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逸脱する編集06 ダイアナ・ヴリーランド/一日一微発見408
割引あり
美は異端であり、平均的なものではあり得ない。
編集は話せばわかるものではなく、反対されても毅然とやる仕事だ。
雑誌編集者ダイアナ・ヴリーランドは、ハッキリそうは言っていないかもしれないが、僕は彼女からそう学んだ。
あえて全男性編集者を敵に回すのを承知で言うが、やはり僕は、ヴリーランドと言う女王編集者について行きたい。
彼女は、「ハーパーズ バザー」のファッション編集者、そしてそのあとライバル誌「ヴォーグ」誌の編集長になり、そして、その後メトロポリタン美術館の特別顧問として手腕をふるった。
しかしその手腕は、穏当なものではない。
金は使いすぎるし、クレイジーなほど徹底してやる。
写真家リチャード・アヴェドンは、自分でも公言しているが「ハーパーズ バザー」のヴリーランドと仕事をしたいがために写真家になった男である。
その彼が、スピーチで活写したのは、何枚も服をエキセントリックに重ね着したヴリーランドの姿であり、初対面のアヴェドンへの失礼を全く意に介さず「アヴァディーン」と呼びつつけたエピソードだった。
ヴリーランドは、勤勉で何かに駆られて仕事をするのだが、全く周りの空気は読まない。
1989年11月6日に行われた、メトロポリタン美術館のダイアナ・ヴリーランド記念碑でのスピーチでアヴェドンは、こう言った。
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