高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【266】

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無名魂~高山のブログ
【随筆】原 節子〜私的雑感

高山の作品から
随筆「筒井康隆と百田尚樹は、全く違う。現物に当たれ。」

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2017/04/27

ネット内、Twitter内への苛立ちが有りますね。


筒井康隆と百田尚樹を比べてはいけないですよ。


今回Twitterで、「従軍慰安婦像に可愛いから精液を」、とツイートして炎上してたけど、一人だけきちんと論評して筒井さんを擁護してましたね。


元々あれは、ブログに書いてる日記から抜粋してツイートしてたんですよね。


本人が抜粋してたのか、管理人が抜粋してたのかは定かではないけど、本人でない事が多かったです。

これはサイトでも書いたしブログにも筒井さんの事を書いてますが、どうしても今回の騒動で嫌なのが、と言うかはっきり言って百田尚樹と同じようにいう人が居ます。

方向が全く違うし作風も違うしです。


あるツイートで見つけたんですが、百田尚樹も怖くない桜井誠も怖くない、それに群がる連中が怖い、と書いててそうだなです。


百田尚樹の思想は明らかな右翼思想ですし、桜井誠もです。


彼らが何を言おう、と百田や桜井が言ってるわですよ。


所が、それに賛同する人達は気味が悪い。


僕は左翼思想ですが、全てがって訳ではないです。


だけど今の政権は嫌いですね。

百田と筒井さんを比べるのはアホですよ。

僕が何故筒井さんと言うかというと、筒井康隆は先生と言われるのは関西では時に馬鹿にしてるとエッセイで書いてたから、筒井さんです。


筒井さんは政治的にはコミットメントしませんね。


「コミットメント」「デタッチメント」という言い方は、村上春樹が良く使います。


村上春樹もかつてはモラトリアム作家とか言われたけど、震災や地下鉄サリン辺りからコミットメントし始めました。


これを嫌がった人も居ますが、僕はいずれはそうなるだろうと思いました。


地下鉄サリンについての『アンダーグラウンド』等は非常に読みごたえ有ります。


かつての村上春樹も好きですし、今の村上春樹もすきですよ。


筒井さんに戻るけど、筒井さんはほとんど政治的に何かに賛同ってないと思います。

一度位ではないかなと思いますね。

八十年代に反核兵器の文学者に署名してると思います。


それ以外は政治と距離を置いてますね。


今回の事でもTwitter炎上を狙ったと言ってるし、自分自身はいかに韓国等が酷い目に会わされたか知ってると答えてますね。

筒井さんは、昭和九年生まれで関西出身ですから特にでしょうね。


逆に、当時の朝鮮人達と日本人の確執も見てるでしょうね。


関西は特にそういうのが激しい地域ですからね。


筒井さん曰く、あんなことは僕の読者ならいつも言ってると答えてます。


僕は古い読者だから、筒井さんが決して差別的意味で言ったと思いませんし、もしも本音は多少の差別的意図があったとしても気にしません。


百田等は延々んとTwitterで現政権を支持してるし、差別的言動を繰り返してます。


あーいう人です。


僕は、『永遠の0』は戦記ものに詳しい人と一度あちこち調べたんですが、『大空のサムライ』*(おおぞらのサムライ)~坂井三郎の自叙伝的な戦記。(ウィキペディア)*と言う実体験からかなりの部分を使い回してます。


他にもストーリーが、浅田次郎の壬生義士伝にそっくりと言われてますね。


オマージュやパロディの域を超えてますよ。

ちなみに、『永遠の0』も読んだし、『ボックス!』(上・下)も読んだし、『海賊とよばれた男』も読みましたが、僕から言わせたら読みやすいだけの本です。

『ボックス!』以外は、日本人は素晴らしいと言いたいのだろうな、です。


文章は読みやすいが、上手くは無いですね。

正直、読みたい作家ではないし何より腹が立ったのが、元々『探偵!ナイトスクープ』の企画か何かをしていた為か、売れないと駄目だと言う考えですよ。

果たして彼の作品が、三十年後に誰かに読まれるかと言えば、読まれるような世界なら終わりだな、です。


かといって好きな人は読めば良いし、前にも書いたけど入院とかした時には読みやすいから良いかも、です。


筒井さんに戻るけど、筒井さんは反権力の人です。


日本人がおかしな方向に行くと、それをブラックユーモアに変えて批判的に書く人です。


関西では「いちびり」と言うらしいけど、いちびりな人ですよ。

それと、自分自身や自分自身の作品を攻撃されたら、徹底的に理論で対抗しますね。


かつて『虚航船団』と言う傑作長編を批判された時には、『虚航船団の逆襲』って書いてるくらいだから、文壇では敵も多いし、筒井さんには触るな的な部分も有ると思いますね。


今回、Twitterでの発言で通報したりした人は若い人達ですね。


しかし、それに対して酷い言い方で筒井さんを守ろうと言うのは、ロートル読者という人も居ます。


それなら筒井さんを読んだのか、と聞きたいですよ。


読んでなくて、表面だけ撫でて筒井は悪い、はおかしいだろうです。


僕は、百田をきちんと三作は読みました。


もしかしたら四作は読んだかもです。


五作目位で途中で投げましたね。


この人、大した事ないなあです。


右翼とか知らなかった頃です。


『永遠の0』の映画も借りて観ましたよ。


中には、あれが日本映画の最高傑作とかいう人が居て、馬鹿じゃないのです。


適当に観て、流す映画ですよ。


映画を本当にきちんと観てる人が、そんな事は言わないですよ。


ふざけるなと思いましたね。


筒井さんは、とにかく反権力でそれをいかに面白がるかです。


筒井さんの有名な作品で、『時をかける少女』が有るけど、確か大林監督が映画化した時に自分自身の短編で、『時をかける少女』のシナリオ書いてます。


自作をパロディとして出して、かなり茶化しながらも面白く仕上げてます。


自作まで茶化すんですよ。


それと今回の騒動が起きる前の雑誌のインタビューでは、『時をかける少女』の作家と見られてばかりは嫌だ、的に言ってますね。


あの作品は、まだまだ売れない頃の筒井さんがジュブナイル(*juvenile~児童あるいはヤングアダルト向けジャンルの呼称*ウィキペディア)として書いたんですね。

推測ですが、売れないからとにかく少年少女にも受けるものを、だったのではないかなと思いますね。

八十年代に、当時でも原作は古さが目立ちました。

それと七十年代から八十年代初期まではスラプスティク(*どたばた喜劇の意?~goo辞書参考*)を得意として、エログロナンセンスな短編を数多く出しますが八十年代過ぎから作風が変わります。


もちろん、スラプスティクな作品や怖い短編も書きながらです。

実験的になって行くのと、メタフィクション(*小説について考える小説。小説を批評する小説~goo辞書参考*)を得意とし始めます。


言葉遊びや時間系列のをそのまま書いたり、非常に意欲的に様々なパターンをみせます。


この辺りで離れた読者も居ると思うけど、僕はどちらの筒井さんも好きですよ。


そして、九十年代初頭に断筆します。


これは言葉の規制に対しての抗議でしたね。


三年以上、もしたから一番乗ってた頃でしたから、残念でしかったなかったです。

しかし、断筆解除後も傑作秀作を発表してます。


最近では、ライトノベルまで手を出すという事もしてます。


直木賞を逃したけど、数々の賞を取ってるけど文壇とはもう距離をとってるように思いますね。


後期の筒井さんの傑作の一つに『敵』って有ります。


七十年代の男の生活を徹底的細かく描きながら、最後はツツイワールドに持ち込んでます。


最後の長編と本人が言われてる『モナドの領域』は、まだ読んでないです。


読んだら、筒井さんの小説を読めなくなるのでは、です。

百田は、右翼的発言をTwitterで延々垂れ流してます。


筒井さんは、今のブログで教育勅語のパロディやってますよ。


教育勅語のパロディする人が右翼でしょうか?


何でも、きちんと現物に当たらずに表面的な事だけで捉えるな、です。


明らかに資質の違う作家を同じように捉えるバカ達、こういう強い言葉は普段は使わないけど、ネット民は情報の振り分けをしろです。


一つのツイートだけで、人格まで攻撃するのはアホか、ですよ。

百田の周りで先生等と言ってる人も、僕にはアホとしか思えない。


筒井康隆から僕が学んだ大事な事は、小説だけでなくてチャレンジと時に周りが賛成しても、自分自身が違うと思えば違うで良いのですよ。

筒井康隆はロックですよ。

精神的にロックな人ですね。


百田のごとき人間、小説家とは格が全く違います。


今回の騒動で、従軍慰安婦のツイートはTwitter社から非表示されたんですが、そのあとのツイートが実に筒井康隆らしいんですよね。


抜粋しますがwitter社に対して、「なるほどこれはひどい。こんなひどいことを書く作家の作品など読んではいけない」ですよ。


自虐的なブラックユーモアですよ。


僕は、筒井さんが従軍慰安婦の事を書いた時も筒井さん流の政治的意図のないブラックユーモアだと思いまして、筒井さんらしいですとTwitterに書いたらリツイートやいいねが沢山来ましたが、そういう風にしてる人見ると右翼系なんですよ。

なるほどこれは酷い、こんなことを書く作家を読んではいけないも笑いましたよ。

常に、権威や何かを笑い者にするのが筒井さんなんですよ。

天皇陛下から創価学会、禁煙ブームやなんかですね。

シニカルでアイロニーが有りますね。


そこを読んでる人は分かってるけど、読んでない人は分かりませんね。一つのツイートだけを取り上げてワイワイいうなです。


中には知らない人から、ファンなら止めろ的な事を言われて僕は、Twitterで知らない人にはきちんと言葉を使う、と反論したら面白がられて非常に不快でしたね。


現物に当たらずに表面的な事だけで判断してはいけないし、筒井さんは既に終わったとか四十年前に終わったとかいう人も居て、そりゃお前達読んでないからだろう、です。


四十年前に終わったには、流石に馬鹿じゃないの、でしたね。

四十年前と言えば、これからの時ですよ。


読んでない証拠を出してるような物です。

筒井さんは膨大な作品があるために、僕でも多分読んでないのが沢山有りますね。


それと、メタフィクション色や文学色が強くなってついて来れなかった人も、僕の中では自分自身がついて来れなかったと言って、駄目になったは無いなあです。

自分自身が理解出来ないなら分かるんですよね。

僕もケータイ小説サイトに居ますから、人気があっても理解出来ないのも多いですが、ケータイ、全てのケータイ小説がダメとか言いませんし、中にはケータイ小説の形を上手く利用して書いてる人を見ると、凄いなです。

人気がそれほど無くても、非常に優れた作品を書いてる人も沢山います。

とにかく現物を読んでから判断してますよ。

百田は、延々と右翼的差別的発言を繰り返してます。


それと、作品の力も筒井さんとはまるで違うのに一緒にするな、です。


今回の騒動で右翼的連中が喜んだけど、筒井康隆の本来を知らなすぎる。

百田とはまるで違うんですよ。


八十才を超えてまだまだ健在と思うと、非常に嬉しいです。


反権力で、違うと思ったら徹底的に戦う筒井さんは素晴らしいです。


百田ごとき作家と一緒にして貰っては困ります。

百田を読むなとかでは無くて、読んでる人は別に良いんですよ。


僕と関係ないからね。


今回はきつい言い方になったけど、ネットやTwitterで百田と筒井さんが一緒にされるのは、自分の中では我慢ならない事です。


百田の作品や主張が、好きだという人をいちいち潰しませんし、たまに読むのは良いのでは、です。

サイトで仲が良くて作品勿論好きだし、サイト内での姿勢も好きな作家さんが、『カエルの楽園』(*百田尚樹・著*)を貸して貰ったと言われてて、それに対してはあんなの読んじゃダメとかないんですね。

それはその方が判断する事ですからね。


とにかく筒井康隆の表面だけ撫でて物を言うなです。


それに、古いSF作家さんから筒井さん擁護の声が聞こえないのも、SF作家も腰抜けだな、ですね。

元々星新一小松左京存命の頃のSF作家が飲みに出たら、一番不謹慎なジョークを言ってたのは星新一らしいです。

意外ですけどね。その頃に一緒に居た人たちから筒井さんに対しての擁護の声が聞こえないのは、筒井さんが孤高の存在になってしまったか、SF作家が腰抜けになったのだと思いましたよ。


筒井さんに対しての愛情と勘違い野郎達に対しての怒りから、どうしても書き残したく書きました。

何度も言うけど、現物を読んでから判断して下さい。作品を、最低でも筒井さんなら短編集を一冊でも良いから読んでください。

暴走してしまい、すいません。

決して百田が好きという人を否定はしません。

しかし、筒井康隆とは違う、と言うことです。

それとこないだ、BOOK・OFFで見つけた筒井さんの『宇宙衛生博覧会』の、文庫の初版を写真に載せます。百円ですよ。嬉しいです。

これは非常に良い短編集ですし、この人きちんと取っておいたのかその頃の色々な物まで入ってて懐かしくて涙が出そうでしたよ。

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高山の作品紹介
次回は
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