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石岡瑛子展の内覧に行く・タイムレスということ/一日一微発見171

さっき見てきた。
真っ先に今思うことは、石岡さんのやった事は「死んでいない」「古くなっていない」ということだ。
作った制作物の話だけでなく、石岡さんそのものも死んでいないという実感が強い。

僕は石岡さんと、晩年に深いお付き合いをさせていただいた幸福者である。
特別なオーラをたっぷりと浴びた。

この展覧会のタイミングで、旧知の河尻亨一君が大著『TIMELESS 石岡瑛子とその時代』を出版したが、僕も彼と同じように、最晩年に石岡さんの強いオーラ放射を浴びた1人である。彼はその特異な経験によって、石岡瑛子さんの「物語」を代筆することに宿命づけられたのだ。

僕も、縁あって石岡さんにインタビューをさせていただいた。そしてその果てに、『VOGUE』誌でレニ・リーフェンシュタールの100歳の誕生パーティーがあるので、石岡さんに相談して、手伝ってもらい同行することが叶った。

その時のドキュメント写真は米田知子で、レニと誕生日が同じというコインシデンスもあって当時の夫であった、グラフィックデザイナーのジョナサン・バーンブルックが「アシスタント」で来るという珍道中であった。

レニの誕生日パーティーは、ババリアのルートヴィヒ大王の領地の湖畔の小さなレストランで行われ、レニは100歳にもかかわらず、深夜までありったけのエネルギーで来客をもてなした。
しかしそのせいで、発熱し、翌日倒れてしまった。

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