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つながりを生かした解決志向アプロー
インドラの網って?
「インドラの網」とは、古代インドの哲学や仏教思想に登場する美しい比喩です。この比喩は私の好きな比喩であり、人生の中で大切にしている比喩の一つです。
ちなみにインドラとは寅さんでおなじみの帝釈天です。
インドラが持つ網には無数の宝石が編み込まれており、その一つ一つが他の全ての宝石を映し合います。これは宇宙のすべてが相互に繋がり、依存し合っている様子を表現しています。
この考え方は、全体と個が互いに影響を与え合い、分かち合いながら存在しているという教えを示しています。すべての存在は独立しているように見えても、実際には複雑に絡み合い、関係し合っているということです。
この「インドラの網」の概念は、企業内の風土にも応用することができます。
企業文化におけるインドラの網
企業内の文化や風土は、インドラの網と同じく、社員一人ひとりが互いに影響を与えながら形成されています。表面的には、社員はそれぞれ独立して仕事をしているように見えますが、実際にはその行動や姿勢が他の社員、ひいては会社全体に波及し、組織の文化や風土に反映されています。
この視点から見ると、社員一人の行動や考え方、モチベーションが、会社全体の雰囲気や業績に大きく影響することが理解できるのではないでしょうか?
たとえば、ある社員が前向きな姿勢で仕事に取り組むことで、その周りの同僚も刺激を受け、チーム全体にポジティブな影響をもたらします。逆に、ストレスや不満が蔓延していると、全体の士気や生産性が低下してしまうことも少なくありません。
解決志向アプローチでポジティブな変化を促す
このように、組織全体がつながり合い、互いに影響を及ぼし合っているという理解は、解決志向アプローチにも通じます。
解決志向アプローチは、問題の原因を追究するのではなく、社員一人ひとりの強みや可能性に焦点を当て、小さな成功や前向きな変化を見つけて、それを広げていく手法です。
私は初めて解決志向に触れた時、このインドラの網が思い浮かびました。
まさにインドラの網のように、社員同士のポジティブな相互作用を促進し、組織全体の改善を図っていくからです。
たとえば、社員のストレスケアや職場環境の改善に取り組むことで、働きやすい環境を作り出すと、それが生産性向上や社員の満足度向上に波及していきます。
それは本当に小さな変化かもしれません。でもその変化が全体に良い影響を与えるこの仕組みは、インドラの網の教えを体現していると言えます。
企業文化をインドラの網のように捉え、解決志向アプローチを活用して全体のポジティブな変化を引き出すことは、長期的な組織の成長や繁栄に繋がるのです。
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