職場のニューノーマルを生み出すのは、共感に裏打ちされた「共同体」としてのメンバーのつながりである、という話
ハーバード・ビジネスレビューに掲載されていた、デュルケーム「自殺論」の視点でとらえたニューノーマルの要件についての記事。
「無規範、抑うつ、不安」を生み出す、「規則あるいは規則を課す者が正統性を失った不安定な状態」が「アノミー」
デュルケームは、宗教や家族といった人と人とのつながりが密な社会では、アノミーな状態に陥ることが少なくなると結論づけたが、ニューノーマルの状態を実現するために宗教や家族のつながりを再構築するわけにもいかないので、著者が提唱するのは、4つのルールにもとづいて相手に対する共感を実践すること。
著者が提唱する共感の4つのルールとは、「知らないことを受け入れる」こと、「根本的な違いを受け入れる」こと、「コミットすることを受け入れる」こと、そして「コミュニティの力を受け入れる」こと。
ここで共感によって実現する状態として述べられていることは、ほぼ「レジリエンス」の効用と同じようなものとしてとらえられている。
この記事の結論を一言でいえば、職場の共同体性を取りもどすことが、ニューノーマルの時代に必要なメンバー間のむすびつきを生み出す、ということだと思う。
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