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「私淑」という話

「私淑」という話

どうしてメンターに会おうとするのかしら。

私淑(ししゅく)――私(ひそか)に淑(よし)とすればいいのに。

平和を祈りつつ、少し考えてみましょう。

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

"という話"は、調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

※本当はノワール作家です。

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無理にメンターに会おうとする人は、目的と手段が入れ替わっている場合が多いです。

素晴らしいメンターに会うことが目的になってしまっているのです。

それは趣味です。

田中泰延「目的を達成するための手段だったことが目的にすり変わり、本来の目的を見失うこと、これを趣味というが、これ程楽しい事はない」
cf.
夏目漱石「自分のしている事が、自分の目的になっていない程苦しい事はない」

別にメンターに会わなくても、人生を豊かにできますし、むしろメンターの人間性の悪辣なところを見なくてもすみます。

それこそ、"Always Look on the Bright Side of Life"です。
cf.
Monty Python - Always Look On The Bright Side Of Life (Official Lyric Video)

自分に都合のよいメンターなんていませんよ。

必要なこと――今まで放置していたことをするように言うだけのことです。

少しは手助けしてくれますが、対価は高いものです。

サボっていたのですから当然です。

まずは正攻法です。勉強するのなら、まともな方法で学習しましょう。

北京語を人妻に教えてもらった友人がいたのですが、しばらくはちょっと女言葉になっていていました。

簡単な方法には代償がつきものです。

目的をはっきりさせると手段は限られます。

海外に行くために、無理に大学に進むと偏差値が低い場合があります。

中央はまともな講師が教えているのですが、中央から外れると変な思想の人物が教えている場合があります。

天動説はないでしょうけれど、似たような変な思想――パラダイムシフト前の思想を教えている可能性が高く、そうした人物に青春の、頭の柔軟な時代に染められるのは絶対に避けたいところです。

推奨するなら、高卒であるていど金を貯めてから、夜間や通信教育で大学に入学して、卒業後に海外が妥当です。

高卒と大卒の立場の違いを理解してから、大学で学んだほうがいいです。

私は四十を越えてから、どうしても理解できないことがあり、仕事もなく時間もあったので通信教育で勉強しました。

要領良く立ち回れば、高卒でも大卒の給与を追い抜くことができます。

それに、下手に頭が良くても空回りするだけです。

時速300km以上の性能があるスポーツカーが高速をチンタラ100kn/hで走るよりも、軽四が足回り強化してターボやスーパーチャージャーで峠をブン回したほうが楽しいですよ。

これは学力も同じで、偏差値が低くても科学技術で補うほうが、高い知性のノロマより稼げます。

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私淑は、直接教えを受けずに、秘かに尊敬して、学ぶことです。

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静かに書いています。

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