見出し画像

友達の前でするすることばが、英語が出てくる

今日、わたしの最初のフィンランド人の友達と久しぶりに会った。
彼は日本語を勉強中で、はじめて会ったときはわたしの英語力なんかよりも、彼の方が日本語を話すのも聞くのもずっとうまかったから、わたしたちの会話は日本語7:英語3くらいだったと思う。

話したいことがあっても、全然英語が出てこなくて、沈黙の末、日本語に甘えてしまうことが多かった。

数か月ぶりにヘルシンキで会った今日。
ヘルシンキ大聖堂前のクリスマスマーケットを一通り歩いたあと、カフェに入って席に着くやいなや、わたしの口からするすることばが、英語が出てきた。

トゥルクでの日常、すこし前の旅のこと、新しくできた友達のこと、これから先の人生のこと。

まだまだ流暢な英語にはほどとおくて、文法は壊滅的、発音も決してきれいではないのは重々承知であるものの、ことばがのどに引っかかる、あのもどかしさがない。

話している途中でそれを自覚した。が、もちろん彼が英語上手くなったね、なんて褒めてくれることはまずないので、話が一段落したところで、アピールしてみた。

「わたしの英語、前よりずいぶん良くなったよね?」

こう聞かれて、否定はできないだろうけど、彼は笑って頷いてくれた。わたしの英語を話すモチベーションキープのために、上手くなったと思ったらちゃんとそう伝えて、と念押しした。英語で。そんな冗談も言えるようになった。

今日のわたしたちの会話は、間違いなく英語9:日本語1だった。

正直、わたしは英語学習者として落ちこぼれな方だと思う。イマイチ真剣になれなくて、机に向かうような勉強はほとんどしていない。

映画を英語字幕で見たり、英語の本を読んだり、なにより英語を介すことで、日本人以外とも友達になれるのが嬉しくて、それがモチベーションになっている。

日本にいれば英語が話せることがずいぶん加点になるけれど、一歩外に出れば、英語すら話せないのかということになる。

英語を話す場面では、恥ずかしさや劣等感が付きまとうけれど、その英語すら話せない自分と友達になってくれる人がいるおかげで、なんとか楽しくやっている。

いいなと思ったら応援しよう!

Eriko Sugita
気に入っていただけたら、サポートいただけると励みになります。よろしくお願いいたします◎