見出し画像

内定式の記事を読んで思ったこと

先日、内定式についての新聞記事を読みました。人材確保がますます難しくなっている中で、大企業ですら、あの手この手で新しい人材を確保しようとしている姿が垣間見えました。

希望通りの部署に配属できる制度や、内定者との懇親会を頻繁に開催するなど、いろいろ工夫しています。損保保険ジャパンなんかは、特定のポジションに応募して通れば、入社時にそのポストに就ける制度を導入したそうです。これで「配属ガチャ」やモチベーションの低下を防ごうという狙いだとか。

そこまでやるんだぁ…というのが正直な感想です。

バブル期と就職氷河期のギャップ

この記事を読んで、私の少し上の世代が経験したバブル期の就職活動を思い出しました。面接に行くと企業から接待を受けたり、タクシー券をもらったりなんて話も聞いています。それに比べると、私の時代は「就職氷河期」。100社以上受けても内定が出ないのが当たり前。

ちなみに私は就職活動をしなかったので、そんなこと言えた義理ではないのですが、友人たちは本当に苦労していました。

中小企業の厳しい現実

時代は変わりましたが、今や大企業ですら人材確保に苦労する時代。そりゃそうですよね、だって少子化の日本、人が減っていくことは自明の理なんですから。

大企業ですらなんです。だったら中小企業はもっと大変。大企業ができるような待遇や制度を、同じように提供するのは正直難しいし、資金力だって全然違いますから。でもだからといって、手をこまねいているわけにはいきません。むしろ、違った視点で勝負するべきだと思います。

「誰と働くか」が大切

これまでいろいろな仕事をしてきて思うのは、実は「どんな仕事をするか」よりも「誰と働くか」が本当に大事だということ。自分がやりたかった仕事に就けても、職場の人間関係や取引先などとギクシャクしていたら続けられません。

逆に、興味のなかった仕事でも、周りに素敵な人たちがいると「もっと頑張ろう」と思えるし、その仕事に面白さを感じ始めることもあります。結局、環境が自分に与える影響って大きいんですよね。

「やりたいこと」優先の心配

最近は「やりたいこと」を優先する傾向が強いですよね。それももちろん大事なんですが、ただそれだけにこだわりすぎると、視野が狭くなっちゃう気がします。「やってみなければわからないこと」も多いし、環境や人と関わることで、新しい発見があるかもしれません。だから、もう少し柔軟な考え方+ちょっぴりの勇気を持ってみるといいのになと思います。

やってみてダメならやめればいい(笑)
↑↑↑ DOの人と言われます。

人を大切にする経営が未来を拓く

ここで私が提案したいのは、中小企業にこそ「健康経営」や「EAP(従業員支援プログラム)」が重要だということです。大企業と同じような制度や待遇を提供するのは難しいかもしれませんが、社員一人ひとりの思いや、考え、興味、大切にしていること…など、丁寧井広いあげながら企業の成長に直接的につなげることができるのが中小企業の強みだからです。

健康経営やEAPというと健康やメンタルをしっかりケアすることだけに注目が集まりますが、健康やメンタルケアにはこうした一人ひとりへの思いや環境が重要な鍵になるのです。

私は、解決志向アプローチという手法をメインにつかいながら、企業の健康経営をサポートしているので、社員の成長と幸せを共に考えていくことが、企業の未来を明るくすると信じています。


いいなと思ったら応援しよう!

市岡めぐみ | 解決志向で、働く人々のストレスケアと職場環境を整えるサポート
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?