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浜松の「仮の家」で「三ヶ日會」を始めた意図について/一日一微発見349

今年3月に「仮の家」が完成して「仮の生活」が始まった。

僕の考えでは、家は建築家の「作品」ではあっても、それを成長・変容させていくのは、棲み主の仕事であり、成長していく「作品」でなければならないと思う。

そう考えると3月以降、「仮の家」の「成長実験」が始まったというわけだ。
それはまずは「庭」である。すべて自力独力でやるというのがモットーである。

庭仕事は骨が折れる。
やせガマンとか言うのではなく、土地や土を知り、対話しながら改良していくのである。
まずは土壌改良、石拾いである。
それから草とりも重要だ。
雑草というのは侵略力のある強い植物だが、彼らは彼らで、人間と競っているだけではなく、まずは植物同志の生存をかけた争いがあるのを観察しなくてはならない。

植物は生き物であるが、地植えだからと言って自然であるわけではない。人間はそれにストラクチャーを与え、その構造の中で植物を活かす。
だから家を成長させることは植物の住空間を「建築する」 することであり、人間との共生圏をつくり出せるかにかかっている。

そして次に「仮の家」の仮題としてあるのが「人間の場」をどうつくるかだ。

もちろん僕ら夫婦の生活もあるが、さらには、どのような人の「接続」をつくるか、つくらないかがある。

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