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京都は魔都であり続ける 千本閻魔堂とのご縁/一日一微発見472

時々、京都という場所について書きたくなる。
京都とは「都市」である。田舎(もしくは地方都市)ではない。かといって、東京のようなモダン都市でも決してない。

もう何度も書いているが、僕は大阪生まれたが、京都との縁が深くて、第2の故郷だとは思っている。でも京都人ではないし、何度も家を借りて住んで来たが、ここで死にたくはないなと思っている。

最近も、よくバスに乗っていて、もうこの同じ景色を何度見たかと思うのであるが、「景色の中に入る」むずかしさを感じる。やはり京都は悠久な舞台であって、人はうたかたに通りすぎる者でしかないと思うのだ。

今日、ひさしぶりに西陣の方に行った。アーティストのスタジオに行くのだが、初めての場所かな。気がつくと、上千本商店街の近くだった。

うっかりした。僕が3年ほど前まで借りていた町屋の近くではないか。散歩圏内の場所だった。遅刻してはまずいと思って勇んで行ったら、なんと1時間も早かった。

秋晴れのよい天気で、バス停から商店街に向かう。商店街はさびれきっていて、老人しか歩いてはいない。でも、それが何年も続いて変わらないのが京都なので、別に心配も悲しい気持ちにもならない。京都は、ずっとそんな感じで衰退していくのが日常の街なのだ。

南に歩くとすぐに千本閻魔堂があった。虚をつかれた気分になる。

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