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Does Putin’s Gamble Make Russia’s War in Ukraine More Dangerous?
Does Putin’s Gamble Make Russia’s War in Ukraine More Dangerous?
By Thomas Graham, CFR Expert
September 21, 2022 4:51 pm (EST)
https://www.cfr.org/in-brief/does-putins-gamble-make-russias-war-ukraine-more-dangerous
「プーチンの賭けは、ロシアのウクライナ戦争をより危険なものにするのか?」
論文の著者はトーマス・グラハムという米国のシンクタンクを含む超党派組織である外交問題評議会(CFR, Council on Foreign Relations)の専門家です。
超党派組織とは政党の枠組みを超えて、共通の目標に向けて協力しあう組織のことです。
ロシアによるウクライナ戦争は、世界を巻き込んでいますから米国の共和党(Republican Party)や民主党(Democratic Party)といったそれぞれの政党だけで話しあっても解決できません。
ましてや、ウクライナを助ける武器を供給するレンドリース法は一つの政党だけでなされるものではありません。
※2022年ウクライナ民主主義防衛・レンドリース法は上院・下院ともに可決され成立しました。
こうしたそれぞれの利害を超えて協力するのが、人間の特長です。
一方で、個人の欲や不安から世界を破壊するのも、ヒトという生物の弱点です。
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論文では、部分動員はロシアを有利にするためのものであること、住民投票は四州をロシアに併合するためのものであることが書かれています。
ロシアの領土となったルガンスク、ドネツク、ザポリージャ、ヘルソンをウクライナが攻撃すればロシア本土の攻撃とみなすということであり、それはイコール核の使用ができるということになります。
けれど、おかしな点がいっぱいあります。
ロシアにすれば、クリミアはロシアの領土です。
※国際社会は認めていません。あの中華人民共和国でさえ併合を認めない投票を棄権しています。
そのクリミアを攻撃されたのに「煙草の不始末だ」といってウクライナの攻撃を認めませんでした。
結局のところ、ロシアは大国でありすぎたために、とても弱くなってしまいました。
他国に攻められたとなれば国家総動員となりますが、その責任をとる必要に迫られます。
最初の悪手を挽回できない状態なのに、戦争を続けるしかないのです。
それはまた、アントニー・ブリンケン国務長官が国連安全保障理事会で言った言葉に代表されます。
“One man chose this war. One man can end it.
Because if Russia stops fighting, the war ends. If Ukraine stops fighting, Ukraine ends.”
「ある人物がこの戦争を選んだ。この人物がそれを終わらせることができる。
つまり、ロシアが戦いをやめれば、この戦争は終わる。ウクライナが戦いをやめれば、ウクライナが終わる」
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ご高覧、感謝です。 サポートによる調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。 ※虚構も少なからず入っています。