編集に今、できることは何だろう?/一日一微発見062
よく「名編集者」というコトバがあったけど、いつの間にか「死語」になってしまった気がする。
というより、「時代のモデル」が変わってしまったのだ。
「名編集者」でイメージするのは、日本なら花森安治や大宅壮一、宮本常一、そして坂本(龍一)さんの父である坂本亀一も、リスペクトすべき編集者たちである。
彼らはみな「言論」の力を信じ、書物の力を信じ、売れる売れないにかかわらず信念をもって編集を行った。
その後、「名編集者」とは、「売れる本をつくる人」へと移行した。
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編集者・アートプロデューサー・京都造形芸術大学教授/後藤繁雄です。
アートや編集のこと、思考、アイデア、日々起きていることなどをその都度書いていきます。
ここでの文章はハウトゥにはならないと思いますが、知性や感性を刺激したい人に読んでもらったらいいかなと思います。
僕は、人は、大きな出会いがやってきて変わるというより、微妙なものに気がついてだんだん変わることのほうが「可能性」が高いと思う。「微発見」。
それには、訓練が必要で、この「一日一微発見」も、僕の訓練法のひとつです。
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「一日一微発見」というのは、僕が師匠だと思っている文化人類学者、故・岩田慶治が日々やっていたこと。 僕はそこからヒントをもらって、もう15…
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