユーレイは、俺が沖縄に行くと言って行きます。

これに草野球チームのダンカンが加わって、二人で行ってます。


説明が極端に少ない映画ですが、分かりにくいとか無いんですよ。


ごてごてした所は無いけど、暴力と笑いと静謐と、もう一つ付け加えたら暴走でしょうね。


沖縄で、破門にされそうなヤクザの武と出合います。


この頃の武は事故をする前で、顔がすっきりしてますね。


四十代前半ですね。


この武のヤクザがむちゃくちゃです。


そして良く喋ります。

ガナルカナルタカも台詞が多いけど、武はアドリブかって位、唯一良く喋るし暴力的でむちゃくちゃです。


何故か、柳ユーレイとダンカンを連れて飲み歩きます。

次の日までに組のお金を使い込んでて返す事と、けじめをつけて来いと言われてるのにです。


武は、今回は主役と言うより柳ユーレイ達をサポートする変なヤクザを演じます。


その武の下に付いてる弟分が、渡嘉敷勝男です。


当時は武が可愛がってましたからね。


武軍団みたいな感じですよ。


武と渡嘉敷のコンビが笑えますね。


柳ユーレイとダンカンを連れて沖縄のスナックで飲んでるんですが、組の若いのが武を見つけてお前こんな所で飲んでて良いのかと言うと、武がビール瓶を持って殴ります。


渡嘉敷は女の子とチークダンスを踊ってますが、組の若いのが反撃に出ようとするとすっと動いて殴ります。

そこは、流石元チャンピオンですから早いです。


そしてまたチークダンスに戻ります。

そういうやり取りが二度ほど繰り返されます。


こういうシーンでも笑いを感じますし、息が会ってます。

そして、沖縄が二人に似合いますね。


『ソナチネ』でも沖縄ロケをしてるけど似合います。


実際は石垣でやったと、沖縄の人に聞いた事があるような気がしますが、照りつける太陽と狂気、そして独特の建物や車のラジオから流れる沖縄民謡。


全てがマッチしてますね。


武の映画では、海が特に初期は使われるけど、ここでも沖縄の海でのシーンをふんだんに入れてます。

武の無軌道ぶりも笑えますが、破滅して行く男の描写が上手いですよ。


沖縄で米軍から銃を巻き上げます。


それを自分達の分だけを取ると、残りを柳ユーレイ達にやります。

武の映画で代表的なのでは、女との交わりとか少ないです。


常に男同士の何かを描いてるように思います。


暴力描写にリアリティーが有るのは、彼が若手の頃の浅草での修行時代が有るのではと思います。


元々下町の出身ですし、修行時代の喧嘩を誰かが言ってたけど、相当強かったと言ってますね。


そういう部分は、自分自身の経験も有ると思いますよ。


女を、自分自身が出演者する時に極力排するのは照れるからも有るでしょうが、男同士の何かを描くのが得意ですね。


今回も、たまたま知り合った柳ユーレイとダンカンに親切にします。


武と渡嘉敷は、組に乗り込んで銃を乱射します。


柳ユーレイとダンカンは無事に本土に戻ります。


そして二人で、ガナルカナルタカの敵討ちのような感じで行きます。


もう一人、草野球チームの若い男も何となく付いて来ますが、いざとなったら銃が発射されません。

安全装置を解除してないんですが、二人とも分からなくて打てないんです。


そのうち組の連中に見つかって、たまたま付いて来てた若い男とダンカンが捕まって、ヤクザにぼこぼこにされます。


柳ユーレイはその場を上手く逃げるんですよ。


その後、若い男の所に行きますが、父親らしき人に怒られて帰ります。

ダンカンの所に行くと最初は嫌な顔をされるけど、アパートを出てずんずんダンカンが歩くのに付いて行きます。


ダンカンは、駄菓子屋のような所でアイスを買うと柳ユーレイに黙って渡します。

この辺りも観たら分かると思うけど、単純には渡しません。


複雑な心理を表してますね。

男同士の友情を、ベタでなく上手く描いてます。

柳ユーレイはガソリンスタンドに行くと、タンクローリーに勝手に乗って暴走始めます。


石田ゆり子も乗ってます。


最後は、組の事務所にタンクローリーごと突っ込んで大炎上です。

破滅して行くんですが、何処か清々しさが残ります。

極力無駄を削いだせいか、観る人或いは観る時によって様々な感情を入り込ませる、良い意味での隙を与えてくれてるように思えます。


そこからまた、一番最初の草野球のシーンに戻るから夢落ちかとも思いますが、それは捉え方次第でしょう。


話しがループしただけどと僕は思いますよ。


とにかく、観ないと良さは分からないでしょうね。
 
時間的にも冗長にならずに締まってますね。


筋肉質な映画と言えるかも知れないですね。


それと1990年の映画ですから、皆若いです。


そういえば自分自身も若くて、最初は良いな位でしたね。

着てる物などは、時代を感じますが古くなくなってないですよ。

宮崎駿監督の全てが詰まってるのが『風の谷のナウシカ』だとしたら、北野武の全てが詰まってるのがこの映画かも知れないですね。


その後、メロドラマ的な作りや実験的作り方もしてますね。


『BROTHER』は、ハリウッドを意識しつつ何処かハリウッドを突き放してますけどね。


僕は、リアルタイムで武の映画を追ってるから思うけど、『HANA-BI』で外国の賞を取ったからと言っても驚きませんでしたね。


とうとうやったな位です。


それより当時驚いたのが、『座頭市』です。


何故かは、ここまで脚本も書けるんだ、です。


何処か、私小説的な物しか書けないかと思ってたんですよ。

後で観るとそうでも無いんですが、『座頭市』は驚きましたね。


エンターテイメントにここまで近づけられるんだ、です。


しかし、当時は時代劇側からの反発も聞きましたね。

金髪の座頭市で、最後はタップダンスは無いだろうとか、時代劇の所作から外れてるとね。

外国の賞を意識し過ぎとかも有りましたね。


そういう意見も分かるけど、そういう事ばかり言ってては時代劇は廃れますよ。


漫画原作の『るろうに剣心』や、『超高速参勤交代』とか観てると、古い人は怒るかも知れないけど良く出来てます。


傑作では無いけど楽しく出来てますよ。

新しい物も、良ければ受け入れて行けば良いと思いますよ。

そこから時代劇に興味を持って、黒澤明の『七人の侍』や、『用心棒』に行くかも知れないですからね。

武は国内では拒否反応を示す人、業界の人が多いですし、武の映画が良いと言うとインテリぶってるからとか言う人もいます。


もちろん、苦手って人の気持ちも分かるんですけどね。 

無理に見ろではないけど、ヤフー知恵袋とか見てると非常に評価を下げてる人が多いね。

自分達の分からない物は駄目だ、と言うのはおかしいね。


僕も邦画の若い男女の恋の物語は苦手ですし、ハリー・ポッターシリーズのようなファンタジーも苦手です。


日本映画の怖いのも苦手です。


一応観るんですが、やはり苦手だなって有りますからね。

武映画嫌いを、非難は全くしません

それぞれ好きな分野があっても当然良いんですが、外国で受けたからとかの言い方は好きになれませんね。

小説サイトに居ると、様々な映画の意見を聞きます。


良く観てる人は観てますね。

結婚して、お子さんがいるとかならなかなか観られないでしょうが、観てる人のは参考にしてますよ。

そこから、あー!こういうのも面白いんだなと教えられます。


しかし、今回の日本のアニメの実写で、『ゴースト・イン・ザ・シェル』で武が重要な役で使われるのは、長年の海外での評価でしょう。


あのスカーレット・ヨハンソンに対抗出来る日本人俳優が居なかった、って事かもです。


それを考えたら、国内の俳優を本業にしてる人達は僻んでばかりいないで、考えたらですよ。

武は上手い俳優ではないですが、存在感の俳優です。


これからどんどんハリウッドに行こうと思うなら、そういう部分も見習うべきだなと思います。


それと、武は四十代から本格的に映画を撮り始めて上手く行ったのは、彼の才能だけで無くて経験も重要だと思います。

このところネット社会ですから何か起こると炎上したりしますが、リアルな体験と現物に当たるべきですよ。

本なら本をきちんと読み込んで批判する。


映画なら映画をきちんと観てる批判する。


表面だけの情報に踊らされ過ぎてると思います。


ネット時代だからこそ、リアルや現物に当たれです。


直ぐにGoogleに頼って調べるよりも、現物を読んだり観たり聞いたりしないと駄目です。


僕は所詮は土方ですから、身体感覚や自分自身の勘と言うの信じてます。


そうでないと、トンネル作業と言う特殊な世界で二十五年以上生き残れませんからね。

自然に対して行くってのはとても大変だけど、大事な何かを教えてくれるように思います。 

 
武の映画は、そういうリアルな痛みや彼の経験からも生まれてると思います。


誰でも武のようになれるとは言えないけど、もっと国内で表面的なだけで無くて評価されて良いと思いますよ。

「世界のキタノ」と単純に言うけど、実際非常に優れた監督ですよ。

武も七十才になりましたね。そう考えたら、いつまで活躍出来るかは分かりません。

彼の今後も、ファンとしては追いかけたいです。


おわり

📖無名居士のたわ言・・・音楽でひとあそび〜夕暮れ時は寂しそう

 冬の夕暮れ
夕闇はすぐそこだ・・・

夕闇という言葉
宵闇という言葉が
メロディーとともに
すぐ浮んだ
フランク永井の「君恋し」

 宵闇せまれば 悩みは涯なし
 みだるる心に うつるは誰が影

フランク永井の歌を
最近よく聴くせいかもしれない
彼の全盛時代・・・私は小学5~6年か
中学生の頃
その頃聴いた歌がなつかしいとは・・・

詩のタイトルの・・・冬の夕暮れ
「夕暮れ」で思い出す歌があります
でも歌詞を全部覚えているわけではなく
あるフレーズだけ
それが忘れられなくて

だから誰が歌ってるのかも知りません
聞いたとしてもすぐ忘れるでしょう
だいたい歌の内容も分かってませんね
あるフレーズの歌詞とメロディが印象的で
それだけを口ずさんでいれば満足

 ♪夕暮れ時は、さびしそう  とっても一人じゃ、いられない
 ♪こんな河原の、夕暮れ時に  呼び出したりして、ごめんごめん
N.S.P(ニュー・サディスティック・ピンク)
夕暮れ時は寂しそう

そこに天使はいるのか・・・

天使という言葉にも惹かれる
雲間から射す光を「天使の梯子」というそうな
 天使の梯子、天使のはしご(てんしのはしご、angel's ladder)
 天使の階段(angel's stairs, angel's stairway)
 ヤコブの梯子、ヤコブのはしご(Jacob's ladder)
 レンブラント光線(ウィキペデイアから)

平原綾香に「天使の梯子」という歌があった

『天使の梯子』 Feel our soul !! 彬子ONE MAN LIVE!

天使で思い出した・・・
「天使の宿り木」というフランス映画があったなあ

📖 高山の作品から〜「濡れる穴の中 26 びしょびしょ」

古い因習から脱却して改革をする事が、いかに難しいか最近思いますね。

たかが、トンネル工事の世界でもこんなにややこしいんだから、国政レベルになると色々な絡みが有るんだろうなと思いながら、山本太郎氏を応援してますよ。

山本太郎氏は落選しましたが、れいわ新選組は今後躍進するでしょうし、山本太郎氏もまた必ず戻るでしょうね。

四十代の彼が、頑張ってるのに五十代で、この世界に約三十年居る僕が負けてはいけないなとも思いますが、それでもうんざりする事も多いですよ。

今回は、本当にちょっとした事なんですが、こんな事で揉めててはいけないなと言う話しですね。

「濡れる女子事務員」シリーズのAちゃん、相変わらず、現場に事務に営業にと活躍してます。

ただ、やはり若い女性だからと見られる事も有りますね。

普通に、やっててもちょっとしたミスとか、ミスにさえ入らない物でも若い女性だからと言われますね。

昨日、トンネルから出る土砂を二人で処理してました。

これをトンネル用語で、ズリ処理と言います。

普段は、油圧ショベルバックホーに彼女が乗って、僕が油圧ブレーカーに乗るんですが、その日は、油圧ショベルバックホーが雨で足場が悪かったから、僕がそちらに乗りました。

彼女も相当上手くなってるとは言え、まだまだ失敗も有るので難しいなと思ったら、時には僕が代わります。

その日は、ズリを大量にダンプに積んで出さないといけなくて、彼女ではちょっとしんどいなってあったからです。

このところの雨で、土砂ズリも溜まってましたからね。

彼女が、油圧ブレーカーで叩いて大きな岩などを砕いてそれを僕は集めながらダンプが来たら積み込んでました。

油圧ブレーカーの資格も今は持ってますし、僕がどういう動きをするかはAちゃんは分かってますから、その辺りのコンビネーションは、バッチリでしたね。

これは、大抵何処のトンネルでもブレーカーで砕かないと、ダンプに積めない岩が等が出るんですよ。

ブレーカーで砕いて、油圧ショベルでそれを積み込むってやります。

一般のダンプに積むのには、ある程度細かく砕かないといけないからです。

時には、これを一人でやったりもしますね。


それでも、その日はとにかく量が多いのと雨で足場が悪いので、こりゃ時間がかかるなあと思いながらやってましたよ。

それと、外に出すダンプは違う業者がやりますが、現在はなるべくうちがそこを雇うようにしてます。

つまり、うちの下請けとして入れないと、トラブルになると面倒なんですよ。

トラブルは、彼等は新品のピカピカの飾ったダンプ等で来ますが、トンネル業者は荒いからついつい軽くぶつけたりしてトラブルになります。

自分自身が、作業員時代にそういうトラブルが絶えなかったから、なるべく下請けに入れます。

今回も下請けで入ってましたが、ダンプの人間が大抵同じ人間が多いんですが、その日はそれでは間に合わないからか知らない顔も居ましたね。

多分下請けに出してる所が、更に何処かに頼んだんでしょうね。

そういう中でやってました。

足場は、悪いし途中凄い雨は降るしでしたが、Aちゃんも僕も濡れながらも焦って仕事はしてなかったです。

しかし、Aちゃんが砕いた岩があるダンプのドアに当たりました。

何処に、飛ぶか分からないから特に珍しい事でもないんですけどね。

ダンプの運転手の中には降りて見ようとするのも居ますが、岩を砕いたのが人に当たるかも知れないぞと言って、運転席に戻します。

僕は、ドアに当てた時もあ!やったなあ位ですよ。

Aちゃんのミスとかでは無くて、自分自身がやっててもそういう事は有りますからね。

しかし、ダンプの運転手がホーンを何度も鳴らすから面倒くさいなでした。

見たことない運転手で、三十代後半位のいかにもダンプの運転手って感じの男が雨の中に降りて来ました。

口ひげをたくわえて、がに股で歩くタイプですね。

僕がAちゃんに合図して、一旦ストップを掛けました。

僕が油圧ショベルから降りて、ドアに当たったのは仕方ないだろうと言いました。

もうこのトラブルには、慣れてますね。

それに、こちらは契約の中にダンプのこういう破損に関しては、責任を持てないと入れてます。

例えば、油圧ショベルがひっくり返ってダンプに当たったとかなら別ですが、積み込み時の軽い破損に関しては責任を持てないと入れてますし、特に岩を砕いての飛び石には、こちらに非はないと書いてます。

これは、ここの業者の社長に何度も確認してます。

ここの業者は二度目ですが、前回もそれを入れてるのに飛び石で揉めたから念を押してます。

しかし、このダンプの運転手は、俺はフリーで来てるからこういうのは、弁償してもらうと言いました。

非常に怒ってるが分かりましたが、フリーで来てても雇われたのは、うちが雇ってる所なんですよね。

当たり前ですが、全くのフリーの人間が入れる訳はないんですよ。

雨の中で僕は、あんたがフリーだろうとなんだろうとうちは、あんたを雇ってる所ときちんと契約してるからそこの社長か責任者に言え、と言いました。

Aちゃんが、揉めてるのが分かって降りて来たので、お前はコーヒー買ってきてくれと言いました。

俺とお前の分だけで良いからな、と付け加えました。

ダンプの運転手は、そこで初めてブレーカーに乗ってたのが若い女性だと気付いたようなのと、コーヒーは二人分で良いと言ったのに混乱と頭に血が登ったようです。

Aちゃんも僕もその日は、この後の予定もあったから昼食もまともに食べてないような状況だったので、ここで少し休憩しようと考えたんです。

しかし、ダンプの男は、女なんか使うからこんなのが飛んで来るんだと言い出しました。

僕は馬鹿馬鹿しくて、とにかく社長に電話して見ろよと言いましたが、引きません。

Aちゃんが缶コーヒーを買ってきて僕に渡したので、ちょっと雨の無い所で休憩しようやと言いました。

ブレーカーにも油圧ショベルにも一応屋根は付いてますが、横からの雨で二人ともびしょびしょでした。

ブレーカーには、特に厳重に網も付いてるんですが、これだけ雨が降ると無駄ですね。

僕はダンプの運転手に、こういう事の細かい契約はしてるからとっとと帰れと言って、Aちゃんと休憩所に走ろうとしました。

しかし、後ろから殴りかかろうとしたので避けました。

男は、僕では駄目と思ったのかAちゃんに向かって行こうとしました。

しかし、Aちゃんは待ってましたとばかりに、蹴りを思い切り腹に入れましたよ。

男がうずくまった所に、もう一度上から頭を蹴りました。

あーあ、やっちゃったですが、仕方ないなです。

男は、何か吠えながらダンプで去りました。

僕とAちゃんは、休憩室でコーヒーを飲んで少しだけ休むと、直ぐに仕事に戻って続けました。

その後、二人で着替えて他の業者に会いに車で走ってると、例のダンプの会社の社長から電話がケータイに有りました。

僕は、謝罪の電話だろうと思ってたら少し違いましたね。

社長が言うには、ダンプの事は良いとしても女の子をいつまで使うのかです。

僕は、Aちゃんは僕の右腕で、今回の件に関してもあんな風に襲われてたら、俺ならズリの中に突っ込んで二度と立てないようにしてると言いました。

社長は、Aちゃんを使うのは了解してるのにそういう事を言うので、おかしいじゃないかと言うと向こうは、男と同じに扱うなら女子トイレを作るとか更衣室を作るってのもおかしくないか、と来ましたね。

僕は、余りに馬鹿馬鹿しくなって、Aちゃんが女性であると言うのは彼女の属性であって、それをある程度憂慮してやる事は当たり前だと返しました。

しかし、社長は男と同じならの論法をまたもや言うのでそれなら、れいわ新選組の今回の当選者に重度の障がい者が居るが、その人達に対して国会が何らかの改築等をするのは当たり前で、それと同じだと返しました。

しかし、社長があんな障がい者に何が出来ると言ったので、障がい者だから分かる事が有るように女性だから分かる事が有るんだと言い、それに対して俺達が、女性でも働き易い職場を作るのは一つの大きな改革だと言いました。


僕は、社長、あんたの所じゃなくても他にこの仕事をやりたい所はあるから途中だが、きりの良い所で契約を解除しようと言うと、それは、違うだろうと言って来たので、お前が言ってる事は契約上も違えば俺の信条ともまるで違うから契約を途中で切ろう、と言ってケータイも切りました。

直ぐに電話が掛かって来ましたが、無視して親しい会社の社長に事の次第を話して、あんたの所のダンプか他の所との連合でも良いから何とかならないかと聞きました。

そこの社長は、田舎とは言え元請けで外の仕事を主にやっていて二つ年下ですが、男気があって非常に親しくさせて貰ってます。

来月の締め日で向こうを切るから何とか出来るか?と聞くと、出来ると答えて来ました。

彼は、難しくても、こちらの事情を聞くと先ず難しいとは言いません。

難しいと言う時は、非常に難しい時だけですね。

僕が、大体の金額を言うと、高山さんそれは美味しいよねと言って来ました。

今回は、元請けが結構な金額を提示してくれてるので、何時もより二割増しくらいなんです。

僕は、大体の話しだけをして、とりあえず細かい事はまたそちらに行った時に、と言いました。

そして、助かると言うとそこの社長は、そんな会社切るべきだよと笑ってました。

僕は、切ると言った会社の社長が、女性だから女子トイレを作ったり更衣室を作るのはおかしいが、切る理由になりましたね。

女性と言うのは、彼女達が持つ属性であり個性なんですよ。

Aちゃんだけじゃなくて、他にも居ますからね。

女性を入れる事で、良い部分が非常に有るんですね。

それなら、彼女達に対していかに働き易くしてやるかです。

これは、あちこちからの反発も有れば応援もありますね。

彼女達の個性を潰すべきでは無い、が今の僕の所の改革です。

今回、れいわ新選組から重度の障がい者が二名当選してますが、それは一つの個性です。

例え上手く話せなくても、山本太郎代表が代わりに話すでしょうが、二人の意見ですよ。

国会と言う場所に、今まで何故こういう人達が沢山入って来なかったのかです。

彼等にしか分からない事があるはずです。

それを、差別したり人気取り等と言ってる人は、柔軟性がまるで無いんですよ。

国会も二人の為に、バリアフリーや様々な事をするべきです。

れいわ新選組がやってる事とは規模が違っても、僕らの世界も様々な人間をどんどん入れるべきです。

その尖兵になるのが、女性です。

先ず女性を入れて、徐々に改革をして行きます。

そして、いずれ女性が先頭に立つ時代が来るでしょう。

そうなると、更に色々な人をとなると思います。

自分自身がやれる範囲は、女性をいかにして育て結果を出して行くかですが、実際にAちゃんを始めとして結果を出してますからね。

しかし、この程度の改革でさえも、つまらない邪魔が沢山入るのにはうんざりですけどね。


最終的に、女性を入れてもと言った社長に最後通告を、Aちゃんに言わせましたよ。

Aちゃんは、女性だからどうとか言う時点で理解が無さすぎですよと社長に柔らかく言いましたが、社長は怒ってましたね。

余り、どうこう更に言うなら会社に乗り込んで、契約書関係をきちんと見せて来いとAちゃんに言うと、分かってますと答えました。

多分、こういうトラブルの度に精神的参るのは本人でしょうが、そのくらいで、へこたれて貰っては困りますからね。

Aちゃん本人の気質からして参ると言うより、負けてたまるかって感じでしょうからその辺りは、安心してます。


おわり

📖「ガーターベルトの女」の映画化のためにエッセイをお読み下さい・・・「新・ガーターベルトの女 6フェラチオ(フィクション)」

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Mは、今は事務機器メーカーに勤めていて僕の所とも取引が有るために良く会うようになった。

僕の所から建設業への事務機器をレンタルしたり買って貰うようになったので、Mはそれを感謝してるようだった。

Mは、建設業と言う今までは未開拓の所に事務機器の取引を始めて、一気に営業マンとして会社でトップになったようで、本人はそれをとても喜んでいる。

昔のMなら、仕事にそこまでの何かを賭けてくるって無かったが、今四十八歳になって最も仕事の面では充実していて、それ以上の事はそれほど望まないとまで言う。

一度結婚して早くに離婚したせいと、若い頃に充分遊んでいるから仕事に打ち込めるらしい。

そういうMでも、二人きりになると昔のような冗談を言ったり、今はこの映画DVDになってるけど観たとか?聞いてきた。

プライベートで会う事は無かったが、二人で仕事の用事で車で移動する事は最近増えた。

そういう中で有る建設会社に行く用事があって、Mもそこに二度目の挨拶に行くらしく、それなら二人で行こうとなった。

その建設会社は、小さいが昔からうちは取引があってわりと何でも言えるアットホームな所なので、Mと僕とが行っても問題ないだろうと思えたので二人で行くことにした。

しかし、その日はこちらにしては珍しく雪が降っていて、今年最も寒い日だった。

Mと車に乗って走るが、雪が降っていて前が見えにくかった。

Mは、これだけ降ったら楽しいねと言いながらも、その取引先は更に山間部に上がるからタイヤとか大丈夫と聞いて来る。

僕は、まだ降りだして少し積もった位だから滑りはしないから、ノーマルタイヤで大丈夫と軽く笑う。

それに、この車は会社の車でライトバンの四駆だったし、最悪でも後ろにチェーンを載せて居たので心配はしてなかった。

しかし、油断は大敵でしばらく走ると前が全く動かなくなった。

かなり前方の方で、赤色灯が見えた。

雪で事故でもしたようで、狭い一車線の道ではしばらく待たないといけないようだった。

Mは、さっと車を降りて側の自販機から缶コーヒーを買ってきながら、前の様子を見て再び乗ってきた。

缶コーヒーを僕に渡しながら、前で多分接触事故してるようだよと言う。

何処か楽しそうなので、僕は思わず笑って楽しいかと言うと、そりゃこの辺りで雪が降ってこういうシュチュエーションってなかなか無いよ。楽しまないと、と言ってクスクス笑う。

いたずらっ子のような所は、若い頃からまるで変わってない。

僕らが知り合った二十代の頃から、今はMは四十八歳で僕は五十歳になるが、そういう所は全く変わって無かった。

美しくてスタイルの良かったのも維持しているが、そういう面も変わらないんだなと思うと感心した。

車の中でもMは、昔の事から今の事まで楽しそうに話していた。

車が全く動かない状態から、少しだけ動いた。

僕は、取引先には動けない時に今日は最悪行くのが難しいかもと伝えて居たので、何処かで脇道からその会社に行くか、行けない時は戻るしかないと思っていた。

事故が、激しい物と言うより、そもそも雪に馴れて無いのだからこの先もトラブルが起きそうだったからだ。

少し車が動くとMがあの脇道から行けるんじゃないかなと言ってきた。

Mは、スマホで地図を検索してたようだった。

細い脇道が有ったが、この辺りの地理には二人とも全く疎かった。

僕は、車のハンドルを切ると左側にある脇道に入って行った。

今日は、仕事にならないなと思っていたのと、Mの言うとおりにして失敗してもまあそれも楽しいか、と開き直っていたからだ。

脇道は狭くてどんどん進んだが、段々と坂道になってきて雪がかなり積もっていて、少し車が滑り出したので慎重に走った。

山道に入ったようで、日陰の為か雪がかなり積もっていた。

僕は、これ以上進んでも多分雪で進めないぞとMに言った。

Mも、うーん確かにねぇと他人事のように唸った。

僕は、引き返した方が良いのかそれとも進むべきか悩んだが、進んでも多分雪で通れないなと思いUターンしようとした。

ゆっくり雪で見えない場所でUターンしようとしたが、ガクンと車が傾いた。

入った場所は雪で下が見えないが、どうやら田んぼか畑のようで思った以上に雪が積もっていて、車がはまりこんでしまった。

それでも、四駆なので何とか出ようとしたが、エンジンを吹かす程そこにはまりこむのが分かった。

こりゃ参ったなと思ったが、Mはクスクス笑って仕方ないよと言った。

僕は、今日行くはずの会社に電話を入れて今日は完全に無理そうだと伝えると、事務所に電話して大体この辺りで車が動かなくなってるから雪が少しでもやんだら、四駆二台で来て引っ張ってくれと伝えた。

それまでは、仕方ないから何とかすると伝えた。

事務所に居た社員は、今出るとこっちも同じようになりそうなので、様子を見ながら出ますと言ってきたので、とにかく急がなくて良いからとだけ言った。

僕は、傾いた車で煙草に火をつけると、仕方ないなあと笑った。

Mも同じように笑いながらも、あそこに小屋が有るから行こうよと言い出した。

少し離れた場所に確かに古い小屋が有ったが、車にいる方が余程良いよと言うと、面白いじゃんと言ってMは小屋に行きたがった。

面白いと言うより、確かに燃料がそれほど入って無くて長時間待つのは不味いかもと思ったので、僕は小屋に行くのを渋々オーケーした。

多分これは、軽い遭難でどのくらい待つ羽目になるのか分からなかったからだ。

事務所の方に電話した時にも、JAFも出払ってて中々動けない状況だとの事だった。

普段雪が降らない所は、こういう時にはパニックになる。

落ち着いて時間を稼ぐしか無いなと思って、僕も小屋に行くのに賛成した。

Mは、雪が有るためとヒールで来てたので、最低限の荷物をバックに入れると車を出た。

僕もジャンパーだけ着ると、煙草とライターとスマホだけ持って出た。

少し歩くと分かったが、雪が思わぬ所で深くて膝くらいまで入ったりした。

Mは、ヒールで果敢にも僕の前を歩いていたが、キャっと言うと体の半分くらいが雪に吸い込まれるように落ちた。

僕は思わず笑いながらも、何とかMの側まで行って引き上げた。

Mは、バックは大丈夫だったようだが下半身は完全に濡れていて、上半身も胸くらいまでは濡れていた。

それでも、笑いながら驚いたよと言った。

何とか小屋まで二人でたどり着いて小屋に入った。

入り口は、簡単に空いた。

どうやら昔は、何か牛か豚を飼ってたような僅かに獣の臭いがしたが、相当長く使われてないようだった。

小屋に入るが全く見えずに、ジポのライターで照らした。

思ったほど広く閑散としていた。

隅にゴミのような物が貯められてて、コンクリートの打ちっぱなしの床だった。

Mと慎重に入っていくと段々と目が慣れたのと、すきま風は入るが一応小屋なので、さっきと比べたら少しは温かく感じた。

Mは、コンクリートの床を手で綺麗にしながら座ると笑って、火をおこしてよと言った。

確かに僕も雪で濡れていたが、Mはさっきの雪に落ち込んだのでかなり濡れて寒いはずだった。

僕は、隅のゴミから火がつきそうなのを選んで持って行くと、ジッポのライターで慎重に火をおこした。

煙が出て二人ともむせたが、火はついた。

小さい焚き火なら大丈夫だろうと思えたので、古いくちかけた雑誌や板を放り込んだ。

Mの姿が焚き火で見えてきたが、かなり濡れていた。

Mは濡れたジャンパーを脱ぐと、こういう時は濡れたのは脱いだ方が体温下がらないのよと言って、てきぱきと脱ぎ始めた。

最初は下に着てるスーツだけになったが、あー、これも濡れてて駄目だねえと笑うと、下着だけになった。


ストッキングとキャミソールだけで、床に板を敷いて座った。

僕は思わず笑いながらも、そりゃ幾らなんでも脱ぎすぎだろうと笑うと、Mは裸になっても良いけど、若い頃のように自信がないからねと言った。

そして、僕にも脱げと言うので濡れたズボンと上着を脱いで、パンツとTシャツになった。

確かに、この方が濡れたままよりましなような気がした。

焚き火も燃やす物を集めて側に持ってきて座ると、Mが立ってないと笑いながら聞いてきた。

僕は、一瞬意味が分からなかったが、ボクサーパンツの中で軽く勃起してるのをMが指摘したのが分かると、恥ずかしくなった。

Mは、五十歳にしては元気良いし、かつての彼女でも立つのと聞いたので、そりゃ仕方ないよと笑って誤魔化そうとした。

Mの体は薄暗い中でも綺麗だったし、下着姿は興奮するなと言う方が無理な話しだった。

Mは側に来ると、見せてと笑いながら言った。

いたずらっ子の笑いだった。

僕は意地になって、それならキャミソールを取って俺にも見せてよ、と言い返した。

Mはゆっくりキャミソールを脱ぐと、これで良いかなと笑った。

ブラジャーは、濃い赤でMに似合っていた。

ブラは取らないからね、とも言ったのでどうしてと聞くと、そりゃ貴方は私の若い頃を知ってるからよと言うので、それならストッキング脱いでよと言うと、ゆっくり仕方なそうに脱いだ。

今日はストッキングで、ガーターベルトじゃないんだと僕が言うと、仕事の時にそんなに履かないでしょうと言われたが、Mのパンティはブラジャーと同じ色で脚も綺麗で、僕はなるべく見ないようにしていた。

Mは、これだけやったんだからあれを見せてよ、どのくらい今の私で今の貴方が立ってるのか見たい、と言ってきた。

それは、自信家のMでも歳を取っても魅力が有るのか確認したいと言ってるように聞こえて、僕は魅力は充分有ると言うのを証明するためにボクサーパンツを脱いで、勃起した物を見せた。

Mはそれを見ると嬉しそうに、中学生みたいだねと言った。

暗がりでMの目が、キラキラ光ってるように感じた。

僕はMを引き寄せるとキスをしたが、舌を入れようとするとMが舌で押し返して来た。

貴方は、キスが一番好きでしょう。それに、ディープキスをしたら全てしなちゃこっちも気がすまなくなるんだから、と言った。

今の関係が崩れないとは思うけど、私も慎重なのよと続けた。

それでも、Mは僕の勃起した物を触ると手だと冷たいねと笑って、僕の所に顔を埋めると口で勃起した物を含んだ。

Mは舌を使いながら、寒さが飛ぶねと笑った。

Mの舌の使い方は上手く、僕は口の中に出しそうになったのでそれを言うと、Mは無視して舌を使い続けた。

僕はMの中で出したが、Mはそれでも止めずに舌を使い続けた。

一度だけ顔を上げて、五十歳とは思えないねと笑った。

僕は、お前だからだよと言ったが、二回も口の中で出してしまった。

Mは昔も上手かったが、今の方が更に上手かった。

その時、僕のスマホが鳴った。

うちの社員からだった。

近くまで来てるけど、かなり暗くなってるからどの辺りか教えて欲しい、との事だった。

僕は、細かく場所を教えた。

Mは、それを聞きながら焚き火に干していた服を着始めた。

僕の物はそれを聞いて一気に萎んだが、Mは指で僕の物をちょんちょんと触ると笑った。

僕も干していた服を着た。

Mは笑いながら、意外に早く来そうだね。車に戻ってないといけないけど、今度は慎重に行くと言った。

火の始末をすると、小屋は元の閑散とした物に戻った。

Mは僕の頬にキスをすると、意外に早く来たのが良かったのか悪かったのか、私も悩むなあと言うと、クスクス笑った。

そして、雪で濡れたのが乾いたのにね、違う方が濡れたよと言うと、キラキラした目をして僕の目を覗きこむようにすると、軽くグーでパンチをして来た。

そこには、昔は無かった目尻の皺が有ったが、とても綺麗だった。

おわり

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