ヒロコのアナザーストーリー⑥
ドレイ誕生〜最終回
ミチコはMでは無かった
だが…妻への意趣返しには
私を必要とした
元々は私に好意を持っていたが
妻に奪われてしまった
私を妻は愛した訳じゃなく
ミチコが自分から私へ
乗り換えるのが許せなかった
負けず嫌いのわがままなお嬢様気質
ミチコは妻への意趣返しを
その後の生きる力にした
私と関係を持つことで
それが妻には秘密だったとしても
秘密だからこそ妻への優越感を
一人味わう事が出来ると思った
心の中で妻を軽べつする…
それがミチコの満足感になる
ミチコは私が必要だった
自分の肉体を提供してでも
私の関心を掴む必要があった
私の要求を全て受け入れて…
Mドになってでも…
私が…お仕置はこれだ…と
ミチコの乳房を叩いたとき
ミチコは思わず声を上げた
急な私の仕打ちに
それが不意打ちだったにも関わらず
ミチコは声をひそめて発した
もちろん妻に気付かれないため
その臨機応変な態度に私は感心した
賢いと思った
私は慎重派だ
妻との関係は壊したくない
絶対秘密…知られてはいけない
私はMドとして
ご主人さまの元へ行くのをためらった
それは妻に知られることを怖れたから
ご主人さまとの約束を先延ばしにした
初体験に踏み出す怖さ
経験して自分がどうなるのか…
その怖さから決意が鈍った
本心を言えば…メールのやり取りで
私は満足だった
これまでがそうだったから
メールは安心感がある
自分を知られることはない
嫌になったらやめれば
それで縁は切れる
だからメールでは
私は大胆になれた
別人になって
いやらしいコトバを書き連ねた
だが今度の相手…ご主人さまは
リアルにこだわる人だった
会うことから始まる…と
会うことが前提だった
電話で話すことにもこだわった
メールのやり取りを重ね
相手の人柄が解ってきた
信頼できる人だと思った
少し先だが会う約束をした
電話でも話した
ご主人さまは私のメールの文面から
初めての経験ではなく
メール慣れしていると
判断されたようだ
つまり私はまだ信じられていなかった
だか…やはり約束を破る結果になった
これは私の本意じゃない
家庭の事情が変わったのは事実
ご主人さまは…何が起きようと
想定内…そして…期待しない主義だと
ちっとも怒っていない
怒るはずがない…安心するようにと
やさしくメールに書いてあった
私は…私の誠意をご主人さまに示したい
私の忠誠を信じで欲しがった
その為に考え計画したのが
M女献上計画だった
そして…ミチコが
自ら私の網に飛び込んで来た
ミチコにはまだ何も話していない
ご主人さまのことも3Pのことも
先ず…私のドレイとして
服従させる…つまり調教だ
私のS性がムクムク高まって行った
それと同時に
ミチコと一緒に…ご主人さまから
様々な責めを受けている様を
イメージしてコーフンしていた
私のペニスの先は
愛液でジットリ濡れていく
ガマンできずにしごいた
イッテしまった様子をスマホで撮り
ご主人さまに送った
返事は無かった
バカなヤツだと
軽べつされたかもしれない
そのバツに私を
思い切り責めて下さい
どんな責めでもお受けいたします
それがドレイの務め…
ドレイのよろこび
ご主人様の責めの強さが
ドレイにとっては愛の強さに感じる
瞬間の痛みは…数倍の快感と
悦びに変わるのです
そしてドレイは責めに酔うのです
責めを受けている自分に酔うのです
快楽の世界に陶酔していくのです
ご主人さまへの感謝で
泣いてしまうのです
私はSとして…
ミチコのご主人さまになる
そしてまた…私と同じMとして
感性を共有し
ご主人さまに仕えるのだ
その日までお待ち下さい
ご主人さま
終わり