この時代にどんな絵画が描かれるべきか?/一日一微発見301
あるアート雑誌からの依頼で、「現代絵画」について原稿を書くようにリクエストされたので日々、そのことについて考えている。
詳しいことはそちらに書くけれど、書けそうにない「思考」をここには書いておきたい。ある意味の本音である。
90年代のことだが、画家のアンゼルム・キーファーが来日して評論家の多木浩二とトークをやったことがあり見に行った。その時にキーファーが「絵画というのは、クマを惹きつける蜜のようなものだ」と言ったのを覚えている。つまり絵画とは人を惹きつけるための装置であり、「現代絵画」はそれを意識しなければならないということだと僕は聞いていて思った。
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