4月8日のくすり その44
今日はほっこり系です
小学4年生の頃担任の先生がクラスの全員を班に分け順番に先生の家に来てお泊まり会をする
というイベントがありました。
先生は結婚しており2DKのアパートに夫婦2人で暮らしていました。
生徒は男女別に4.5人で泊まるので先生夫婦は台所で寝るわけです。
あの頃は全然わからなかったのですが本当にこの先生は凄かったしいい先生だったなーって思っています。
今でも忘れられない思い出の先生です。
そのお泊まり会の夜ご飯
先生は焼肉にすると言って大きな鉄板にジュージュー肉や野菜を焼き始めました。
私たちはテンション高めに肉や野菜を焼き始めたのですが
先生のご主人が急に「ピーマン食べれる?」と私に聞いてきたのです
私は野菜が大嫌いだったので「食べれない」と答えると
ピーマン食べるとけん玉の剣先に入れる「とめけん」ができるようになるよと言うのです。
当時けん玉の剣先に入れる「とめけん」が全然できなくてどーしてもできるようになりたかったので思い切ってピーマンを食べてみました。
その後
すぐにけん玉にチャレンジしたところまさかの一発で「とめけん」ができたのです!
もうテンションあがっちゃってみんなに「できたできたー」って騒いでたのですが
肉を焼くのに夢中でその瞬間を誰もみてなかったと言うのです。
まじか?と思いその後何度もチャレンジするのですがそこから1回も入らないのです
するとご主人がもう一度ピーマン食べてみなよと言ったのでもう一回だけ食べてみました。
しかし
入らない
最初はみんな注目してくれてたのにあまりにも失敗が続いていたので、みんなも飽きちゃって焼肉を焼く方に集中し始めちゃいました。
なんかピーマン食べて「とめけん」が成功する流れがすごい格好良く感じてしまったのと、ご主人が言ったやり方で入れたら喜ぶかなと思い
私はみんなが焼いてる隙に手で剣先に玉を置いて「できたー」と嘘をついたのです。
しかし
そのズルをした瞬間をご主人が見ていたのです。
子供ながらに無茶苦茶冷や汗かきました💦
「うわー見られちゃったー最初に成功したやつも嘘だと思われるー」とか思いながらドキドキしていると
「おー今見てたよー!すごいなーやっぱりピーマンの力ってすごいだろー?」って言ってくれたのです。
神ですよ。
もうね神ですよ。
すごい心遣いじゃないですか?
あれから30年近く経ちましたが今でもあの心遣いは忘れられません。
そんな指導者になりたいと思った思い出話でした。
ではまたねん。
いっちー