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という話

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【という話】リスト https://note.mu/ichirikadomatsu/n/n8e1f09d10624 【「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話】リスト htt…
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2016年2月の記事一覧

【という話】リスト

「あまり一生懸命になるな」という話 https://note.mu/ichirikadomatsu/n/n081dd28c9a6c 「伝わらないのは伝えていないから」という話 https://note.mu/ichirikadomatsu/n/n7bd405834010 『荀子』「正義と嘯く」という話 https://note.mu/ichirikadomatsu/n/n8a97f2302339 【「沈黙」という話/「東アジアの思想」という話】リスト https://n

『荀子』「正義と嘯く」という話

正義って何でしょうね。 『荀子(じゅんし)』に「義を正にして行う。これを行という」(※)とあります。『荀子』は今から二千年以上も前の書物ですから、正義はかなり古い言葉です。 ※『荀子(じゅんし)』「正名」に「正義而為謂之行」とあります。 それだけ古くからある言葉「正義」ですが、正義を行う人より、翻弄(ほんろう)される人のほうが多いのは何故でしょうか。 自分が思うより他人(ひと)はよく考えているものです。 少し考えてみましょう。 《目次》 【荀子】 【性悪説】 【学問の

「伝わらないのは伝えていないから」という話

何かを伝えるということは、とても大変なことです。 きちんと伝えたつもりでも相手はそうとらえなかったり、誤解してしまうことも多々あります。どれだけ正確を期しても、どうしても行違(ゆきちが)いが生じてしまうものです。 行違いのことを「齟齬(そご)」と言います。難しい漢字ですが、二文字とも「上下の歯が食い違っている」という意味です。食い違っていると物事をよく飲み込めず、蟠(わだかま)りが残ってしまいます。 では、どうやって齟齬なく蟠りを残さず伝えることができるのでしょうか?

「あまり一生懸命になるな」という話

何事も必至になるというのは大切なことです。 でも、あまり必死になり過ぎるというのもいけないことです。 「一生懸命(いっしょうけんめい)」という言葉は、もともと「一所懸命(いっしょけんめい)」でした。十四世紀の『太平記(たいへいき)』(※)にある言葉ですので、とても由緒正しい言葉です。 ※『太平記』は、応安(1368年~1375年)~永和(1375年~1379年)ごろに成立したといわれています。 「一所懸命」は「一つの場所に生命を懸(か)ける」――「賜(たまわ)った一つの領