ボーモント・ニューホール『Beaumont's Kitchen』/目は旅をする028(もうひとつの人生)
ボーモント・ニューホール『Beaumont's Kitchen』RADIUS BOOKS刊
LIFE with PHOTOGRAPHY。
そう、今回は、写真と人生について語りたい。
僕はポラロイドや携帯で写真を撮るが、写真家ではない。しかし写真の魅力に取り憑かれて、多くの写真家と仕事をし写真集の編集もおこなってきた。写真について論考し本も執筆も行うが、独学だ。しかし、そのような営為は死ぬまで続けるだろう。
写真の歴史の主役は、もちろん「写真家」だけれど、写真のコンテクスト生成には、多くの先達が人生を捧げてきたことも僕にとっては重要なことだ。
写真史を誰が整理したんだろう?
例えばそう考えた時に、僕がまず思い浮かべるのはボーモント・ニューホールだ。
現代思想やテクノミュージックにはまっていた編集者の僕が、急速に写真へと向かっていったのは80年代の半ばだけれど、その時に買ったのがニューホールの『THE HISTORY of PHOTOGRAPHY』で、今も時々、本棚から取り出してみる。
ここから先は
2,271字
/
3画像
後藤繁雄おすすめの写真集についての記事を月に2~3本ずつ投稿します。アーカイブも閲覧できるようになりますので、ご購読よろしくお願いいたします。
目は旅をする・後藤繁雄による写真集セレクション
¥300 / 月
ヴィジュアルの旅は、大きな快楽を、与えてくれるし、時には長編小説以上に、人生についてのヒントを与えてくれます。 このマガジン「目は旅をす…
応援よろしくね~