デザインってなに?
デザインって身近にあるのに、なんだか曖昧。
「デザインって見た目?」
「デザインってアートみたいなの?」
「デザイン経営とかデザイン思考ってどういうこと?」
「デザインは大事だ」と良く耳にするけど、ギモンがたくさん。
大事なのに、曖昧なままなのは大変もったいないと思うので、デザイナーという職業上、年がら年中デザインを考えている僕なりの『デザインとは』をつづってみようと思います。
僕はやっぱりデザインにはとてつもない可能性があると信じています。
大げさじゃなく、社会を動かすほどの可能性があると思います。
「そんな大げさな」
と思うかもしれませんが、身の回りにあるものを改めて見渡してみてください。
世の中は誰かのデザインでできている
まずスマホかパソコンでこれを見てくれていると思いますが、それも何処かの誰かがデザインしたものです。
そしてこのnoteというサイトもデザインの結果です。
そしてこの表示されているテキストの文字ひとつひとつが、フォントという形に、誰かが労力をかけてデザインしたものです。
(日本語フォントは漢字があるので、1フォントあたり約6879文字もデザインが必要!)
飲み物が入ったカップも、座っている椅子も、着ている服も。
ノートやペン、壁紙、部屋の間取り、建物、街の区画、道路や街頭、自動車に道路交通法、マナーや作法、キャリア、筋肉の付け方、etc……。
こんなにいろんなことに「デザイン」は関係しているのに、なぜ小学校の必須科目にならないのかギモンでなりませんが、「ないものは自分でやろう」の精神で、僭越ながら書いてみます。少しでも皆さんの役に立つテキストになれば幸いです。
で、デザインってなに?
さて、では早速『デザイン』をwikiペディアで調べてみますと、こう記されています。
ちょっと難しいですね。
もっと簡単に説明すると、
「デザインは、ある目的を叶えるために、モノやコトを考えて作ること」
だと思っています。
『デザイン』は動詞的であり、さらに、その結果できたモノも『デザイン』と呼ばれています。
そこから『デザイン=見た目』という認識が大きくなり、見た目に対する議論がされるようになったと想像するのですが、見た目の好みというのは人それぞれ。「なにを目的に作られたのか」という背景を無視して単純に見た目でデザインを評価するというのはとても難しいと思っています。
僕が「いいデザインだなあ」と思うのは、「社会の中で、良い方向に機能している」デザインです。
例えば、ドアノブのように、全く意識しなくても「おす・ひく・スライドする」が認識できるもの。
読みやすいフォント。
内容が伝わるパッケージ。
最近だと、不要だったものを活用して作られるアップサイクルの商品事例など。
挙げたらキリがありませんが、普段何気なく使っているものでも改めて向き合ってみると、それらのデザインのいい仕事っぷりに感動すること多々。
デザインは身近な存在
デザインとは特別な存在ではなく、むしろ身近な存在だと思っています。
「目的を叶えるための発想と創作」は別にデザイナーじゃなくても
皆さん普段の生活の中で何かしらやられていると思います。
例えば、クックパッドで見つけたレシピを元に、自分の奥さんの好みの食材でアレンジをして作る料理は『デザイン』だと思います。
(奥さんを喜ばせたいという「目的」を伴った創作行為!)
僕はデザインを仕事にしながら、いつも思っていることがあります。
それは、結局みんながデザイナーなんじゃないかと。
デザイナーってなにする人?
「みんながデザイナーならデザイナーは何をしてるの?」
と言われそうですが、僕はデザイナーという役割を『伴走者』だと思っています。
例えば、「ものすごくいい商品ができたので、それをたくさんの人に届けて役に立ててもらいたい! もちろん利益の上がる商品にしたい!
でも自分ではパッケージや販促のビジュアルを作れない……」
例えば、「これまでの活動を冊子にまとめてたくさんの人に伝えたい!
でも自分ではうまく冊子をデザインできない……」
そのような方と伴走しながら、話をよく聞き、ポイントを整理して、一緒に『見える化』していく。
そして世の中に新しく価値のあるものを生み出す。
それが僕がしている仕事です。
デザインに関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございます!
次回パート2は、
『デザインの効果』というテーマをお届けいたします。
どうぞお楽しみに。