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「アート思考」のための読書術その② 林達夫とバルトの古本/一日一日発見215

前回は、オンラインでアートブックをゲットする話を書いた。今回は和書について僕がやっていることを書いておこう。

オーバーに聞こえるかもしれないが、どんな領域でも同じだと思うけれど、日々トレーニングを欠かさないという事は最も重要なことだろう。

地味だけれど、毎日食べる食事や掃除を大切にしないと万事うまく行かないように、ルーティンの作業も、クリエイティブには一番キモだと思う。

僕は「仕事だから」、「アートを教えているから」とか関係なく、「考えごと」をするのが日課である。なんか閃かないと生きてる実感がしない性分である。

まぁ、好きだから長くやり続けられているし、子供の頃からずっとそうやって大きくなり、大人になってからも、したいことで生きてこれたのはラッキーだった。
だから僕は「好きは人を作る」と言う実感を強く持っている。

本の話だと、僕は本は速読である。小説では速読しないようにしているが、評論とかは飛ばし読みする。

でも、ピンときたフレーズは線を書いたり、ページを折るから、その本はもう古本屋には出せない。
僕にとって本は「思考の道具」なのだ。

だから、和書はできるだけ中古を探す。安くてぼろぼろな方が良い。
捨てるのも嫌だから、出会った人に随分あげてしまった。

本を選んで買うコツは、70年代80年代のものがいい。なぜならその時代までは「知識人」というものが日本に生存し、その人たちがリスペクトされ、本が読まれていた時代だからだ。

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