悪者探しはNG!解決志向で組織風土を劇的に変える方法
問題解決ではなく、未来創造へシフト
組織風土改善アルアルの一つが「悪者探し」。
そんなつもりはなくても結果的にそうなってたということはありませんか?
「悪者探し」は、チームの士気を下げ、生産性を低下させるので要注意です。
気をつけていないと問題にばかり目が行きがちですが、解決志向のアプローチでは、**「今ある資源」を最大限に活かし、「未来の理想」**に向かって組織全体を動かすことを目指すので「悪者探し」が起きません。
具体例:
問題発見型: 「なぜ、このプロジェクトは遅れているのか?」→「担当者が怠けているからだ。」
解決志向型: 「現時点でプロジェクトを成功させるために効果を出していることは何?」→「チーム全体の連携は以前より良くなってきていて、認知してもらための仕組はうまく動き始めている。」
小さな成功体験の積み重ねが組織を変える
組織風土改善は、一朝一夕にできるものではありません。小さな成功体験を積み重ね、ポジティブなサイクルを生み出すことがポイントです。
具体的な取り組み例:
定例ミーティングの改善:
「今週の良かったこと」を共有する時間を設ける
各メンバーの目標達成状況を発表し、お互いを励ます
ピアレビューの導入:
同僚同士でできているところを評価し合い、なぜそれができたのか聞く
強みを活かし、弱みを補い合う関係性を築く
一人ひとりの力を信じ、成長を促す
組織風土改善は、メンバー一人ひとりの成長が不可欠です。
**「足りないもの」を探すのではなく、「すでに持っている強み」**に焦点を当て、それを活かせる環境を整えることが肝心です。
具体的なアクション:
強み診断の実施:
ストレングスファインダーなど、客観的な診断ツールを活用し、個々の強みを明確にするのも一つの方法です。
その上で強みを活かせる仕事や役割を割り当てる
成長機会の提供:
OJTや研修を通じて、新しいスキルを習得できる機会を提供する
失敗を恐れずにチャレンジできる環境を作る
リーダーの役割が組織風土を左右する
当たり前ですがリーダーは重要です。組織の方向性を示し、メンバーの力を引き出す重要な役割だからです。解決志向のリーダーは、今あるものを使って、どうやってゴールへ向かえるか?という発想でチーム全体を一体感のある状態へと導きます。
リーダーの具体的な行動:
目標設定:
組織、もしくはチームにとっての「目標」も大事ですが、それよりも「メンバー」にとってを大事にする。
コミュニケーション:
一人ひとりの良い変化を生み出し続けていくには、コンプリメント(労いや賞賛)される機会が大事
ロールモデルとなる:
リーダー自身が率先して行動し、チームメンバーの模範となる
解決志向がもたらす組織全体の変革
解決志向のアプローチを取り入れることで、組織は以下のような変化を遂げやすい風土を創りあげていくことができます。
従業員エンゲージメントの向上
仕事への満足度が高まり、離職率が低下
生産性の向上
チームワークが強化され、効率的な業務遂行が可能に
イノベーションの促進
新しいアイデアが生まれやすく、組織の成長につながる
まとめ
組織風土改善は、単なる問題解決ではなく、組織全体が成長するための投資です。そのなかでコミュニケーションの役割は通奏低音であり、培養地です。解決志向のコミュニケーションアプローチを取り入れることで、悪者探しから脱却し、協力し合い、共に成長できる組織と変化していきます