「織田作之助賞」受賞作家の小林長太郎と彼が残したブログ「負荷」と記事を忘れない為に〜#5
ブログ「負荷」には およそ2年半のあいだに1842本もの記事がアップロードされています
ブログにアクセス出来なくなったので
読むことがで出来るのは「負荷」読者の手によって残されたわずかな記事と
私が記録した未コメントの記事のタイトルだけ
このマガジンはそれらに出来るだけコメントしようという試みです
【参考】
第2回 小林長太郎まつり
https://manyo1000.blog.fc2.com/blog-category-7.html
BUNGAKU@モダン日本
https://nonajun.hatenablog.com/
出る順『カフカの海辺』
2/猫
『海辺のカフカ』でも猫は重要な役割を果たします。
いや、むしろここまで擬人的に、高度な知性と言語能力を与えられて、物語に参加するのはこの作品が初めてだと考えてよいでしょう。
この記事の冒頭部分の引用
この後いくつかの猫の小説が列記され
夏目漱石の『吾輩ハ猫デアル』が日本文学に於いては独壇場的地位だった旨の記述になる
そこに海辺の小説が登場しその中で
「高度な知性と言語能力を与えられて、物語に参加するのはこの作品が初めてだと考えてよいでしょう。」と負荷さんは海辺を確実に持ち上げていますね
それのみならず海辺の作者の矛盾を弁しています
春樹は現実の話だと言うが
猫がしゃべるのは童話の作法でおとぎ話だとの批判に
負荷さんは
「いえ、そういうことではないでしょう。」と弁護し
記事をこう結んでいる
「つまり 『海辺のカフカ』は「人間のようにしゃべる猫が存在する世界の物語」なのです。」
それはつまりは春樹の言葉の引用にしか過ぎないのだが
負荷さんはだから春樹は矛盾していない
受け入れましょう的な弁解にしかなっていない
と門外漢の私は思うのだが…
一つこの記事で負荷さんの春樹に対する立ち位置が確認できた事は私には収穫だった
猫問題だけでそう判断するのは早計かとも思うが
負荷さんらしからぬ便法に逆にそれは春樹への傾倒度の深さから来るものかとも思われ
今後の春樹関連の記事の展開が愉しみになった
2022/01/16
出る順『カフカの海辺』
3/兵士
【コメント】
「出る順」の意味がまだ分からないでいる
まあそれは置いといて今回も『カフカの海辺』
そしとおまけのオシム語録が付いてきます
略して海辺と書きます
小説を負荷さんなりに解釈しています
この記事を保存していた主はnonajunさん…負荷の保存を呼びかけ
それ以前からブログ存続の為に2回小林長太郎まつりを呼びかけた方です
その人の海辺に関する記事を負荷さんは引用しています
それにnonajunさんの名が出ています
「これはイマジネーションの問題なのだ」…という台詞が繰り返される物語『海辺のカフカ』において、四国の山の中から現代に現れる二人の兵士。
それは小野田寛郎中尉、小塚金七一等兵ではないかと、nonajunさんは指摘しています。
このあといいだももさんの『これで昭和もおしまいだ』(現代書林/1988年)を紹介し
奥田謙三氏を登場させ負荷さんは海辺が
イマジネーションの物語であると同時に、人の記憶が鍵となる物語でもあります。
と負荷さんは述べています
さておまけのオシム語録221ですが
こちらも私には理解不能の禅問答のような問いがなされています
私には全く興味がありませんが
答え合わせをしたい方はどうぞ
ヒントになるのか分かりませんがリンクがいくつか貼られています
2022/01/15
4/何故「海辺」なのか?
『カフカの海辺』という作品を海辺と結びつけるのは、田村カフカくんの思い出と写真、佐伯さんの思い出と歌と油絵ということになります。
リアルタイムには海辺は登場しません。
それにしても何故「海辺」なのでしょうか。
その謎は「海辺」という漢字の中に隠されています。
「母」と「刀」は誰の眼にもあきらかです。
田村カフカくんは父を殺す不吉な予言を背負ったいささか古風な少年なのですが、さらに言えば母に刀をしんにゅうさせる少年でもあるのです。
良く見ると「カフカ」にもナイフが隠されていますね。
「フ」です。
サクっとな(* ̄▽ ̄)/' フ (>_< )イテテ
(…続く)
短い記事なので転載しました
【コメント】
またしても村上春樹
愛なのでしょうか
でなければ憎しみか嫉妬か
その謎は「海辺」という漢字の中に隠されています。
「母」と「刀」は誰の眼にもあきらかです。
ここまでの負荷読み・・・およよ!
深読みと書きたかったのですが
まさかブログ名の負荷が入っているとは…
これは偶然?
私の一つ覚えの「必然は偶然の結果」からすれば必然?
負荷の意味は深読みにあり!っとな
さて…長太郎氏の深読みのこだわり結果が海辺の漢字の分解
そこから意図した結果を引き出す技
普通タイトルの意味を考えることはあります
作家も何らかの或いは重大な意味を込める事は容易に推測出来ます
直接的な意味では無く寓意を含ませる場合もあるでしょう
確かにタイトルに意味はあるとしとても
漢字を分解して意味を見つけようとの発想はよほどの粘着質の持ち主かと思ってしまいます
刀は兇器になります
親殺しがテーマに内在している作品
凶器は決定的な証拠になるので
初期捜査では徹底的に凶器発見が使命
ならば長太郎氏の以外の村上春樹ファンはどうでしょうか
凶器の刀をタイトルに発見したでしょうか
読まなくてもその難解さが分かるこの先品を熱心な春樹ファンはどう読み解いたか気になります…特に刀を見出すでしょうか
難解な春樹作品を読み解こうと言う猛者は
一筋縄では行かない人が多いと思われます
ある意味で負荷さんとお仲間と見て良いのかも…
さてさて…何かヒットしますかな
いくつかの記事を読みました
大概は村上春樹ファンの記事
一つだけ否定的な記事がありました
はからずもその記事でタイトルの意味を知りました
図書館の館長が若い時に作ってヒットした曲のタイトルだと
検索で収穫と言えばそんな所
も一つ言えば負荷さんのように海辺を分解して刀を引っ張り出した方は居ませんでした
負荷さんの・・・いつの間にか長太郎氏の名が負荷さんに置き換わっていますがね…
つまり負荷さんは独特の審美眼?の持ち主・・・よって深読みの負荷さん
想像するに海辺から刀を見出した時
はたまたカフカに刀を見つけた時
小躍りして喜んだのではないか
いやいやそんなはしたない事をするお人ではない
むしろ自嘲気味な笑みを浮かべたのではないか
まだ私が村上春樹に対する負荷さんの関心が如何なるものか判断しかねているのでなんとも言えぬ
ついでに言えば私の彼への否定的評価は相変わらずである
読めば変わるかもしれぬが
読む気にならないので変わりようが無い
しかし今日の検索は若干の収穫がありました
何もやらぬよりはやった方がいい
と言うのが今日の結論
2022/01/13