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たかくらかずき君のNFTアート作品「ハイパー神社」のこと。そしてネクスト!/一日一微発見396

NFTアートのプラットフォームであるTRANSFORM ARTのスーパーバイザーをやっている。
第一弾アーティストにキャスティングした、たかくらかずき君のNFTアート作品「ハイパー神社」のセールスが好調だ。

NFTアートの動きは、2021年のバブルをピークにして、今はアートマーケットとしては沈静化しているというニュースばかりが語られている。OpenSeaなども後退戦だ。
にもかかわらず「ハイパー神社」が好調なので、さらに注目が集まっているのだ。なぜ、上手く推移しているのかと。

しかし考えてみれば、ブロックチェーンの仕組みによってデジタルアート作品の唯一性・永続性という「信頼」を保証するアートフォームは、始まったばかりで、その期待感から投機的な動きが前のめりになりすぎたということだ。
単純にNFT化したら、高値で売買できるなどと安易に思いすぎたのだろう。

先日、TRANTFORM ARTを運営する会社ゆめみのメンバーとミーティングしていたら
「近頃はNETアートというコトバじゃなくてデジタルアートってコトバの方が、ネガティブイメージが少ないから、そっちを使う傾向があるんですよ」という話すらあった。まあ、でもそれはそれで悪いわけではない。
過渡期な話でしか無い。

僕はNFTアートは、「アートの価値生成」や「アート思考」がブロックチェーンやプログラム、そしてAIなどによってむき出しになり、アートの価値形態をアップデートする「避けることができないinevitable」な事態なのだと強く認識している(ちなみにケビン・ケリーの快著『インターネットの次にくるもの』の原題は『The inevitable』という)。

これによりデジタルアートや、今までエディションシステムによって「低い」価値にとどまってきたプリントアートも、立場がかわっていくだろう。

そして、まだ時間はかかるかもしれないが、「コンセプト」や「指示」だけの「非物質的な」アート作品も「不滅」の立ち場を強くして、アートマーケットで重要な位置をしめるだろう。

インフラの問題は大きいが、価値の信頼は「貨幣」の非物質化傾向を見ればわかるように、逆もどりすることなく進んでいく。
アートも、それ自体がNFTによるトークンとしてあつかわれるようになるのである。

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