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ボーモント・ニューホール『Beaumont's Kitchen』/目は旅をする028(もうひとつの人生)

ボーモント・ニューホール『Beaumont's Kitchen』RADIUS BOOKS刊

LIFE with PHOTOGRAPHY。
そう、今回は、写真と人生について語りたい。
僕はポラロイドや携帯で写真を撮るが、写真家ではない。しかし写真の魅力に取り憑かれて、多くの写真家と仕事をし写真集の編集もおこなってきた。写真について論考し本も執筆も行うが、独学だ。しかし、そのような営為は死ぬまで続けるだろう。

写真の歴史の主役は、もちろん「写真家」だけれど、写真のコンテクスト生成には、多くの先達が人生を捧げてきたことも僕にとっては重要なことだ。
写真史を誰が整理したんだろう?


例えばそう考えた時に、僕がまず思い浮かべるのはボーモント・ニューホールだ。

現代思想やテクノミュージックにはまっていた編集者の僕が、急速に写真へと向かっていったのは80年代の半ばだけれど、その時に買ったのがニューホールの『THE HISTORY of PHOTOGRAPHY』で、今も時々、本棚から取り出してみる。

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ヴィジュアルの旅は、大きな快楽を、与えてくれるし、時には長編小説以上に、人生についてのヒントを与えてくれます。 このマガジン「目は旅をす…

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