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黒澤明と鈴木清順。人の魅力と秘密/一日一微発見162
Facebookの「何年か前の今日」を、つい掘っていたら「5年前ぐらいの今日」に、備忘録としてシェアしていた動画にぶつかった。
それは、映画監督の大島渚が、これも映画監督・黒沢明にインタビューをしているものであった。
大島は黒沢に「映画監督を目指す次代の人に何か助言はありますか」と単刀直入に聞く。
すると黒沢は巨匠であるはずなのに、相好をくずした虎のようなしなやかさ、柔らかさをもってしゃべりだす。
黒沢のしゃべり方は、黒沢の思考の運動のままだ。彼が何を考え、コトバをつらねていくかが面白くて引きこまれる。
黒沢明いわく、わら半紙とエンピツで、とにかく本(シナリオ)を書きなさい。とにかく書ききることだ。途中でほっぽり出すとクセがつくからダメだと。
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