写真はいつだって時代を予見する鏡だ/一日一微発見100
今日は朝から京都へ来た。
リニューアルした、京都市京セラ美術館で始まる「杉本博司 瑠璃の浄土」のプレス内覧会に参加するのである。
杉本さんとは80年代末に知り合ったから、長いつきあいだし、展覧会もたくさん見てきて、インタビューも行ってきた。
僕にとっては、写真とアートのことを考えるうえで、とても重要な人なのだ。
10時前に美術館に着くと同時に、携帯が鳴った。友人の編集者からだった。「おめでとうございます。横田大輔君の木村伊兵衛賞受賞」という連絡だった。
彼のノミネートはたしか4回目で、さて今度もどうかと思っていた。
彼はポール・ハフアワードなど海外の賞も沢山取り、30歳前半で、foamアムステルダム写真美術館で個展をやるほどの高い評価を得て入るけれど、日本では決定打ともいうべき木村伊兵衛賞は、取っていなかった。
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