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「素人に相談するな」という話

「素人に相談するな」という話

素人に相談しても何の解決にもなりません。速やかに、専門家に相談するか、行政機関を利用することです。他に手はありません。

素人に相談するな!
専門家に相談しましょう。
行政機関を利用しましょう。

素人に相談してはいけないのです。絶対です。

少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

いつもは、
「あまり一生懸命になるな」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n081dd28c9a6c
とか、
「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n416e39d84b94
を書いていますが、本当はノワール作家です。

という話(ik)-2

という話(ik)を連載しています。

こちらは調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

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「どうして、素人に相談してはいけないのですか?」

答えは簡単です。素人の相談者は一切の責任を取れないからです。「責任を取らない」のではなく、素人は「責任を取れない」のです。

たとえば、親しい人からDVの被害にあっていると相談があったとしましょう。その場合、私たちができるのは、行政機関を紹介することだけです。他には、何の解決もできません。
(紹介には通報/告発も含まれています。)

考えてみてください。どうあっても、被害者と加害者の人生を変えることになります。そもそも、責任を取ることはできないのです。
cf.
『「DVにあったなら」という話』
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n9d98544877e2

まず別格で、犯罪に関しての相談を素人にするのは罪悪です。まったくの無意味/徒労に終わるだけでなく犯罪を加速させますから、専門家(弁護士)なり行政機関(警察その他の専門機関)なりに相談することになります。

けれど、素人のなかには、そうした犯罪にまで(無責任に)相談にのってしまう小人がいます。結果が見えていないのでしょうね。安易に考えすぎです。

悪意の想像力がない人は、愚者である。

素人の相談で一時的に被害者が助かったとしても、加害者を追い込むだけです。

碇ゲンドウ「時計の針は元に戻らない。だが自らの力で進めることはできる」
貞本義行、カラー『新世紀エヴァンゲリオン(9)』(KADOKAWA、2007年)P110

犯罪を加速させれば、最悪の結末が待っています。そこに、英雄(ヒーロー)はいません。

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せっかく相談があったとしても、素人には解決できないことが多いです。

たとえば、初産婦(初めて出産する妊婦)がいるとしましょう。出産のことで悩みがあります。誰に相談するでしょうか。

親しい人に相談するとしても、まずは経産婦(出産を経験したことがある女性)でしょうか。他に、出産未経験の女性に相談するとしても、その二人とも素人です。確実なことは何一つ分かりません。

では、本当に相談したいならどうするでしょうか。

専門家(産婦人科医)を訪ね、相談することになります。

・産婦人科医(女性、経産婦)
・産婦人科医(女性、出産未経験)
・産婦人科医(男性)

三種類の医師がいるとして、誰に相談するのかは自由です。セカンド・オピニオンも自由です。

どの医師に相談しても、素人よりはマシな答えが返ってくるでしょう。専門家(医師)としての責任がありますから。

素人にはこうした責任がありません。ですから気楽になんでも相談にのれるという一面があります。けれど、無責任なのもどうでしょうか。

素人に専門的な知識はありません。ですから、産婦人科医という専門家と同列に、出産経験という事象をおいてしまいがちです。

つまり、これら三種類の医師の分類は意味がありません。それぞれの人間の個性になります。こうした多様性は業務独占資格である医師免許に関して無価値です。産婦人科医であるなら、女性であっても男性であっても、経産婦であってもなくても関係ありません。ましてや、肌の色や国籍も関係ありません。
(その国の医師免許は必要です。)

こうした資格/免許と事象/経験を同列におくほうが論理的におかしいのですが、やってしまう素人は多いです。くわえて、多様性という武器で攻撃してしまうのも問題です。

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こうした専門家への相談とは別に、親しい人とのコミュニケーションとしての相談があります。バカ話をして笑ったり、深刻な話をして泣いたりするのが人間です。こうしたことを否定している訳ではありません。

真剣に、人が助かりたいときの相談についてです。

安易にコミュニケーションの延長と考えていると、困ったことがおきます。

《相談コーナーについて》
「どこまで本当なのかしら」といつも考えます。「そんな人いないでしょう」という質問に、どこまで真剣で、どこまで虚構なのかと疑ってしまいます。

ままそうした相談コーナーは、新聞や雑誌の他にもインターネットでもあります。

私は科学に関しての相談コーナーは好きですね。科学者が答えているので、まず(その時代では)正確ですから。

けれど、「どうして私はモテないんでしょうか」という質問なら、話半分ですから読みません。

「自分で考えろよ」です。

そして、多くの質問に仮説がないのが問題です。それがないと、その人がどういう状況か判断できないので、答えられないのです。

「私の状況はAですが、Bが正しいと思いますがどうでしょうか?」

という質問なら、Aという前提条件をクリアしていると判断できます。前提条件をクリアしていないと、教えることができないのです。この話は長くなるので、別の機会にしましょう。
(「弟子の準備ができた時に師匠は現れる」という話にしようかしら。)

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ある程度の知性があれば、答えを知ることはできます。相談だけで解決することはほとんどありません。

本当に困っていて現状の解決を望んでいるのなら、速やかに専門家に相談するか、行政機関を利用しましょう。

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