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「親孝行」という話

「親孝行」という話

親の意見に逆らうのが親不孝だと考えている人が多すぎて困ります。

親孝行は子供が幸せになることです。

少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

いつもは、
「あまり一生懸命になるな」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n081dd28c9a6c
とか、
「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n416e39d84b94
を書いていますが、本当はノワール作家です。

という話(ik)-2

という話(ik)を連載しています。

こちらは調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

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日本はいまだに歪んだ儒教を信奉している人が多いです。

儒教は中国の古い教えです。なかでも〈孝〉は子の鑑(かがみ)とされました。
※見本のことです。

「親を大切にする」「親に尽くす」などが〈孝〉です。また、親の喪に服すことも〈孝〉と言います。

では、逆に「子を大切にする」「子に尽くす」ことはなかったのでしょうか。

ありませんでした。子は使い捨てでしたから。#blackjokeではない
(劉備も自分が逃げるのに子を捨てています。)

そして、女性の場合は三従がありました。
三従は、家にあっては父に従い、嫁しては夫に従い、夫の死後は子に従うことです。

この場合の子は長子(長男)です。長男の予備に次男がいました。ですから、結婚して長男が先に死んでしまうと、嫁は次男と結婚しました。これをレビラト婚と言います。

たとえば、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ハムレット』で、ハムレットの母ガートルードは夫ハムレット(ハムレットの同名の父)が亡くなったあと、夫の弟のクローディアス(ハムレットの叔父)と結婚しています。

儒教では女性の立場は男性より一段低いものとしています。男尊女卑ですね。当然、科挙を受けることもできませんでした。女性は役人になれなかった訳です。

現代からは考えられない制度です。そうした考え方をいまだに持っていることがおかしいと感じないといけません。

それに、日本に科挙はありませんでした。

科挙に合格さえすれば役人になれましたから、どんな身分の者でも中央官僚になれる夢のエリートコースがありました。

もっとも建前はそうですが、幼いころから勉強する必要があったので実質、金持ちしかなれませんでした。

とはいえ、親族の一人が採用されれば、親族全体がウハウハになるほど儲かるので必至で応援しました。

ところが、日本には科挙がありません。

福澤諭吉も激怒していますが、江戸時代は完全な身分制度でした。その身分によって住む場所が違い、服装や言葉遣いまで違うものでした。

どうして科挙がなかったのか。簡単ですよね。軍事国家だったからです。

つい最近まで、日本は差別をする、軍事国家でした。その制度を恒久とするためには、儒教を歪め、軍事色にする必要がありました。それがいまでも、差別に染まっている理由の一つです。

このような歪んだ儒教による道徳をどうして今も受け入れなければならないのでしょうか?

日本は法治国家です。徳治主義ではありませんよ。

よく「話せば分かる」という人がいますが、言った人は全員殺められています。

第一、相手が、こちらを一個の人間と認めないのであれば話し合いの余地はありません。別れるしかありません。また出会うこともあるでしょう。それが縁です。

歪んだ儒教に染められ、自説に過ちがある可能性を否定する人は、論理的思考がありませんから、他と話し合うことはできません。そうした人の「話せば分かる」は社会性のない非常識な愚かな行為なのです。けれど、論理的思考がない以上、頭を打たない限り気づきようがありません。

もともとの儒教の科挙に受かった人は文人です。武力での解決はとても下品だと考えていました。ですから、「話せば分かる」なのですが、歪んだ儒教の日本では必ず手が出るものです。

そして、親の意見に逆らうことをすると「親不孝者」と罵ります。親が社会的に上の人でも同じです。はっきり言って、対等に話をする気がない人と何を話しても無意味ですし、約束しても破られるのがオチです。

このように現在でも、親孝行の意味を履き違えています。

親孝行は子供が幸せになることです。

そこに親の存在はありません。
あってはならないのです。

ましてや、親が望む「理想の幸せ」を子供が叶えることではありません。
それは呪いです。
そうしたことはしてはいけないのです。

歪んだ儒教を信奉している人は、前時代の思想の亡霊です。

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医学部受験で9年浪人 〝教育虐待〟の果てに… 母殺害の裁判で浮かび上がった親子の実態
https://www.47news.jp/47reporters/5971120.html

子供が望んでいないことを強要すれば虐待です。

そもそも、自分ができなかったことを他人にさせるのは傲慢です。#七つの大罪の一

子供にしてみれば異世界に送られて村人Aのまま魔王討伐を命じられているようなものです。

現実では、鳶が鷹を生むようなことはありません。もしあるなら、不倫相手の子です。#blackjoke

ともあれ、本人に学歴コンプレックスがあるなら本人が学べばいいだけのことで、他人(子を含む)はまったく関係がありません。

日本人は身内をけっこう平気で悪逆します。おかしいと下の者が言っても聞きません。思想の亡霊は愚かです。
cf.
「家族と別れる」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n793e8e649bde

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