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「消滅」と「不滅」 直島の安藤忠雄建築について/一日一微発見300
直島をまわる最高の楽しみは、アート作品もさることながら、安藤忠雄の「建築群」を堪能できることにある。1人の建築家の、それも美術館が1つの島の中に集中しているなんて、世界中でも他にないことだろう。
半日時間をとって、久しぶりにベネッセハウス、地中美術館、リーウーファン美術館、そしてできたばかりの草間彌生と小沢剛の作品があるヴァレーギャラリーをまわった。
ベネッセハウスは複合施設だから、当然、建築としての「機能」があるけれど、他の建築は、特定のアーティストに捧げられた装置とも言えるし、極論すれば、アーティストと安藤建築のコラボレーションと言ってよい。
「建築とは機能である」、「建築とは人間のためのものである」という視点からすれば、これら直島に増殖している様々な安藤建築は、その真逆のものだと思われる。
かつてであれば、神殿がそれに当たるであろうが、神なき時代において、これらの建築物を一体何と呼ぶべきか。
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