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河井寛次郎とアール・ド・ヴィーヴル/一日一微発見271

京都で、数時間だけど自由なができたので妻を誘って河井寛次郎記念館へ行った。「民藝」の陶芸家・河井寛次郎の旧邸をそのままに残した場所である。

彼自身は50年前に亡くなっているが、ここに飾られた彼の焼物だけでなく、家の設計、生活のレイアウト、生活と職場のあり方など、まさに人生そのものをアートと考えるアール ・ド・ヴィーブルの大先輩の気配が今も強く漂っている。

特別な企画をやるわけでもないから、観光目あてで来た人はちょっとガッカリするのかもしれないが、僕はここに来るといつも心身がしゃきんとする。
いつきても変わらず、豊かな生活とは金にあかして生み出されるものではない、ということを、リアルに伝えてくれるからである。

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