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もののふの八十宇治川の網代木にいさよふ波のゆくへ知らずも もののふの やそうぢかはの あじ…
我が背子が古家の里の明日香には千鳥鳴くなり妻待ちかねて わがせこが ふるへのさとの あすか…
むささびは木末求むとあしひきの山のさつ男にあひにけるかも むささびは こぬれもとむと あし…
近江の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ あふみのうみ ゆふなみちどり ながなけ…
苦しくも降り来る雨か三輪の崎狭野の渡りに家もあらなくに くるしくも ふりくるあめか みわの…
馬ないたく打ちてな行きそ日ならべて見ても我が行く志賀にあらなくに うまないたく うちてな…
矢釣山木立も見えず降りまがふ雪に騒ける朝楽しも やつりやま こだちもみえず ふりまがふ ゆきにさわける あしたたのしも 作者 柿本人麻呂 雨上がり 草や木の葉に 残る雨 丸まる形 撮って愉しむ 作∶一郎
いつの間も神さびけるか香具山の桙杉の本に苔生すまでに いつのまも かむさびけるか かぐやま…
人漕がずあらくもしるし潜きする鴛鴦とたかべと船の上に棲む ひとこがず あらくもしるし かづ…
笥飯の海の庭よくあらし刈薦の乱れて出づ見ゆ海人の釣船 けひのうみの にはよくあらし かりこ…
天離る鄙の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ [一本云 家のあたり見ゆ] あまざかる ひ…
燈火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず ともしびの あかしおほとに いらむひ…
稲日野も行き過ぎかてに思へれば心恋しき加古の島見ゆ [一云 水門見ゆ] いなびのも ゆきすぎ…
荒栲の藤江の浦に鱸釣る海人とか見らむ旅行く我れを あらたへの ふぢえのうらに すずきつる あまとかみらむ たびゆくわれを 作者 柿本人麻呂 釣りをせず 動画を観ては 釣り人に なった気分の めんどくさがり 作∶一郎