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人生はコラージュ/一日一微発見173

『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』を読み終えた。

実に圧巻の人生ドラマが、記述されていた。と同時に石岡さんは常に白紙でシンプルなプリンシパルで創造したことの細部が伝わってくる。

彼女の「マントラ」「タイムレス」「オリジナリティー」「レボリューショナリー」の3wordsであった。
彼女はこの言語を唱えながら、世界のクリエーションの深部に旅をしたのである。

前回までで、書き忘れたことがあるので付書しておきたい。

僕が石岡さんと『MISHIMA』の上映会&レクチャーをやったのはちょうど『私デザイン』が発売されたタイミングにも当たっていた。

石岡さんとは、色んな話をずいぶん語り合ったが、その時に彼女は、次に作りたい本の構想があると言った。そのタイトルは『コラージュと』いうものだった。その話は録音もしていないし、河尻くんの本にも出てこない。
それは僕の記憶違いの妄想なのだろうかと心配にもなるが、彼女がそう言ったことが僕の脳裏にこびりついている。

彼女は自分の人生と仕事の様を表して「コラージュ」だと思っていたのだと思う。

ただ、彼女の創造原理は「タイムレス」「オリジナリティー」「レボリューション」という垂直的なものだから、「コラージュ」という水平的なものとはそぐわない。そう思うと奇妙な気持ちになる。

「コラージュ」と言う手法は、第一次大戦の時に発生した。ブラックやピカソが、先だという人もいる。
しかしジャン・アルプや、クルト・シュヴィッタースが手がけたのが最初だと言う説を僕はとる。

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